豹変ぶりにギョッ! 最狂の「サイコパスキャラ」3選
マグミクス / 2023年8月23日 20時10分
![豹変ぶりにギョッ! 最狂の「サイコパスキャラ」3選](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/magmix/magmix_178853_0-small.jpg)
■ラスボスとして魅力抜群だったのに…
最初は威厳ある姿や温和なキャラクターとして登場しても、途中から残念な性格に変貌することはアニメやマンガでは珍しくありません。ラスボスなのに変態と呼ばれてしまったり、サイコパス化してしまったりなど、落ちぶれてしまったキャラは数多く存在します。残念なキャラへと変わり果ててしまった3人のエピソードを紹介します。
※この記事には『機動戦士ガンダムSEED』、『DEATH NOTE』、『幽☆遊☆白書』に関するネタバレが含まれます。ご注意のうえ閲覧ください。
ひとり目に紹介する残念キャラは、『機動戦士ガンダムSEED』でラスボスを務めた「ラウ・ル・クルーゼ」です。
『機動戦士ガンダムSEED』は2002年に放映されたロボットアニメで、戦争が激化する世界で中立のコロニーに住む主人公の少年、キラ・ヤマトが戦いに巻き込まれてしまい、ガンダムによって危機を乗り越えていく様子を描いています。クルーゼはキラと敵対する組織の幹部であり、本作の黒幕として何度もキラたちの前に立ち塞がりました。
一組織に属していながらも、他の組織に情報をリークし世界を大いに混乱させたクルーゼは、キラを苦しめた悪役として魅力的なキャラでした。一方で、クルーゼが仮面をかぶって登場することにかけファンから「変態仮面」とも呼ばれるなど、ネタキャラとしての一面も途中から顔を覗かせるようになります。例を挙げると、部下が美少年ばかりのためショタコン疑惑をかけられたり、歌姫のラクス・クラインに「君の歌は好きだったがね……」とミーハーのようなセリフを放ったりしました。
ただしネタキャラの一面を含めて、ファンからは「ラスボスとして存在感があった」「狂気的な思想が好き」などの好意的な意見も寄せられています。敵キャラとして優秀であったためか、ネタ扱いされてもファンの信頼はゆるぎないようです。
主人公でありながら、途中でサイコパス化してしまったキャラも存在しました。「週刊少年ジャンプ」で連載されていたマンガ『DEATH NOTE』の主人公・夜神月(やがみらいと)です。名前を書いた人物が死ぬノート「デスノート」を巡るサスペンスが繰り広げられる物語で、月(ライト)は偶然デスノートを拾ったことから、犯罪者を裁いて自身の理想郷を作るために暗躍します。
デスノートを拾う前のライトは、成績優秀で正義感の強い好青年でした。ノートを使い始めた当初も、平和な世界を作り上げる理想を抱き、人殺しに躊躇する優しい面を見せています。しかし途中からは他人を利用して陥れることに疑問を抱かなくなり、最終的には自身を邪魔するものは全て排除する、狂気的な人物と化してしまいます。
デスノートを所持していた記憶が一時的に消えた時は元の善良な性格に戻ったこともあり、「ノートに出会わなければ……」「それほど罪が重くない人を殺して止まれなくなった」などフォローする意見が読者から寄せられていました。
■サイコパス化の裏には悲惨な過去?
仙水と幽助たちの戦いを描く『幽☆遊☆白書 25th Anniversary Blu-ray BOX 仙水編』(バンダイビジュアル)
最後に紹介するのは、マンガ『幽☆遊☆白書』に登場する「仙水忍(せんすいしのぶ)」です。『幽☆遊☆白書』は子供を庇(かば)って死亡した不良・浦飯幽助(うらめしゆうすけ)が、生き返るために霊界と関わり、その縁で「霊界探偵」として活躍する様子を描いたストーリーです。仙水は幽助と敵対するキャラで、人間が暮らす世界と隔絶した「魔界」と人間界を繋ぐトンネルを開き、世界に混乱を招こうとします。そんな仙水ですが、当初は正義の味方として行動する真面目な人物で、落ちぶれてしまったきっかけには理由がありました。
人間を襲う妖怪の退治を生きがいとしていた仙水はある日、人間が妖怪を虐殺する様子を目撃してしまいます。人間の闇を見せつけられた仙水は失踪、ショックから人間不信となり、7つの人格を持つサイコパスと化してしまいました。敵キャラでありながら骨太なバックストーリーを持つ仙水には「真面目な性格だから取り返しがつかなくなった」「幽助ともっと早く出会っていたら」など同情する声も寄せられています。
作中の時間経過とともに残念な姿が浮き彫りになってしまったキャラや、突然のように落ちぶれた姿で登場するキャラなど、サイコパスと化したキャラにもさまざまなバリエーションがあります。変わってしまったキャラの背景に注目してみると、作品をより深く楽しめるかもしれません。
(LUIS FIELD)
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