「アリかよ」「格上にどこまで通用する？」 『ドラゴンボール』のチート技

■もしや最強では？　と思うチート技たち

　最強キャラクター同士の熱いバトルが楽しめる『ドラゴンボール』には驚くべきチート技が存在します。なかでも両手を上げて地上にいる生命からエネルギーを少しずつ集めて敵に放つ元気玉は、威力が大きすぎて惑星ごと破壊してしまう恐れがある最強技です。

　ネット上では他にも、数々の強烈な技の名前が「チートじゃないか」と挙げられていました。

　最初に紹介するのは、悟空の「瞬間移動かめはめ波」です。彼がヤードラット星で身に付けた「瞬間移動」は、通常は移動手段として使われる技です。しかし悟空はセルとの戦いで、上空からかめはめ波を撃つと見せかけて、発射直前にセルの前へ瞬間移動をしました。そして至近距離でかめはめ波を放ちます。

　瞬間移動とかめはめ波を合わせた技を使った悟空に対して、ネット上では「構えてから移動して撃ってるし不可避」「凶悪技過ぎる」「それくらいなりふり構わずに勝ちに行ったんだろうけど、最初は卑怯に思えた」と、当時驚いた人が多かったようです。

　ずっと「最強説」があるのが、アックマンの「アクマイト光線」です。この技は、誰もが持つ悪の心を膨らませて、相手をこっぱみじんに爆発させてしまう恐ろしい技です。純粋な心をもつ少年時代の悟空には効きませんでしたが、「実力差に関係なく相手を倒せる最強の技」という声がありました。

　鳥山明先生は読者から「アクマイト光線で敵を倒せばいいのでは」と質問をもらった際は、「たぶん相手に当たらないし、もうそんなレベルの闘いじゃないんだと思います」と答えています。たしかに、ピッコロ大魔王やベジータやサイヤ人、フリーザらがアックマンの攻撃を食らう姿はイメージできませんが、悟空がラディッツを羽交い絞めにしてピッコロの「魔貫光殺砲」で自分ごと攻撃させた時のように、敵の動きを止めた状態で撃てば効く可能性はあるでしょう。

　ちなみに、王道の必殺技である「かめはめ波」も、ある種「チート技」と言われています。体内の潜在エネルギーを凝縮させて一気に放出させるという、悟空が亀仙人に教わって幼いころから使っている技であり、上記の「瞬間移動かめはめ波」のように作中ではさまざまなバリエーションが存在します。セルが太陽系を破壊できるレベルのかめはめ波を撃ったように、使用する者によって威力が変化することから、「強力なキャラクターが使えば圧倒的な破壊力がある」「無限に威力を上げられる最強の技」という声が上がっていました。

　他にも兎人参化の、手に触れた者を人参に変えることができる「人参化」という技も、格上の強敵を触るというハードルがクリアできれば強いのではないかと言われています。兎人参化はごく初期に登場し、ブルマも彼に握手を求められて、手を払いのけただけで人参にされてしまいました。兎人参化の技に「触れるだけで人参にできるのは、地味に見えるけど最強じゃないか」「触れたら勝ちってのはチートすぎる」といった声があります。

　その他、格上にもある程度通用する「気円斬」や「太陽拳」、天津飯の持つ「かめはめ波跳ね返し」など、「チート」扱いされている技はいくつかありました。根本的な実力が違うとそもそも効かない、当てられないと考えられますが、「フリーザがめちゃくちゃ油断して兎人参化と握手したらどうなるんだろう」「アクマイト光線でセルの核も吹っ飛ばせるのかな」と、今でも妄想する人が多いようです。

（マグミクス編集部）