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『カリオストロの城』時計塔の「罠」が発動した理由 「真の財宝」の可能性も?

マグミクス / 2023年9月15日 18時10分

『カリオストロの城』時計塔の「罠」が発動した理由 「真の財宝」の可能性も?

■城に眠る財宝はあと少しで見つかるはずだった?

 2023年11月9日(木)から帝国劇場にて、ミュージカル・ピカレスク『LUPIN ~カリオストロ伯爵夫人の秘密~』が上演されます。同作は怪盗ルパンをはじめ、名探偵シャーロック・ホームズやカリオストロ伯爵夫人など、個性豊かなキャラクターが入り乱れる冒険活劇になるそうです。

 ところで「ルパン×カリオストロ」といえば、宮崎駿監督による映画『ルパン三世 カリオストロの城』を連想させる組み合わせではないでしょうか。公開から40年以上経った今でも愛されている名作であり、考察しがいのあるストーリーも大きな魅力です。とくに物語終盤に関わる「時計塔の仕掛け」は、深い謎を秘めていました。

 まず同作を語るうえで欠かせない存在が、山羊の紋章が入った「金の指輪」と「銀の指輪」です。このふたつの指輪を揃えることでカリオストロの城に眠る「ゴートの秘宝」が手に入るとされており、言い伝えを信じていたカリオストロ伯爵は、クラリスが所有する銀の指輪を狙って彼女に結婚を迫ります。

 そして物語終盤では、伯爵はついに念願の指輪を手中に収め、城の近くの湖のなかにある時計塔の文字盤に彫られたヤギの彫刻の目に指輪を差し込むのですが、その瞬間に時計塔のトラップが発動しました。彼は逃げる間もなく時計の針に挟まれてしまい、悲惨な最期を迎えるのです。その後、時計塔は崩壊しました。

 時計塔の崩壊とともに、湖の水が抜けていき、そこから古代ローマのポリスの遺跡が現れます。指輪をヤギの彫刻にはめると現れる「秘宝」とは、この遺跡のことだったというオチでした。時計塔はそもそも、水をせき止める水門の役割だったのです。

 一連のシーンを素直に受け取るなら、伯爵を殺した時計塔の仕掛けは「財宝目当ての悪人を成敗するトラップ」「ヤギの彫刻までくる奴は絶対に殺すつもりの仕掛け」というように受け取れるでしょう。ただ、実はこの仕掛けの裏に「ある正解」が仕組まれていたのではないか……という説もささやかれています。

 というのもルパンがクラリスから指輪の謎を解いたとき、彼は金の指輪を左手に、銀の指輪を右手に持っていました。ところがその指輪を時計塔の針の途中に置いて伯爵に差し出した際には、指輪の位置は伯爵から見て銀の指輪が左手、金の指輪が右手にきています。そして伯爵は渡された通りに山羊の両目に指輪をはめ込んだため、当初ルパンが見つけた答えとは左右が逆になっていました。

 だとすると、罠が発動したのは指輪の左右が間違っていたからだとも考えられるでしょう。そもそもルパンが読み解いたように、金の指輪を左、銀の指輪を右に合わせると「光と影を結び、時告ぐる高き山羊の、日に向かいし眼に我を収めよ」という大公家に伝わる詩が浮かぶため、正しい左右はこれで間違いないはずです。そして、正しい位置に指輪を入れていれば、伯爵は城に眠る秘宝を入手できたのかもしれません。

 そんな説を裏付けるように1997年発売のPSゲーム『ルパン三世 カリオストロの城 -再会-』では、時計塔の仕掛けについて気になる描写がありました。伯爵の手下だったジョドーが、「この指輪を文字盤の『時告ぐる山羊の眼』に差し込んでくるのだ」「場所さえ間違えなければ命を落とすことはない」と言及していたのです。

 そして正しい位置に指輪を差し込んだ際には、大きな扉が現れ、その先には光り輝く「賢者の石」が置かれていました。

 もし今回紹介した説が正しければ、湖のなかの遺跡とは別に、城にはたしかに財宝が隠されていたことになります。そう考えると、ロマンが広がる気がしませんか?

(ハララ書房)

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