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『キン肉マン』で再び脚光? 悲惨な噛ませ犬から華麗なる逆転劇を見せた「ウルフマン」の軌跡

マグミクス / 2023年8月7日 20時10分

『キン肉マン』で再び脚光? 悲惨な噛ませ犬から華麗なる逆転劇を見せた「ウルフマン」の軌跡

■土俵際で踏みとどまったウルフマン

 世代を超えて愛されているマンガ『キン肉マン』は、現在「週刊プレイボーイ」(集英社)で連載中です。「週刊少年ジャンプ」で連載がスタートしたのは1979年なので、40年以上も続いている作品となります。

 そんな長い連載のなかで多くのキャラクターが登場し、消えていきました。しかし、なかには活躍の場が減っていたにもかかわらず、近年になって再び脚光を浴びた超人がいました。その代表格である超人「ウルフマン」を振り返ります。

 ウルフマンは、コミックス7巻に収録された92話「ライバルは日本にいたの巻」で初登場しました。世界一の超人を決める「超人オリンピック ザ・ビッグファイト」の優勝候補として名前が挙がったのが、「100万年にひとりの大器」と称されたウルフマンでした。

 ウルフマンは前大会王者のキン肉マンと同じ日本代表の超人で、大会前のTV番組のなかでキン肉マンを挑発する発言を行い、注目を集めました。

 そして予選を突破したウルフマンは、決勝トーナメントの準決勝でキン肉マンと激突します。くしくも日本代表対決となったこの試合は、相撲で決着をつけることになりました。

 超人相撲界の横綱であるウルフマンにとって得意の土俵で、終始優勢に試合を運びますが、キン肉マンに奇跡の大逆転を許して敗北を喫します。ですが、キン肉マンをギリギリまで追いこんだウルフマンの姿に、新たな人気超人誕生を感じたファンは少なくなかったはずです。

 続く「7人の悪魔超人編」でウルフマンは、悪魔超人のスプリングマンと対戦しました。負傷したキン肉マンに代わり、命がけで悪魔超人に挑むウルフマンは、まぎれもなくアイドル超人の一員でした。

 鳥取砂丘でスプリングマンと対峙したウルフマンは、得意の砂上のリングということで攻勢に出ます。しかし、スプリングマンが繰り出した必殺技「デビル・トムボーイ」をくらい、全身をバラバラにされて死亡します。その試合中継を見守っていたキン肉マンはショックのあまり大号泣し、会場で大暴れしたほどです。

 その後、バッファローマンにパワーを与えられてウルフマンは復活を遂げます。しかし、続く「黄金のマスク編」では、ウルフマンは自分の命を犠牲にして、スニゲーターに道連れにされて死亡したキン肉マンを蘇生させました。

 蘇ったキン肉マンの姿を見て、ウルフマンが「よかった…」「これでよろこんで死ねる…」と呟いた場面は、ふたりの厚い友情が感じられた名シーンです。

 しかし、このあたりからウルフマンに陰りが見え始めます。キン肉マンが悪魔将軍に勝利したことで再び蘇生したウルフマンは、「夢の超人タッグ編」ではブロッケンJr.と「モースト・デンジャラス・コンビ」を結成しました。ですが2000万パワーズと対戦する直前、乱入してきた完璧超人によってあっさりとやられてしまい、これ以降、表舞台での目立った活躍はほとんどなくなります。

ウルフマン(アニメ版の名称は「リキシマン」)が追い詰められる戦いが収録された「キン肉マン一挙見Blu-ray 7人の悪魔超人編」(TOEI COMPANY,LTD.)

 本編で活躍が描かれることは少なくなり、徐々に影の薄い存在になっていたウルフマンですが、コミックス61巻から描かれた「オメガ・ケンタウリの六鎗客(ろくそうかく)編」で華麗なる復活を遂げます。

 かつて正義超人を震え上がらせたサタンが宇宙の果てから降臨し、その尖兵として集まったのが「オメガ・ケンタウリの六鎗客」と呼ばれる勢力です。その六鎗客に対抗すべく、ウルフマンを中心とした5人の正義超人が立ち上がりました。

 ウルフマンは、六鎗客のひとりであるルナイトと対戦します。すでに現役を退き、親方稼業をしていたウルフマンは、狼の化身超人であるルナイトのパワーに圧倒されて、一方的に打ちのめされます。

 しかし、駆けつけたキン肉マンや、すでに敗死していた仲間たちの魂による声援を受けて、ウルフマンは驚異の粘りを見せます。そして最後は新必殺技「不知火・雲竜投げ」を炸裂させ、ルナイトを相手に奇跡的な勝利をおさめました。

 このウルフマンのドラマチックな勝ちっぷりに、読者からは「私の人生で一生忘れる事のない闘いでした」「ルナイト戦で久しぶりに本編で勝ってくれた時は本当に興奮した」といった声があがりました。

 そんな起死回生の活躍の影響もあってか、『キン肉マン』の公式サイトで2年おきに行われている人気投票「超人選挙」でウルフマンは、2019年に26位、2021年は22位にランクインし、着実に人気を上げています。

 一時は『キン肉マン』の「噛ませ犬」や「やられ役」とまで言われていたウルフマンですが、今後の展開次第ではさらなる飛躍が期待できるかもしれません。

(LUIS FIELD)

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