『ワンピ』クロコダイルとエネルはどっちが強い？ 砂と雷の相性で考察白熱

■ロギア系悪魔の実「スナスナの実」VS「ゴロゴロの実」の行方は？

『ONE PIECE』の敵キャラクターのなかでも、初期の絶望的な強さの「ロギア系の能力者」としてインパクトを残し、根強い人気を誇るのがクロコダイル（『スナスナの実』）とエネル（『ゴロゴロの実』）です。クロコダイルは最終章でも重要キャラとして登場していますが、エネルはルフィとの戦いの後に「限りない大地（月）」へと旅立ってしまったため、残念ながら本編でふたりの絡みは今のところ描かれていません。

　もしロギア同士であるふたりが戦うことがあれば、一体どちらの方が強いのでしょうか？　ネット上でたびたび議論されてきましたが、砂と雷というそれぞれの悪魔の実の特性もあってなかなか結果が出ないようです。

　議論で目立ったのは「雷じゃ砂を捕らえられないのでは」「雷は大気中に水分がないと発生しないから、クロコダイルの乾きの能力で完封やろ」「マクシム乗って攻撃してきても、クロコダイルなら砂嵐で撃墜できる」というクロコダイル派の意見です。たしかに雷は雲のなかにある水分が氷となり、その氷同士がぶつかり合うことで静電気が起き、雲のなかで電荷が溜まって吐き出されることで発生します。そのため空気中の水分をクロコダイルの能力で奪ってしまえば、エネルの雷を使った自慢の技の数々を封じることも可能なのかもしれません。

　一方で「エネルが勝つ派」からは「雷の熱エネルギーで砂をガラスにしちゃえば？」「クロコダイルが弱点の水は電気を通すから、水をかけて電気を流せば一発なのでは？」「電荷操って空気中の水素と酸素を水に変えて大洪水起こせるのでエネルの勝ち」などの意見が上がっていました。

　また、エネルは心臓に電気を流しておこなう心臓マッサージで蘇生するという不死身に近い能力を持っており、「心網（マントラ）」という「見聞色の覇気」の使い手でもあります。クロコダイルが覇気を使えるのかどうかは今もハッキリしていないため、エネルが能力の相性以前に覇気の練度で相手を上回るかもしれません。

　ちなみに6月にマイナビニュースがおこなったアンケート「『ONE PIECE』最強だと思う悪魔の実ランキングTOP25【2023年最新版】」では、ゴロゴロの実が2位（1位はゴムゴムの実(ヒトヒトの実 幻獣種 モデル「ニカ」)）だったのに対し、スナスナの実は14位という結果でした。「スピードもパワーもダントツだから」「攻撃の影響範囲が広い」と、「ゴロゴロの実」最強説は今も根強いようです。

　砂と雷という相性の問題を除けば、「ゴロゴロの実」の能力と高い覇気の実力を持ったエネルに軍杯が上がりそうですが、やはり実際に戦ってみないことには結果は分かりません。43巻のSBS（質問コーナー）では、尾田栄一郎先生は「エネルが青海に出たら懸賞金はどうなる」という質問に対し、「懸賞金はあの厄介さから考えても5億以上はかたいかも知れませんね」と答えていました。

　懸賞金額は単に強さで決まるものではありませんが、最終章の段階ではクロコダイルの懸賞金は「19億6500万ベリー」と大きく跳ね上がって（「アラバスタ編」の段階では8000万ベリー）います。エネルよりも戦闘経験豊富と思われるクロコダイルの勝利も十分あり得るでしょう。

　クロコダイルは現在、四皇となったバギーの名目上の配下となり、エネルは月でさまざまな重要事実を目撃し、「いつか戻ってきて大きな役割を果たしそう」と再登場が予想されています。いつか本編でふたりの戦いが実現するのか、期待している読者は多そうです。

（マグミクス編集部）