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たった500円で得られた幸せ! 時代を先取りしていた「ディスクシステム」の傑作たち

マグミクス / 2023年8月26日 21時10分

たった500円で得られた幸せ! 時代を先取りしていた「ディスクシステム」の傑作たち

■500円を片手にお店に向かった「幸せな記憶」

 2023年7月15日、YouTubeの任天堂公式チャンネルでは、ファミコンの40周年を記念して「ファミコントークショップ コバヤシ玩具店」という特別番組を公開しました。

 お笑い芸人のケンドーコバヤシさんがファミコンの思い出などを振り返る内容でしたが、そのなかで「ディスクライター」というマシンが紹介されています。

 まるで自動販売機のような見た目をした「ディスクライター」は、当時のおもちゃ屋などに置かれていたマシンで、「ディスクシステム」のディスクカードを持ち込めば、なんと500円(一部ソフトを除く)という価格で別のゲームソフトに書き換えてもらえました。

 そんなディスクライターについて、ケンドーコバヤシさんは「早すぎたサステナブル」「世界で一番早かったSDGs」などと称賛しています。

 そこで本記事では、そんなディスクライターで書き換えることもできた、ディスクシステムを象徴する名作タイトルを振り返ります。

 まず最初に紹介するのは、Nintendo Switch用ソフト『ティアーズ オブ ザ キングダム』が大ヒット中の「ゼルダの伝説」シリーズの原点となるソフトです。

 ディスクシステムのローンチタイトルとして発売された初代『ゼルダの伝説』は、日本では約169万本を売り上げました。そして、シリーズ2作目の『リンクの冒険』もディスクシステム用のソフトとしてリリースされ、よりアクション要素が強まって難易度が上がっています。

 どちらも攻略本無しでクリアするのは至難の業との声もありましたが、ケンドーコバヤシさんは先述した動画のなかで「(リンクの冒険を)のちに下突きだけでクリアした」と語っており、ファンを驚かせていました。

 次に紹介するゲームは『メトロイド』です。「メトロイド」シリーズも任天堂を代表する人気シリーズのひとつですが、その元祖はディスクシステム用のタイトルでした。

 主人公のサムス・アランを操作し、未知の生命体・メトロイドを倒すというアクションゲームです。複雑に入り組んだ迷路のようなダンジョンを探索しながら、ボスに挑むという内容で人気を集めました。

 そして特定の条件を満たしてクリアした際に流れるエンディングでは、サムスがパワードスーツを脱いだ姿が明らかになり、衝撃を受けたプレイヤーも多かったのではないでしょうか。

 続いて紹介するのは、コナミを代表する人気シリーズの元祖である『悪魔城ドラキュラ』です。コナミのディスクシステム参入1作目となる本作は「ホラーアクション」と銘打たれ、主人公・シモンが不思議な力を秘めたムチを武器に、ドラキュラの住む城に挑むという内容でした。

 アクションゲーム好きですら苦戦させられる難解なステージが待ち受けていますが、それだけに攻略のしがいがありました。

 ちなみに『悪魔城ドラキュラ』はNetflixでアニメ化もされており、最新作は9月28日から独占配信される予定です。

■ファミコン最高のヒット作の第2弾がディスクシステムに!

ファミコンを代表する「スーパーマリオ」の続編もディスクシステムに登場  画像は「ファミコンミニ スーパーマリオブラザーズ2」(任天堂)

 ファミコンで国内最高となる約681万本を売り上げた『スーパーマリオブラザーズ』の第2弾、『スーパーマリオブラザーズ2』もディスクシステム用ソフトとして発売されました。

 基本的なシステムは前作と変わりませんが、さらに意地悪なギミックが追加されたことで、難易度は飛躍的に向上しています。しかも前作を上回る全52ステージが用意されており、これをクリアするには相当やりこむ必要がありました。

 ちなみに『スーパーマリオブラザーズ2』は、「ディスクライター」による累計書き換え回数の第1位を誇るソフトです。

 最後に紹介するディスクシステムのソフトは、任天堂とフジテレビのタイアップで生まれた『夢工場ドキドキパニック』です。フジサンケイグループが開催したイベント「夢工場’87」のメディアミックスの一環として開発され、主人公には「夢工場’87」のイベントキャラクターが採用されています。

 本作は、のちにキャラを一新して『スーパーマリオUSA』として発売されましたが、こちらはディスクシステムではなく、通常のファミリーコンピュータ用ソフトでした。

『夢工場ドキドキパニック』は、それぞれ能力の異なる4人のキャラクターを操作して、敵を倒していくアクションゲームです。4人全員がラスボスを倒さなければ真のエンディングが見られない仕様でしたが、ディスクシステムならではのセーブ機能を活用して、じっくりと攻略することができました。

 こうして改めて振り返ってみると、現在も新作が出ている超人気シリーズのいくつかが、ディスクシステム用ソフトとして誕生していました。

 それにディスクカードさえ持っていれば、たった500円で別のゲームに書き換えできる仕組みは、今考えてもユーザーにやさしく、子どもが貯めたお小遣いでも十分手の届く範囲だったことにも驚かされます。

(LUIS FIELD)

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