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新アニメ『キン肉マン』の気になる「声優問題」 旧キャスト続投の可能性は?

マグミクス / 2023年8月8日 19時10分

新アニメ『キン肉マン』の気になる「声優問題」 旧キャスト続投の可能性は?

■新作『キン肉マン』のキャストはどうなるのか?

 TVアニメ放送40周年の2023年、往年の名作マンガ『キン肉マン』の新作アニメの制作決定が発表されました。しかし、新作への期待が高まるファンの間で懸念されていることがひとつあります。それは新作アニメの「キャスト」についてです。

『キン肉マン』の主役であるキン肉マンといえば、さまざまなキャラクターを演じてきたことで有名なレジェンド声優の神谷明さんが演じてきました。代表作をいまさら並べることもないほどのベテランであり、一時代を築いた誰もが知っている人気声優のひとりです。

 この他にも旧アニメ版『キン肉マン』に参加した声優さんは数多くいました。ファンの多くは「旧作のキャストそのままで新作を見たい」と考えていることでしょう。しかし、そう簡単にいかない事情がありました。それはまず、旧作からかなりの年月が立っているという問題です。

 旧作のキャストのなかには引退された方、鬼籍に入られた方など、続投が困難な人も多くいます。前述した通り、再集結するには40年という時間はあまりにも長いです。残念ながら、大幅なキャスト変更はやむなしと言ったところでしょう。

 また、『キン肉マン』は最初アニメシリーズのなかでもいくつか、声優交代が起きています。また、1991年からの第2期『キン肉マン キン肉星王位争奪編』の時点では、キン肉マンとミート(CV:松島みのり)以外の声優が一新され、続編『キン肉マンII世』や『CRぱちんこキン肉マン』でもいくつか声優交代が起きているため、ネット上の一部では「もう声優交代してもそこまで違和感ない気がする」という人もいるようです。

 新アニメシリーズの声優のなかで特に話題に上がるのは、主役であるキン肉マンの声です。神谷さんはいまだ現役で、今でも当時の声を出すのは難しくないでしょう。実際、今年も映画が公開されるアニメ『シティーハンター』の近作では、神谷さんは当時と変わらぬ調子で主人公・冴羽リョウを演じています。

 このことを踏まえると、キン肉マンの声は神谷さんで問題ないのかもしれません。しかし、実は神谷さん以外で、キン肉マンの声を演じた声優がいます。それは古川登志夫さんで、『キン肉マン』の続編にあたるTVアニメ『キン肉マンII世』(2002年)でのことでした。

 これらを踏まえて、新作アニメのキン肉マンの声に関して、さまざまな意見がファンの間で出ていました。大きく分けて旧キャスト続投か交代か、激しい議論がファンの間で行われているようです。

 こういった事案は何も『キン肉マン』だけに限らず、長らく製作されていなかった、いわば「復活アニメ作品」で、ファンの間でたびたび議論になることです。そこで、他の「復活アニメ」の例を振り返っていきましょう。

■考えられるふたつのパターン 続投か?心機一転か?

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 まずは「神谷さん続投」プランで考えてみましょう。

 この場合、できるだけ過去作と同じキャストを集結させるというのが望まれる方向だと思います。しかし、前述したようにいくつかの理由でそれは不可能です。そうなると、できるだけ旧声優陣を起用して、何人か入れ替えるという方向になると思います。

 このパターンは「数年後に再アニメ化」という場合に多いでしょうか。しかし、仮に『キン肉マン』が限られた期間の製作ならそのキャスティングで問題ありませんが、長期に渡って制作を続けるなら現実的でないと思われます。2011年からの『キン肉マン』新シリーズを読めば分かりますが、新たに始まったアニメになっていない部分のストーリーを制作するとなると、数年の月日がかかるでしょう。しかも、まだ連載は完結していません。

 仮に旧キャストから続投させるのを神谷さんだけにした場合、このパターンに前例があります。代表的なものは、『美少女戦士セーラームーン』(1992年)です。

『セーラームーン』はリメイク作品『美少女戦士セーラームーンCrystal』(2014年)でも、主人公の月野うさぎことセーラームーンの声は、変わらず三石琴乃さんで、逆にそれ以外のキャストは一新されています。どうしても神谷さん演じるキン肉マンが見たいという場合、こういった形になるかもしれません。

 個人的には神谷さんが続投しない場合、他のキャスト陣で『キン肉マン』に残留できる人はほとんどいないとも思います。神谷さんの続投がない場合、他のキャストのみを起用する形に賛同を得られる可能性はあまりないかもしれません。前述のアニメ版『II世」では、それに近い形になりましたが、批判的意見が見受けられました。

 それではキャスト総入れ替えの場合は、どうでしょうか?

 このパターンの最大のメリットは、長期に渡って作品が製作できる可能性があるという点です。安定した制作環境なら、分割クール制などで原作マンガ版と並走して、その完結までアニメ化することも可能でしょう。

 ただし、このキャスト陣一新というパターンも、大きく分けてふたつあります。「旧声優陣が一切出ない」か、「脇役となって作品を支える」というパターンです。

 旧声優陣の登場がなかったリメイクアニメは、近年では『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』がありました。1991年版と2020年版ではキャスト陣を一新しただけでなく、声優陣のかぶりはありません。徹底して心機一転を狙った声優陣の起用でした。

 旧キャストが脇に回るパターンでは、『うる星やつら』があります。1981年版と2022年版でキャストを一新していますが、諸星あたる役だった古川登志夫さんはあたるの父親役、ラム役だった平野文さんはラムの母親役というサプライズがありました。この他にも、旧声優陣が思わぬゲスト役で出演しています。

 どういった声優陣が発表されるか現状不明ですが、おそらくキャストが明らかになればファンからは賛否の意見が飛び出ることでしょう。やはり名作アニメの復活劇では、避けて通れない問題と言えます。

(加々美利治)

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