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Switch版もぜひ!完成度が高かったスーファミ版『ウルトラマン』の原作愛

マグミクス / 2023年8月8日 21時10分

Switch版もぜひ!完成度が高かったスーファミ版『ウルトラマン』の原作愛

■「ファンが作った」ことがわかる細やかな演出

 数ある格闘ゲームのなかで、最も「完成度」が高かったものをひとつ挙げるとしたら、1991年にバンダイから発売されたスーパーファミコン版『ウルトラマン』を推したいと思います(とはいえ基本的にひとりプレイ専用ではあります)。

 ご存知我らがヒーロー・ウルトラマンを題材にスーファミのゲームとして開発したものなのですが、ゲームファンの評価のみならず、ウルトラファンをも唸らせたのです。一体、何がそんなに凄かったのでしょうか。

 よく言われている点として、その「原作愛」が挙げられます。ストーリー自体には触れず、怪獣との対戦のみに焦点を絞ったシンプルな内容ながら、可能な限り原作要素を盛り込もうとしてくれているのがうれしいのです。

 例えば、ドット絵で描かれた有名な変身カットやオープニング映像、ここでまずテンションが上がります。さらにSEの効果によって怪獣、ウルトラマンそれぞれに重量感が生まれていることも他の対戦ゲームと一味違うところでした。

 なおスーファミ版では全10ステージがあります。ベムラー、テレスドン、ジャミラ、ブルトン、レッドキング、バルタン星人、ゴモラ、メフィラス星人、ジェロニモン、ゼットンが登場しました。超人気怪獣だけでなく、「四次元怪獣 ブルトン」など程よく渋いチョイスも、原作愛を感じさせてくれます。

 そして何より効果的だったのが、実際に「3分間」というタイムリミットが設けられている点です。初めて体感する、ウルトラマンのなかで流れている「時間感覚」が、より一体感を高めてくれました。

 さらに「ゲームシステム」面においても非常に高度です。今ほど述べた「3分間」のなかで、ただ相手のHPを0にすれば勝利というわけではありません。同時にゲージを溜めて、「必殺技」でとどめを刺さないといけないのです。そしてこのゲージの存在が、よく言われていた「最初からスペシウム光線を打てばいいじゃん」というツッコミに対する見事な回答にもなっていたのではないか、と今さらながら思う次第です。

 ちなみに必殺技は「ジャミラ戦」でもスペシウム光線ですが、アーケード版ではさらに原作に合わせて「ウルトラ水流」に変更されています。戦闘後のグラフィックも、この時だけは「ジャミラ追悼場面」が表示されるところも細やかです。

「完全再現」ではなくとも、限られた容量のなかで、ゲームシステムをうまく利用して最高の『ウルトラマン』ゲームを作ってくれた製作陣に改めての感謝を述べるともに、最後に「Nintendo Switch版」を出して欲しいなという希望もこっそり込めさせていただきます。

(片野)

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