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「最終決戦で大貢献」「まさかのリア充化」 死なずに救われた敵キャラたち

マグミクス / 2023年8月23日 19時10分

「最終決戦で大貢献」「まさかのリア充化」 死なずに救われた敵キャラたち

■死亡・退場フラグをへし折って救われた敵キャラたち

 主人公の前に立ち塞がる敵キャラクターは、その後仲間になったり、意外な立ち回りを見せるキャラも少なくありません。改心しても最終的には死亡、というキャラもいますが、一方で死を回避するだけでなく、大きな「救い」を得たキャラもいました。

※この記事では『鋼の錬金術師』、『デジモンアドベンチャー02』、『天元突破グレンラガン』のネタバレに触れています。ご了承の上お読みください。

●『鋼の錬金術師』のスカー

 2001年から2010年まで「月刊少年ガンガン」にて連載され、二度にわたるアニメ化や実写映画化もされた人気マンガ『鋼の錬金術師』(作:荒川弘)の敵キャラには、個性派ぞろいのホムンクルスのたちの他に、「復讐」に駆られる「傷の男(スカー)」がいました。

 舞台となるアメストリスの東部に暮らす少数民族イシュヴァール人の生き残りで、額に大きな十字傷を持つスカーは、かつて故郷と多くの同胞の命を奪った国家錬金術師たちに強い恨みを抱いているキャラクターです。並外れた体術や、あらゆるものを破壊できる「破壊の右腕」は大きな脅威であり、エルリック兄弟も苦戦を強いられていました。

 さらに、後にスカーはエルリック兄弟の幼馴染み・ウィンリィの両親を殺害していたことが明らかとなり、憎悪に駆られたウィンリィから銃口を向けられます。しかし、そこで初めて自分の復讐心に支配されている姿を意識したスカーは、その後ウィンリィに怪我を治療されたことで、考えを改めてエルリック兄弟と協力関係を築いていくのです。

 最終決戦でも勝利に大きく貢献するも、スカーは表向きは生死不明となりました。しかし、完結後はマスタングの下に就くこととなったマイルズの頼みもあり、イシュヴァール復興に力を尽くすことを決意しています。復讐の鬼と化したものの、最終的に新たな生き方を見つけられました。

●『デジモンアドベンチャー02』の一乗寺賢

 1997年に発売された携帯ゲーム『デジタルモンスター』を原作とするアニメシリーズ2作目『デジモンアドベンチャー02』は、前作で平和になったはずのデジタルワールドが、謎の少年「デジモンカイザー」によって支配されるところから物語が始まります。

 主人公・大輔ら「選ばれし子供たち」はデジタルワールドに混乱をもたらしたデジモンカイザーと戦いを繰り広げていきますが、後にデジモンカイザーも自分達たちと同じ選ばれし子供たちである少年・一乗寺賢だと発覚しました。本来は優しい性格だった賢でしたが、現実世界での兄・治へのコンプレックスと彼の突然の死によって精神的に追い詰められ、そこに付け込まれて前作『デジモンアドベンチャー』の強敵のひとりであるヴァンデモンに操られた結果、デジモンを「虫けら」扱いする残虐なデジモンカイザーとなってしまったのです。
 デジモンを意のままに操り、さまざまなデジモンの一部分を合体させた「キメラモン」を作り出して大輔たちを苦しめた賢でしたが、パートナーデジモンのワームモンを失ったこと(後に再生)をきっかけに、本来の心を取り戻すこととなります。デジモンたちからこれまでの悪事を責められたり、一部の選ばれし子供たちから当初は受け入れられなかったりと、葛藤するシーンもありましたが、賢はデジモンたちに対する贖罪のために戦うことを決意しました。

 最終決戦後、成長した賢は警察官として働きながら、同じ選ばれし子供たちだった井ノ上京と結婚、三児の父となります。かつては周囲を見下して踏みにじる極悪非道な悪役でしたが、ただのゲームだと思っていたデジモンがひとつの命であることを知り、改心して幸せな結末を迎えていました。

 また、2023年10月には今作の10年後を描いた劇場版アニメ『デジモンアドベンチャー02 THE BEGINNING』の公開が決定しています。大学生となった賢と、パートナーのワームモンの絆も新たな形で描かれるかもしれません。

■まさかの語り部ポジションになった敵

●『天元突破グレンラガン』のヴィラル

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 地球と宇宙を舞台に、熱血なストーリーや名言の数々で人気を集めたロボットアニメ『天元突破グレンラガン』のキャラクター、ヴィラルは、主人公・シモンと兄貴分であるカミナを付け狙う敵キャラクターのひとりです。

 人間を地下へ追いやり、攻撃能力を持った存在「獣人」でもあるヴィラルは、カミナとの戦いで自らの専用機「エンキ」の兜を奪われて以来、執着するようになります。その一方で、人質など姑息な戦法を恥じる紳士的な一面を持っており、正々堂々とカミナに勝とうとする勇猛果敢な姿勢も描かれていました。

 何度もカミナの前に破れるヴィラルでしたが、やがてカミナが戦死したこと、自分を下したグレンラガンのパイロットがシモンだったことを知った後、パワーアップした専用機で再びシモンに敗北します。そして、行方不明となるも、数年後にシモン率いる大グレン団のメンバーに加わりました。そして図らずも不老不死となったヴィラルは、エピローグにおいて大グレン団をよく知る人物として、永遠に後世に語り継ぐ存在となったのです。

 かつてはカミナの特等席だったコックピットに新たにヴィラルが搭乗、シモンと協力してグレンラガンのパイロットとなる展開は、「めちゃくちゃアツい!」「テンション上がった」と作品のファンたちから好きなシーンとしてあげられています。

 なお、2023年は『劇場版 天元突破グレンラガン 紅蓮篇』の劇場公開15周年プロジェクトが始動し、続く『劇場版 天元突破グレンラガン 螺巌篇』も含めた2部作がリバイバル上映される予定です。ヴィラルとシモンが合体を果たす名シーンは、スクリーンで観るとさらに感動できることでしょう。

(田中泉)

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