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『ガンダム』ホワイトベースで最もモテた?「ミライ・ヤシマ」 母性と有能さは唯一無二の存在

マグミクス / 2023年8月29日 6時10分

『ガンダム』ホワイトベースで最もモテた?「ミライ・ヤシマ」 母性と有能さは唯一無二の存在

■ホワイトベースの「おふくろさん」

『機動戦士ガンダム』に搭乗したホワイトベースクルーのなかでも、ミライ・ヤシマは乗組員の母親のような存在として周りに慕われていました。ジオン軍の意図せぬサイド7への奇襲によりホワイトベースに乗り込み、生き延びるために戦わざるを得なくなった若者たちにとっての精神的な拠り所だったのです。「一年戦争」戦中から戦後までの、ミライ・ヤシマの活躍を振り返ります。

 ミライの初登場は『機動戦士ガンダム』2話「ガンダム破壊命令」です。負傷兵の治療をしていましたが、パオロ艦長とブライト・ノアの会話でホワイトベースのパイロットがいないことを知り、「クルーザー級のスペースグライダーのライセンスが役に立つとは思いませんが」と名乗り出ました。

 以降はホワイトベースの操艦を一手に引き受けることになり、理知的かつ温厚な言動で重責に悩むブライトの相談役を務め、突然戦場に放り込まれた他の若者たちを労わるなど、現場になくてはならない存在となっていったのです。

 操舵手としてもめきめきと腕をあげていき、第19話「ランバ・ラル 特攻!」ではエンジンの噴射炎をザクIIに直撃させて撃墜し、ホワイトベース上に取り付いたグフを反転飛行で振り落とすなど、目覚ましい活躍を見せることもありました。

 ブライトが倒れたときは臨時の指揮官に就任しましたが、当初は襲撃を受けたマチルダの救援を取りやめようとするなど、判断ミスが目立ちました。しかし黒い三連星の襲撃を受けた際には見事に防衛指揮をとっており、短時間で急速な成長を見せたことがうかがえます。

 また、ニュータイプとしての素養なのかどうかは定かではありませんが、非常に感が良く、アムロの資質に早期に気づき、シャアの心理や行動を正確に予測しています。

 そんなミライですが、実のところホワイトベース随一の恋多き女性でもありました。艦長と操舵手として絶えず近い場所にいたブライトとは徐々に親しくなり、最終的には結婚してハサウェイとチェーミン、ふたりの子供を設けています。

 33話「コンスコン強襲」にはかつての婚約者カムラン・ブルームも登場し、熱烈なアプローチを受けますが、ミライ本人は婚約に乗り気ではなかったようで、はねつけていました。それでも命がけでホワイトベースを先導すると申し出たカムランの行為を最終的には受け入れました。

 ジャブローからの参戦となったスレッガー・ロウ中尉からも好意を向けられています。ミライもまんざらではなかったようで、36話「恐怖! 機動ビグ・ザム」では補給と修理のために一時帰投したスレッガーから母親の形見と称する指輪を受け取り、最後にキスを交わしています。スレッガーが戦死したと聞かされた際にはアムロにすがり付き「嘘だって言えないのね、アムロ……」と嗚咽していました。

■地球の名家出身

『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』劇場バナー第1弾で描き直されたホワイトベースのクルーたち。左から2番めがミライ・ヤシマ (C)創通・サンライズ

 そんなミライですが、作中でたびたび「ヤシマ」の姓に特別な意味を見い出すキャラクターが登場します。パオロ艦長も「ヤシマ」の姓を聞き「あのヤシマ家の……」と安心したような笑顔を浮かべています。実はヤシマ家は日本系の名家として知られた家であり、ミライの父親は地球連邦政府の元高官だったのです。しかし父親は地球連邦政府のやり方に反発して職を辞し、その後地球連邦軍の応召に応じて戦死したとのこと。結果、ミライは地球を離れサイド7へと移民することになりました。

 しかし父親が死んだとはいえヤシマ家の威光はまだまだ存在しており、29話「ジャブローに散る!」ではゴップ大将がおそらくは民間人の機密兵器無断運用の件について「処罰はしない それがあなたのお父上の恩返しと思ってもらいたい」「連邦も惜しい政治家を亡くしたものだと今でも残念に思っています」と発言しています。

 また、ゴップ大将はミライの婿を世話しようと発言しており、生前のミライの父親とゴップ大将が親しい関係にあったことがうかがえます。

 激闘を潜り抜け、ア・バオア・クーの戦いを生き残ったミライはブライトと結婚し、『機動戦士Zガンダム』の時代には地球連邦軍の拠点であるジャブローで暮らしていました。エゥーゴのジャブロー攻撃の際には事前に脱出しており、ニューホンコンへと移動、ここでアムロ・レイと偶然の再会を果たしました。

 18話「囚われたミライ」ではブライトがエゥーゴに参加したため子供たちとともにベン・ウッダーに囚われ人質にされましたが、アムロとカミーユ、ハヤト・コバヤシがルオ商会の助けを借りて救出に成功しています。なおこのときハサウェイが海に落ち、アムロに救助されましたがトラウマになったようで、劇場版『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』ではハサウェイは海が苦手という描写が存在しています。

『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』では、ふたりの子供を連れて宇宙へあがろうとしますがアデナウアー・パラヤに割り込まれて席を奪われてしまい、ハサウェイだけが宇宙にあがることになりました。ミライはチェーミンを連れてエレカで走り回る様子が描かれており、アクシズを落そうとするシャアのことを「純粋すぎる人」と評し、心理をある程度理解していることが明かされました。

 小説版『ハサウェイ』の時代ではブライトがレストランを開く計画を立てていたので、おそらく一緒に切り盛りをすることになっていたと思いますが、その後は不明です。ハサウェイの最悪の最期を考えれば、人前に出る仕事は難しかったのではないでしょうか。劇場版の第2部以降でミライに言及されることがあるのかどうか、注視しておきたいポイントでしょう。

(早川清一朗)

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