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「騙されたッ」「感情追いつかない」最後まで展開が予想外のアニメ3選

マグミクス / 2023年8月19日 19時10分

「騙されたッ」「感情追いつかない」最後まで展開が予想外のアニメ3選

■どんでん返しに伏線回収…予想を超えてくるアニメ

 TVアニメで予想外のストーリー展開や明かされていく謎、伏線回収、思わず「えっ!」と声を出してしまうようなどんでん返しは、物語の醍醐味とも言えます。この記事では、どんでん返しや伏線回収で予想外の結末を見せ、話題となった作品を紹介します。

※この記事では『魔法少女まどか☆マギカ』『彼方のアストラ』『レベルE』のネタバレを含みます。

●『魔法少女まどか☆マギカ』

 2011年1月から放送され、今も『まどマギ』の略称で親しまれるアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』は、そのかわいらしいイラストからは想像できない暗い展開で、「鬱アニメ」として視聴者の注目を集めました。

 同作の魔法少女は地球外生命体のキュゥべえと契約し、自分の願いをひとつ叶えることと引き換えに、命を賭して魔女と戦い続ける運命を与えられます。主人公・鹿目まどかは素質があると言われても、魔法少女の「真実」を知って契約に踏み切れずにいました。

 しかし、アニメが最終章に入る10話で、話は大きな展開を迎えます。最強の魔女「ワルプルギスの夜」の襲来で、契約に迷うまどかに対して警告をしていた暁美ほむらによって、未来においてまどかは何度も死んでいると明かれます。たびたびキュゥべえに敵対的な態度を取っていたほむらは、魔法少女となって時間を巻き戻し、これまで「まどかが死なない方法」を探し続けていたのでした。

 全てを知ったまどかは、最終12話でキュゥべえと契約し、全ての魔女の存在を消し去ります。その後まどかは存在ごと消滅し、ほむら以外の人々の記憶から消え去って、魔法少女は魔女化する寸前に救済されるシステム「円環の理」をつかさどる神格化された存在になりました。

 魔法少女を題材としたダークファンタジーで、タイトルに反して主人公が最終回まで魔法少女にならなかった点など、斬新なストーリーに衝撃を受けた人は多いでしょう。

●『彼方のアストラ』

『彼方のアストラ』は、『SKET DANCE』『ウィッチウォッチ』の篠原健太先生作のSFサバイバルストーリーです。宝島社の「このマンガがすごい!2019 オトコ編」で3位にランクインし、2019年にアニメ化されています。

 物語は、ランダムに選ばれた高校性の男女9名が惑星マクバのキャンプに参加するところから始まります。しかし、彼らは目的地についてすぐに、謎の球体により遠い宇宙へ放り出されてしまいました。そして、お互いに名前も知らなかった9人が、たまたま飛ばされた先にあった宇宙船に乗り、各々の個性や能力を活かして5012光年先にある母星への帰還を試みる……という壮大な物語です。いろんな惑星を巡りながらの冒険も面白いですが、話が進むごとに数々の謎や、登場人物が抱える秘密が明らかになります。

 例えば、9人はそれぞれ、運動能力や頭脳など何かにずば抜けた才能を持っていることと、ひとりを除いて親の愛情を知らないという共通点がありました。そして、実は9人は同じ才能で活躍する親の、「クローン」であることが判明します。老化したときに人格だけを移植する、「若返りの器」として育てられていたのです。

 9人の正体や集められた理由、その他「彼らの母星にまつわる秘密」など、段々と明かされる謎に「そういうことだったのか!」と、ゾクゾクしてしまいます。短いストーリーに詰め込まれた複線の見事な回収により、高い評価を受けました。

■毎回衝撃のオムニバス形式アニメ

●『レベルE』

『レベルE』DVD1巻(アニプレックス)

『レベルE』は、『幽☆遊☆白書』と『HUNTER×HUNTER』の間に、冨樫義博先生が「週刊少年ジャンプ」で月1回の掲載で連載していた作品です。ひょんなことから、地球人・筒井雪隆と記憶喪失の宇宙人でドグラ星の王子(通称:バカ王子)が、短い共同生活をすることになります。

 バカ王子は宇宙一の天才と言われるほどの頭脳を持ちながら、性格は悪魔そのものでした。周囲を困らせたり苦しめたりすることが大好きで、奔放な振る舞いに周りは振り回されます。ストーリーは1話~3話ごとに完結するオムニバスのような形式ですが、それぞれの内容は濃厚です。

 ドグラ星王立護衛軍隊隊長のクラフトは、バカ王子を「奴は必ずその少し斜め上を行く」と評しており、その言葉のとおり全てのストーリーのオチが予測できない展開になっています。

 特に最後の12話、13話の「バカ王子・結婚編」の物語は強烈でした。バカ王子の実弟モハン=キ=エト・ドグラが、バカ王子に王位を継承させるために、許嫁ルナ=ミ=マド・マグラを連れて地球を訪れ、半ば強制的に結婚させようとします。

 王になりたくないバカ王子は逃亡しますが、弟とルナの行動や言動から、ふたりは別人でドグラ星からの無血解放を訴えるマグラ星の自由同盟が変装しているのではないかという仮説を立てました。そして、なんと「王様と革命家 それなりに良い感じ」「適度にデンジャラス」「悪夢のようなガキを作成」などの理由で、ニセ王女との結婚をあっさり決断します。

 しかし、ルナ王女は偽者ではなく本人で、バカ王子にそう疑わせることも策略のひとつだったことが判明しました。王子の頭の良さや予想外の行動の裏をかき、頭脳戦で結婚を取り付けたという最後まで読めない展開です。登場人物のクセが強くギャグ要素も多いですが、それだけでは終わらず、最後まで予想がつかない作品でした。

(LUIS FIELD)

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