願いのおまけまで？ 『ドラゴンボール』神龍の「サービス」が良すぎる件が話題に

■神龍が気前良すぎる

『ドラゴンボール』に出てくる願いを叶えてくれる神龍（シェンロン）は、さまざまな望みを叶えるだけでなく、たまに気の利いたおまけまでしてくれます。願いが叶えらない場合は、その理由を丁寧に説明してくれました。ネット上では、「神龍のサービス良すぎるだろ」と今でも話題になっています。

　シェンロンが作中で初めて叶えた願いは、ウーロンの「ギャルのパンティおくれー！！！」です。ピラフが悟空とブルマから強引に奪ったドラゴンボールを使って、世界征服の野望を叶えようとした瞬間、間一髪のところでウーロンのスケベ心が世界平和を守りました。

　また、これまでにシェンロンが叶えた願いとして多いのが、誰々を生き返らせてほしいといった願いです。聖地カリンを守るウパの父・ボラ、ピッコロ大魔王に殺された人びとや仲間たち、ラディッツに殺された主人公・孫悟空、と多くの人間を生き返らせました。

　もちろん、シェンロンは全ての願いを叶えられるわけではありません。ウーロンがサイヤ人をやっつけて地球を救ってほしいと願うと、シェンロンに断られてしまいました。しかしただ断るだけでなく、自分を生み出した地球の神の力を超える願いは叶えられないと、丁寧に解説してくれます。ウーロンは断られましたが、亀仙人の悟空を生き返らせてほしいという願いは叶えてくれました。

　その後。シェンロンが叶えられる願いは3つに増えます。「魔人ブウ編」で描かれたように、3つのうちひとつだけしか願いを言わないと、次にシェンロンを召喚できるのが4か月と、通常の1年よりも短縮できるのもお得なポイントです。

　近年の映画『ドラゴンボール超スーパーヒーロー』では、ピッコロがシェンロンに自身の潜在能力を最大限に引き出してほしいと願うと、潜在能力にプラスでおまけをしておいたとサービスもしてくれました。

　ネット上でも「願いを叶えてくれる作品の中でシェンロンほど優秀な存在はいないよな」「良心的でいじわるなこと言わないから安心できる」「無理は無理で他の願いを叶えてくれるしサービス良すぎ」と、良心的で少しお茶目なシェンロンを絶賛する声が上がっていました。「無理だけど曲解したり都合よく解釈したりして叶えないって大事」「叶えられない願いも『そいつ生きてるから生き返らせるの無理』みたいに理由まで教えてくれるのが本当に親切」と、余計なことをせずこちらがやって欲しいことだけを的確にしてくれる点が評価されています。

　シェンロンやナメック星のポルンガが親切な理由として、まず彼らを作った地球の神様やナメック星の最長老が善良であることの他に、「ブルマが『ドラゴンレーダー』なんてチートアイテム作る前はめったに自分に願いを頼んでくる奴なんていなかっただろうし、大変な思いをしてボールを集めたやつにちゃんと対応しようと思うのは自然でしょ」「また呼び出して欲しいから精一杯サービスしてるのでは」「悟空たちとは何度も顔合わせてるから、それまでの使用者よりもだいぶ愛着沸いてたんじゃないか」などの意見も出ていました。

　ちなみに、映画『ドラゴンボールZ 復活の「F」』でソルベがフリーザを蘇らせようとした時は、シェンロンはソルベに「ずいぶん偉そうだな」と苦言を呈し、かつてトランクスにバラバラにされたメカフリーザの死体を、空からそのまま無造作に落としています。悪党の願いも叶えるとはいえ、本人は不本意なのかもしれません。

『ドラゴンボールGT』では悟空たちが本来ではありえない頻度で願いを叶え続けた結果、溜まったマイナスエネルギーのせいでシェンロンが「邪悪龍」になってしまうという悲劇にも見舞われましたが、それも彼がまじめに願いを叶え続けたが故です。強さのインフレのせいで初期よりもできることは減ってしまいましたが、ずっと重要な存在であることは変わりません。

（マグミクス編集部）