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「神演出」「良改変」アニオリ展開が見逃せない「見ないと損!」な夏アニメ3選

マグミクス / 2023年8月24日 18時10分

「神演出」「良改変」アニオリ展開が見逃せない「見ないと損!」な夏アニメ3選

■アニメにしかできないオリジナル演出に「最高のセンス」

 アニメの原作ファンにとって、「アニオリ」という単語は少し不吉に聞こえるかもしれません。しかし、2023夏アニメのなかには、人気マンガが原作であるにもかかわらず、アニオリ展開に高評価が寄せられている作品があるのです。ネット上で「原作の解釈が良い」「ありがとう……ありがとう……」と評判の「アニオリ展開が見逃せない、人気マンガ原作の夏アニメ」を3作品、見てみましょう。

※この記事には『呪術廻戦 懐玉・玉折/渋谷事変』5話、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』5話、『BLEACH 千年血戦篇』20話までの内容を含みます。

●『呪術廻戦 懐玉・玉折/渋谷事変』

 まずは、2018年から連載が始まった原作マンガ(著:芥見下々/集英社)がシリーズ累計発行部数約8000万部を記録している『呪術廻戦』です。TVアニメ第1期では、日本国内はもちろん、世界各国でも非常に人気の高い様子が見られました。第2期にあたる本作でも、数々のアニオリ描写が話題になっているようです。

 まず第1話の冒頭は、原作マンガではもっと先に描かれている、夏油傑(げとう すぐる、CV:櫻井孝宏)の独白から始まります。淡々と呪霊を払い取り込む夏油、そして、商店街の雑踏の中で親友の五条悟(CV:中村悠一)と向き合うという、ターニングポイントが描かれました。「懐玉・玉折」の重要な展開を予感させる、なんとも粋なアレンジです。

 また、その後も各キャラクターの心情や情景を表すアニオリ描写が目立ちました。傑と悟の言い争いの舞台が体育館になっていたことや、呪術界の重要人物を延命させるための生贄「星漿体(せいしょうたい)」である天内理子(CV:永瀬アンナ)の複雑な心情を、海や水族館の描写で表した点などがあげられます。

 特に、アニメならではの秀逸な演出だったのは、第5話の雨音と拍手音です。九十九由基(CV:日髙のり子)から聞いた「呪霊の生まれない世界の作り方」をきっかけに傑のなかでその価値観に革命が起こります。その様子を降り出した雨の音と宗教団体「盤星教」信者の拍手音を重ねることで、見事に表現されていました。

 アニメ特有の音の演出に、SNS上では「センスが神がかっている」「人の業が詰まっている」といった感想が見られました。

『呪術廻戦 懐玉・玉折/渋谷事変』は、MBS/TBS系列全国28局にて放送中です。「dアニメストア」「Amazonプライム・ビデオ」「Netflix」などの配信サービスでも観ることができます。

■25年ぶりの新作アニメも「最高」の仕上がりに

『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』ビジュアル (C)和月伸宏/集英社・「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」製作委員会

●『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』

 続いて、原作マンガ(著:和月伸宏/集英社)の累計発行部数がシリーズ累計7200万部を記録している、『るろうに剣心 ―明治剣客浪漫譚―』です。1996年に一度TVアニメ化されている本作が、25年以上の時を経て原作マンガを再構築した「新作アニメ」となって、地上波に帰ってきました。

 本作では「再構築」というだけあり、第一話冒頭から新撰組の斎藤一(CV:日野聡)が登場します。また旧アニメ版では登場しなかった、住み込みの奉公人である比留間喜兵衛(CV:チョー)も、原作に忠実な形で登場しました。オープニングテーマにも、旧アニメ版のオマージュらしきシーンが見られ、「テンションあがる」「想像以上に良かった」と評判です。

 そして第5話では、幼少時の相楽左之助(CV:八代拓)と、その師匠である相楽総三(CV:小野大輔)のシーンにアニオリ展開が追加されました。ふたりの絆がより強く描かれ、左之助の親友である克浩(CV:伊瀬茉莉也、後の月岡津南)もこの時点から登場しています。今後の展開を強く意識したアニオリ描写に、SNS上では「うまいアレンジ」との声が挙がりました。

 このように本作は、原作マンガを忠実に再現しながらも、その魅力を損なうことなくアニオリ展開が挟まれています。最新のアニメーション技術や豪華声優陣の活躍もあいまって、旧アニメ版を視聴済の方にもぜひ見ていただきたい作品です。

『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』は、フジテレビほかにて放送中です。「dアニメストア」「Amazonプライム・ビデオ」「Netflix」などの配信サービスでも観ることができます。

●『BLEACH 千年血戦篇』

『BLEACH 千年血戦篇』第二弾キービジュアル (C)久保帯人/集英社・テレビ東京・dentsu・ぴえろ

 最後は、原作マンガ(著:久保帯人/集英社)のシリーズ累計発行部数が1億3000万部を超えている、『BLEACH』です。放送中(2023年8月現在)の「千年血戦篇」は本シリーズの最終章に当たります。

 TVアニメ『BLEACH』ではアニオリ展開はもちろん、アニメ独自のシリーズも放送されてきました。本作では原作者の久保先生が総監修を務めており、原作者公認のアニオリ展開が繰り広げられています。第16話では、原作マンガになかった平子真子(CV:小野坂昌也)の卍解「逆様邪八宝塞」が描かれ、X(旧Twitter)で「平子の卍解」がトレンド入りするなどの盛り上がりを見せました。

 さらに、第20話では朽木ルキア(CV:折笠富美子)の卍解「白霞罸」が特殊エンディングテーマに差し掛かる形で披露されました。こちらはアニオリではありませんが、アニメならではの美しい色味や動きに、SNS上では「神演出ありがとうございます」「最も美しい卍解でした」と絶賛されています。

 そのほか、CM時のアイキャッチに用語や世界観の解説も挟みこまれるため、原作マンガを読んでいても、読んでいなくても、十二分に楽しめる作品だといえそうです。

『BLEACH 千年血戦篇』は、テレビ東京ほかにて放送中です。「dアニメストア」「Amazonプライム・ビデオ」「Netflix」などの配信サービスでも観ることができます。

* * *

 人気マンガの良さを損なわないどころか、素晴らしい解釈でさらに良さを引き出しているアニオリ展開は、観ていて気持ちの良いものですね。原作を一度読んだ人も、内容をよく知らないという人もこれを機に見逃し配信などで追いついてみてはいかがでしょうか。

※配信状況は記事掲載時点のものです。

(新美友那)

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