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『ボトムズ』40周年展 大河原邦男・塩山紀生の美麗イラスト、超リアルなジオラマにむせる【レポート】

マグミクス / 2023年9月1日 15時6分

『ボトムズ』40周年展 大河原邦男・塩山紀生の美麗イラスト、超リアルなジオラマにむせる【レポート】

■40年にわたって支持されてきた『ボトムズ』

 2023年にTV放送40周年を迎える『装甲騎兵ボトムズ』。TV放送、OVA、ノベライズ、ゲーム、模型など幅広い分野に展開し、現在に至るまで多くのファンの心をつかんできた名作です。

 その『ボトムズ』40年の歴史をジオラマやイラストで体感できるイベント「装甲騎兵ボトムズ40周年展~大河原邦男、塩山紀生のイラストをジオラマで体感せよ~」が2023年9月1日から24日にかけて東京の西武渋谷店モヴィーダ館6階で開催されます。

 マグミクス編集部は展示会の様子を取材しました。炎と硝煙の匂いが沁みついた『ボトムズ』ワールドの魅力とは?

●ATの頭部と搭乗用ヘルメット、対ATライフル

『ボトムズ』らしさのシンボルを錆びたスコープドッグの頭部などで表現。設定上は約30kgあるという対ATライフルは原寸大 (C)サンライズ

「装甲騎兵ボトムズ40周年展」のパネルを目印に会場に一歩足を踏み入れると、最初に目につくのはAT(アーマードトルーパー)の頭部と搭乗用ヘルメット、パイルバンカー付き対ATライフルのオブジェです。たとえば、主人公キリコの等身大フィギュアやスコープドッグの立像のような“見栄えの良い”オブジェではなく、錆つき、汚れた兵器がもっとも目立つ場所に展示されています。

 この感覚、『ボトムズ』ファンならしっくりくるのではないでしょうか。歩く棺桶と呼ばれるほど生存率の低いATを駆り、いつしか最低野郎(ボトムズ)と揶揄されるようになった兵士たちの戦いの記録。展示会入口のオブジェが象徴する世界観こそ『ボトムズ』の魅力のひとつだと言えます。

●圧倒的なクオリティ!臨場感たっぷりのジオラマの数々

市街戦の様子をリアルに再現。建物の入口やレンガのサイズと全長約4mのATのスケール感がマッチしている (C)サンライズ

 会場には『装甲騎兵ボトムズ』本編だけでなく『装甲騎兵ボトムズ 赫奕たる異端』などのOVA(オリジナルビデオアニメ)シリーズや、世界観を共有する外伝OVA『機甲猟兵メロウリンク』などを題材にした模型やジオラマが数多く展示されています。

 その数とクオリティはまさに圧巻のひと言!

 ATの埃っぽさや破損、摩擦で曇った装甲表面の質感などが見事に表現されており、作中シーンを再現したジオラマのクオリティは必見です。モデラーはもちろん、模型を作ったことがない人でも見入ってしまい、あっという間に時間が過ぎてしまうでしょう。

 展示会にはホビー専門誌を刊行している「ホビージャパン」社が協力しています。現在活躍中のモデラーによる新規ジオラマも展示されているので、これまでに見たことがない作品が楽しめます。

■『ボトムズ』には欠かせない次回予告、大河原邦男&塩山紀生のイラストも!

文章のリズム感が素晴らしい『ボトムズ』の次回予告 (C)サンライズ

『ボトムズ』の次回予告はどれも名文揃い。テキストが書かれているだけなのに、目にするとなぜか「あの声」「あのリズム」で再生されるような不思議な感覚があります。もしも「声に出して読みたい次回予告ランキング」をつけるとすれば『ボトムズ』は1、2を争う人気を獲得できるのではないでしょうか。ボトムズ年表や全シリーズに登場したATを集めたウォールも壮観です。

●大河原邦男さんや塩山紀生さんのイラストを見逃すな!

大河原邦男さんによって書籍用に描かれたスコープドッグとブラッドサッカー (C)サンライズ

 展示会には立体物だけでなく『ボトムズ』の台本や、シリーズ初期の配布物といった歴史的印刷物、大河原邦男さんや塩山紀生さんのイラストも展示されています。ラフ画やDVDパッケージなどに使われたイラストを間近で見ることができる、展示会ならではの貴重な機会だと言えます。多くのアニメーターから寄せられた色紙の数々も壮観です。

●「むせる」物販コーナーの謎

特殊部隊レッドショルダーに所属していた頃のキリコが身につけていた赤いベレー帽。グッズのミリタリー感が凄い (C)サンライズ

 展示会ではさまざまなボトムズ関連商品が販売されています。キリコのフィギュアや各種ATの模型に加えて、アクスタ(アクリルスタンド)やTシャツ、バッジやステッカーなどです。しかし不思議なことに一部の陳列棚から「むせる」雰囲気が漂ってきます。

 その一角に陳列されているグッズのほとんどがモスグリーンやオリーブ、ブラウンなのです。Tシャツはオリーブ色とホワイトの2色だけ、アクリルステッカーやバッジは部隊章、『ボトムズ』グッズの棚はPX(基地内販売店)のようです。

『ボトムズ』のファンはキャラクターがプリントされたグッズなど、欲しがらないに違いない、と判断してのことでしょうか。ミリタリー感は「ボトムズらしさ」の重要な要素です。

 ハイクオリティな模型やジオラマ、伝説的デザイナーのイラストと合わせて、物販コーナーまで見どころ満載の装甲騎兵ボトムズ40周年展。ファンの方は足を運んでみてはいかがでしょうか。きっと新たな感動が得られるでしょう。

(レトロ@長谷部 耕平)

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