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【漫画】電車で痴漢されても明るくふるまう少女 唯一寄り添ってくれたのは「用務員」で?【作者インタビュー】

マグミクス / 2023年9月19日 19時40分

【漫画】電車で痴漢されても明るくふるまう少女 唯一寄り添ってくれたのは「用務員」で?【作者インタビュー】

■適切な距離感で向き合う

 高校で用務員として働く伏見さんは、学生たちから人気です。3年生の生田愛菜さんが遅刻をすると、教師は理由を聞こうともせずにガミガミ怒るけれど、伏見さんだけはいつも気持ち良くあいさつしてくれます。ある日、生田さんは電車で痴漢の被害に遭いました。犯人を捕まえ、その後も大したことはなかったかのように気丈に振る舞っていましたが……。

 小野寺こころさん(@onoderaKOKORO8)の創作マンガ『スクールバック』が読者から好評です。第1話のエピソードでは、生田さんのつらい気持ちに唯一しっかりと気付き、「大人なのにいいな」と思われる存在として伏見さんが描かれています。本作は、ダ・ヴィンチとニコニコが運営する「次にくるマンガ大賞 2023」でも、Webマンガ部門にノミネートされました。

「サンデーうぇぶり」での連載開始時には、読者からTwitter(現:X)で「伏見さん好きすぎる」「とても素敵なお話でした」「自分もこんな大人でありたい」といったコメントが寄せられました。新連載の告知ツイート(ポスト)には3.2万いいねが集まり、リツイート(リポスト)も6400件を超えています。

 作者の小野寺こころさんに、お話を聞きました。

ーー本作に登場する伏見さんの、学生たちに適切な距離感で寄り添う用務員さんという設定はどのように生まれましたか?

 学生の間に接する大人って親と先生ぐらいしかいないな~というのはもとからぼんやり思っていて、「それ以外で行動範囲のなかにいる近くの大人っているっけ?」の連想から用務員さんにしようと思い付きました。自分が学生の頃にもこんな人がいたらな~と思いながら描いています。

ーー第1話のストーリーが生まれたきっかけも教えて下さい。

 8割実体験、2割理想です。

ーー本作には「大人」という言葉がたくさん出てきます。小野寺こころさんの考える「大人」とはどのような存在でしょうか?

 自分は「お前は他人の3倍頑張らないと何もできない」といわれて育っていたのもあってか、大人は皆すごく真剣に仕事して、生きててつらいから怒ったり、全員がすごく頑張っているから抵抗するべきでない存在で、自分は頑張ってないから「ないがしろ」にされて当然だと思っていました。

 だからこそ、そうじゃない人もいるって感じるようになった時にどういう感情になったらいいか整理できなくて、つらくて、悲しくて、ひとりぼっちだなと感じることが増えました。自分は大人に対する理想がものすごく高いと思います。

『スクールバック』第1巻(小学館)

ーー第1話に対する読者からの反応では、どのような声が印象に残っていますか? また、シリーズを通してのこれまでの読者からの感想ではいかがでしょうか?

 思っていたよりも同じような経験がある、感じたことがあるという共感の声が多かったことにびっくりしました。

ーー2023年7月発売の単行本についても、収録内容や見どころなどをお聞かせ下さい。

 1巻は1~4話(+各おまけマンガの0.5話)が載っていて、表紙が帯とともにめっちゃか~わいいです。今回は単行本での描き下ろしがほぼなかったので、2巻では描き下ろしも増やせたらなって思っています。

ーー本作は「次にくるマンガ大賞2023」にもノミネートされました。ご感想やファンへのメッセージなどがあればお願いします。

 ノミネートされたことで新たな読者の目に入って、読んでくれる人、何かを一緒に考えてくれる、思い出してくれる人が増えてうれしいです。

(マグミクス編集部)

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