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くっつくだけが人生じゃない! 賛否分かれたラブコメマンガのぶっ飛びエンド

マグミクス / 2023年9月8日 18時46分

くっつくだけが人生じゃない! 賛否分かれたラブコメマンガのぶっ飛びエンド

■最後の最後でまさかの闇落ち!?

 ラブコメの終わり方といえば、主人公とメインヒロインが結ばれる幸せな結末のほかにも、さまざまなパターンがあります。なかには予想外のエンディングを迎えて、読者を騒然とさせた作品も……。今回は、そんな「ぶっ飛びエンド」を迎えた人気マンガをご紹介しましょう。

※この記事では『監獄学園』『僕たちは勉強ができない』『ドメスティックな彼女』のネタバレを含みます。

●監獄学園

 平本アキラ先生によるマンガ『監獄学園(プリズンスクール)』は、「週刊ヤングマガジン」で連載されていた学園コメディです。破天荒なギャグシーンの合間に織り込まれている甘酸っぱいラブコメ展開も人気を博しましたが、その結末は想像のななめ上をいく展開でした。

 物語の主人公は、元女子高の私立八光学園に入学した数少ない男子生徒のひとり・藤野清志(通称:キヨシ)で、入学当初から女子に興味津々だった彼は、ひょんなことからクラスメイトの栗原千代に恋心を抱くようになります。対する千代も当初からまんざらではなかったものの、不純異性交遊を取り締まる「裏生徒会」はふたりの恋路を許しませんでした。

 ときに「裏生徒会」に邪魔されながらも、最終回直前ではついにキヨシが一世一代の告白をする展開になります。誰もがふたりのハッピーエンドを予想しましたが、「裏生徒会」緑川花によって物語は思わぬ展開を迎えました。

 彼女は現在進行形で履いていたキヨシのパンツを脱ぎ捨てると、「今すぐ返せ! 私は返したぞ!!」「今日キヨシも一番しっくりくる私のパンツをはいてるハズ……!!」と、とんでもない事実を暴露しました。もちろんキヨシは否定するものの、花に無理やり脱がされたズボンの下には、彼女が言った通りのショッキングな光景が広がっていて……。

 このときの出来事がよほどショックだったのでしょう。最後は「裏生徒会」21代目会長に就任した千代が「行きましょうか……」「男(クズ)どもが悪さしてないか見回りに……」と、不敵な笑みを浮かべるシーンで幕を閉じます。と、思いきやキヨシら男子生徒5名が憧れの「濡れTシャツコンテスト」へ向かうおまけのオチもついていました。

 最後の最後でヒロインが闇落ちするというまさかの展開には、多くの読者が驚かせられたのではないでしょうか。とはいえそもそも同作は、目先の幸せに駆られて自分たちの意図しない方向にどんどん堕ちていく脱獄コメディです。ヒロインの闇落ちエンドはある意味、『監獄学園』らしい終わり方といえるのかもしれません。

●僕たちは勉強ができない

 想像のななめ上を行く結末といえば、「週刊少年ジャンプ」で連載されていた筒井大志先生の人気マンガ『僕たちは勉強ができない』も負けてはいません。作中に登場するヒロインは古橋文乃、緒方理珠、武元うるか、小美浪あすみ、桐須真冬の5人です。得意分野では天賦の才能に恵まれながらも苦手教科に関してはとことんダメな彼女たちと、主人公の唯我成幸が大学合格を目指していくという「勉強」を題材にしたラブコメ作品でした。

 それぞれのヒロインにしっかりスポットを当てたストーリー構成が好評を呼びましたが、彼女たちを平等に扱った結果、主人公の恋人を決めるヒロインレースはまさかのマルチエンドで終わります。

 正確に言うと本編は水泳の天才である「うるか」と結ばれる展開になるのですが、その後に「ぼくたちは勉強ができない Route:if」という、うるかを除く4人のヒロインと結ばれるパラレルストーリーが展開されたのです。

 しかもそれぞれのパラレルストーリーが終わった後は、最終回「[X]なる未来へ」へと物語が続き、そこではいままでの各ヒロインルートがまるで夢オチで終わったようにも見えなくない展開が描かれていました。

 前代未聞ともいえるマルチエンド&夢オチエンドは、今もなおファンの間で賛否が分かれているようで、ネット上には「マルチエンド好きだし、最終回もただのパラレルストーリーじゃない、無限に広がる可能性が待っている感じがしてすごく良かった」「全ルート読めたのは嫌いじゃないけど、夢オチエンドのせいで、うるかルートまで微妙な感じになったのは許せない」などと、さまざまな意見が出ています。

■複雑すぎる泥沼恋愛劇の結末

●ドメスティックな彼女

『ドメスティックな彼女』28巻(講談社)

 闇落ち、夢オチがかわいく見えるほど、『ドメスティックな彼女』の結末は衝撃でした。同作は主人公の藤井夏生と義姉妹たちによる、ピュアで禁断過激な三角関係を描いた作品です。

 主要ヒロインとして描かれたのは、初体験の相手である妹・瑠衣と、ずっと恋焦がれていた姉・陽菜のふたり。連載当時、どちらが真のヒロインとなるのか、読者のあいだでたびたび論争が巻き起こっていました。

 最終回直前では夏生と瑠衣のあいだに子供ができ、物語は瑠衣エンド一直線かに思われたのですが、ふたりが結婚を約束した矢先に悲劇が起こります。陽菜が交通事故に遭い、昏睡状態に陥ってしまったのです。

 最終的に陽菜は一命を取り留めるものの、この事故をきっかけに夏生と瑠衣の結婚はなかったことになりました。そして最終的に3人がたどり着いた結末は、夏生と陽菜が結婚し、瑠衣とその子供の4人で同居生活を行うというものです。

 かつて恋の火花を散らした3人が、ひとつ屋根の下で暮らしていくという展開だけでも衝撃を受けざるを得ません。しかもひとりは夏生と結婚、ひとりは夏生の子供を生み、その子供とも一緒に暮らしているので、かなりカオスな状況です。とはいえ、そもそもが禁断の三角関係を扱った作品なので、そのテーマにふさわしいラストという見方もできます。

 長く連載が続くほど読者はヒロインたちへの思い入れが強くなるため、誰もが納得するラストをつくるのはなかなか至難の業です。そのなかでトンデモな展開で物語を完結させる手法は、ある意味潔いのかもしれません。

(ハララ書房)

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