覚醒しかない？ 『ワンピ』「ロギア最弱」説もあるスモーカーの強化案論争が白熱

■「かませ」にはなって欲しくないファンが多数

　人気マンガ『ONE PIECE』には、強くてカッコいい人気の敵キャラが多く登場します。そのなかでも現在は海軍中将を務めるスモーカーは、初めて登場した「自然（ロギア）系」の「モクモクの実」の能力者（当時は大佐）として、ルフィをいとも簡単に捕らえてしまうほどの強さを見せつけました。

　ところが最近では初期ほどの活躍は見られず、かませ犬のような場面もあり、悲しむファンもいたようです。とはいえ、スモーカーは2021年に行われた世界人気投票で最終的に27位と上位につけるほどの人気を維持しており、まだまだ活躍も期待されています。ネット上では、そんなスモーカーを強化するにはどうすればいいかと話題になり、いろんなアイデアが出ていました。

　スモーカーの「モクモクの実」の能力は、自らの身体の一部、全身を煙に変化させ、煙化した身体の一部を、拡大させることも可能です。「スベスベの実」のアルビダを捕らえることもできるほどの捕縛向きの能力で、さらに飛行、遠距離攻撃もできる汎用性の高さを誇ります。

　しかし、2年後の「新世界」では「覇気使い」が増え、ヴェルゴから指摘されたように、煙化すると覇気使い相手にはかえって「的を広げる」ことになるという弱点も出てしまいました。主人公・ルフィを始め作中の強キャラは覇気を体得していることがほとんどで、その点でもスモーカーに不利な環境といえます。

　そんなスモーカーの「強化の可能性」として考えるファンが多いが、「『覚醒』して触れたものを煙に変える」という案です。「覚醒」とは、悪魔の実の能力者のなかでも、限られた者のみが到達できる「上のステージ」のことで、まだロギア系の能力者の覚醒がはっきりと描かれたことはありませんが、可能性は以前から考察されています。

「覚醒して半径100m以内の無機物全部、煙化させたら大抵の海賊団は捕縛できるでしょ」「覚醒状態の『ホワイト・アウト』で、強キャラを足止めする姿が見たい」など、「覚醒」への期待の声は多いです。他にも「モクモクの実」の能力を発展させたアイデアとして、「煙を鎧にする」「煙で自分の分身を作る」などがありました。

　また「煙で四肢を伸ばして戦うという点ではルフィと一緒だから、基礎的な戦闘能力をアップさせれば強いのでは？」という意見もあるようです。ルフィは、「ゴムゴムの実」の能力を活かして自らの戦闘能力を上げる「ギア」という戦闘方法を持っています。スモーカーも煙化の能力を活かして、戦闘能力を向上させる手法を見出せば、戦略の幅を格段に広げることができるでしょう。

　その他にも「基本的に殺傷力がない能力なんだから、戦闘じゃなくて市民を守るとかそっちに活かせばいいのでは？」「煙幕を焚いてそこにまぎれたら強いはず」など、さまざまなアイデアがありました。中将になったスモーカーは必須スキルとして覇気を体得しているため、「最終決戦で超強キャラたちのバトルから、下っ端の海兵たちや市民たちを、『モクモクの実の広範囲拡大＆全身武装色強化』で守り切るみたいな見せ場ができるんじゃないか」など、正義感の強い海兵らしい「守る側」としての活躍を期待する声もあります。

　その他、「マンガとして地味かもしれないけど、相手を一酸化中毒にさせる技とか使えないのかな」「今せっかくサボが『メラメラの実』受け継いでるんだから、エースの『（火と煙じゃ）勝負がつかねェ』の発言に決着つけてほしい」など、スモーカーの今後にはいろんな意見が出ています。「シーザーの『ガスガスの実』の下位互換」「ロギア系最弱」など、不名誉なことも言われているスモーカーですが、人気ゆえに最終章の活躍が期待されているようです。

（マグミクス編集部）