『北斗の拳』新規アニメ化発表！ 生誕40周年記念で コミックス新装版も刊行開始！

■「どう暴れだすのかとても楽しみ」

　ワーナー ブラザーズ ジャパン合同会社は、2023年9月13日（水）に原作生誕40周年を迎えたマンガ『北斗の拳』（原作：武論尊／漫画：原哲夫）について、新たなシリーズアニメ化を発表しました。タイトルは『北斗の拳 -FIST OF THE NORTH STAR-』、新たなスタッフ、キャストと最新の映像技術で原作の魅力を余すこと無く忠実に映像化するとのことです。あわせてティザービジュアルが公開されています。

　アニメ化発表に際し、原作者の武論尊先生は「40年前の作品が再びアニメ作品として甦る。実は40年前、漫画とアニメは違うものと思い少し距離を置いていた。40年が経ち現在のアニメ技術、映像は飛躍的に進化している。その技術、映像が『北斗の拳』をどう料理するのか？　しかも今回は原作を大事に描くことを基本にしているという。実に楽しみである。40年間皆さんに可愛がられた『北斗の拳』が新しいアニメ作品として現出する。皆さんと一緒に楽しみたいと思う」と述べています。

　同じく原作者の原哲夫先生は「新たなアニメ化をありがとうございます☆　連載当時20代だった私は、『北斗の拳』が40周年を迎え完全新作のアニメというご褒美をいただける日が来るとは夢にも想っていませんでした。あれから幾星霜☆　今、声優のみなさんが登場人物たちの声に耳を傾けるように原作を読み込み、それぞれの演技をイメージしてくれていると聞き、嬉しく感じています。40年前、思いを込めて描いた絵が、原作への愛情あふれる製作スタッフのみなさんによって転生し、どう暴れだすのかとても楽しみです!!」としています。

　原作マンガは集英社「週刊少年ジャンプ」1983年41号より連載されました。核戦争により文明社会が失われ、暴力が支配する世界となった世紀末を舞台に、北斗神拳の伝承者であるケンシロウが愛と哀しみを背負い救世主として成長していく姿が描かれます。最初のアニメ化は東映動画（現 東映アニメーション）の制作で、翌1984年10月よりフジテレビ系列にて『北斗の拳』『北斗の拳2』あわせ全152話が放送されました。

　秘孔を突くという戦闘スタイル、悪党たちの特徴的な断末魔、そして「お前はもう死んでいる」という決めゼリフなどで人気を博し、ゲームやパチスロなど様々なメディアミックス展開のほか、上述したTVシリーズ以降も映画やOVAでアニメ化されてきています。

　2007年には、映画『真救世主伝説　北斗の拳　ラオウ伝　激闘の章』の公開にあわせ、主要キャラクターのひとりであるラオウの葬儀「ラオウ昇魂式」が高野山東京別院にて映画関係者や多数の一般参列者を集め執り行われ、その際「ぶっちゃけノリで来た」というラオウを知らないまま参列する人が見られるなど、社会現象とも評される人気の程をうかがわせました。コミックス発行部数は2019年時点で1億部を突破しています。

【ストーリー】
199X年、世界は核の炎に包まれた。
海は枯れ、地は裂け、あらゆる生命体が絶命したかにみえた……だが人類は死滅していなかった!!　だがそこは、暴力が支配する狂った世界。生き残った人間達は略奪や殺戮を繰り返す力のある強者と残酷に痛めつけられる弱者に分かれた。
弱き者たちが絶望の淵に立たされ希望を捨てかけた時、ぼろ布を纏った一人の男が現れる。胸に7つの傷を持つその男こそ、北斗神拳伝承者・ケンシロウ。今まさに、世紀末救世主伝説が始まろうとしていた。

＊　＊　＊

『北斗の拳』生誕40周年を記念したプロジェクトは、アニメ化のほかにも、「原画展」「新装版コミックス刊行」と展開されています。

　かねてより告知されていた、2023年10月7日（土）より六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーにて開幕する「北斗の拳40周年大原画展～愛をとりもどせ!!～」は、会期終了ののち2024年3月より、名古屋、神戸、福岡の各会場にて巡回展が開催されると発表になりました。

　また「新装版コミックス」は、コアミックス「ゼノンコミックスDX」よりB6判にて全18巻が刊行されます。初回は第1巻と第2巻、その1週間後の9月20日（水）に第3巻と第4巻が刊行され、以降毎月20日に2冊ずつ刊行の予定です。帯には、鳥山明先生や荒木飛呂彦先生など、各巻ごとにマンガ家先生たちの推薦文が入ります。1冊990円（税込）です。

(C)武論尊・原哲夫／コアミックス,「北斗の拳」製作委員会

（マグミクス編集部）