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マンガの超「胸糞」シーン 「何個絶望ブチ込んでくるの?」「永遠のトラウマ」

マグミクス / 2023年8月9日 18時10分

マンガの超「胸糞」シーン 「何個絶望ブチ込んでくるの?」「永遠のトラウマ」

■やはりイジメは胸糞悪い

 マンガの悲劇的な展開は、読者を物語に引き込む重要な要素です。そして、その悲劇を引き起こした悪役への怒りの感情は、物語を読み進める強い動機になります。今回は、そんなマンガの悲劇のなかでも、刺激と衝撃が強すぎた人気作の「胸糞」シーンを紹介します。

●吉野順平の最期『呪術廻戦』

 人間の負の感情から生まれる呪霊と、呪術を使って呪霊を祓う呪術師の闘いを描いた『呪術廻戦』は、扱っている題材が重いため、多くの悲劇エピソードもある作品です。そのなかでも、呪霊・真人に弄ばれた吉野順平の最期は、全く救いがなく、作中でもトップクラスの胸糞の悪さでした。

 順平は学校で陰湿なイジメを受けており、不登校になっていました。それでも、その状況を理解してくれるシングルマザーの母親・凪が彼の心を支えており、主人公・虎杖悠仁と友達になってからは、彼の荒んだ心は徐々に良い方向に向かっていました。

 しかし、呪霊・真人の策略によって、順平を虎杖と戦わせるため、凪の元に特級呪物「宿儺の指」が送られます。そして凪は、「宿儺の指」に呼び寄せられた呪いに殺されてしまうのです。

 母親が死んだことで自暴自棄になった順平は、真人に唆され、自分の高校の生徒たちを呪殺しようとします。そして、駆け付けた虎杖と交戦を始めた順平ですが、虎杖の親身な説得で思いとどまろうとしました。しかし、そこに現れた真人の手によって、順平は怪物の姿に改造されてしまうのです。

 虎杖は、自身の内にいる宿儺に順平を元に戻すよう懇願しますが、自分の無力さを嘆く虎杖を嘲笑するだけで、手を貸してはくれません。さらに、その様子を見ていた真人も、宿儺につられるように嘲笑を始めます。そんな呪いたちの悪意のなかで、順平は身体を改造された影響から、「ゆ…うじ…」「な…んで?」と言い残し、息絶えたのです。

 順平も凪もごく普通の一般人だったこと、そのふたりが呪霊の犠牲になったこと、さらに嘲笑われながら死んだこと、いずれも『呪術廻戦』トップクラスとの「胸糞要素」が揃っています。そこに、現実でも見聞きするたび陰鬱な気分になる「イジメ」が絡んでいることが、胸糞悪さに拍車をかけていました。

●グリフィスが起こした蝕『ベルセルク』

『ベルセルク』は、傭兵団「鷹の団」の切り込み隊長だったガッツと、団長であり親友だったグリフィスとの因縁の物語です。そして、そのガッツがすべてを失い、グリフィスに復讐を誓うことになった「蝕」は、とても胸糞悪くなる惨劇でした。

 グリフィスは、親友だったガッツが「鷹の団」を出て行ったことで自暴自棄となり、仕えていたミッドランド王国の王女と姦通してしまいます。それが王にバレたことで、グリフィスは幽閉され、ひどい拷問を受けるのです。やがて、ガッツ含む「鷹の団」の団員たちに救出されるも、グリフィスは手足の腱を切られ、二度と立ち上がれない再起不能の身体になっていました。

 自分自身の状況に絶望したグリフィスは、「覇王の卵」に「鷹の団」の仲間を生け贄に捧げ、「降魔の儀(蝕)」を起こします。「鷹の団」の団員たちは、呼び寄せられた魔物たちに残らず食いつくされ、ガッツの恋人・キャスカはゴッドハンドに転生したグリフィスによって、ガッツの目の前で凌辱されたのです。

 長年の「鷹の団」の仲間たちがグリフィスに裏切られて絶望のなかで死に、生存したガッツも右目と左腕を失って、キャスカは精神崩壊してしまうなど、あまりにも悲惨な結果となった「蝕」の場面は、「最初に読んだ時の衝撃は忘れられない」「圧倒的な筆致で脳裏にこびりつく」と、伝説のトラウマシーンとして語り継がれています。

■後から理由が分かるとさらに胸糞悪い「大殺戮」シーン

●クローグ村の壊滅シーン『からくりサーカス』

『からくりサーカス』9巻(小学館)

「いい笑顔」の女性・フランシーヌを巡って争った、白銀(バイイン)と白金(バイジン)の兄弟の数百年にも及ぶ因縁が発端の物語『からくりサーカス』にも、とても胸糞悪いエピソードがいくつか存在します。

 9巻の過去編では、人形破壊者・しろがねたちが誕生するきっかけのエピソードが語られました。約200年前、平和だったフランスのクローグ村に、黒い服に身を包んだ白金(その時点では正体不明の男)が現れました。彼の目的は亡くなった最愛の女性・フランシーヌにそっくりな人形を笑わせることで、そのために、白金は4体の自動人形「最古の四人」たちを製造し、芸を披露させます。しかし、フランシーヌ人形が笑うことはありませんでした。

 業を煮やした白金は、自動人形たちに、村人を使った残虐な出し物を命じます。村の五月の祭りの最初の日曜日、最古の四人たちが現れ、大道芸人だと思って近付いて来た子供たちの首を斬ってジャグリング、人間の死体を固めた玉での玉乗りなど、狂気に満ちた出し物を披露しました。それを見て嘲笑する白金でしたが、フランシーヌ人形は笑いません。そして、白金は他人を笑わせないと呼吸困難に陥る奇病「ゾナハ病」を、生き残った村人たちに広めたのです。

 さらにゾナハ病は、呼吸困難で苦しいのに「死ねない」という、恐ろしい性質を持っていました。白金が村から去り、生き地獄のまま放置された住人たちは、兄・白銀に救われるまでの10年間、その場でもがき苦しみ続けたのです。

 これらの話は、クローグ村の生き残りであるルシールの視点で語られました。彼女は真っ先に最古の四人のドットーレに自分の息子の首をはねられており、自分で自分の叫び声に気付かないような状態にまで追い込まれています。その後の別の過去編では、白金が愛し合っていた白銀とフランシーヌの仲を引き裂いたことも描かれており、白金の自己中心的な性格は多くの読者を不快にさせました。

 クローグ村のエピソードはかなり胸糞悪いものでしたが、それ以上に、白金の性格が許せないという方も多いのではないでしょうか。

(SU_BU)

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