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人気制作会社で考える23年残りの注目アニメ! 「映画」への注力傾向が顕著?

マグミクス / 2023年9月13日 18時10分

人気制作会社で考える23年残りの注目アニメ! 「映画」への注力傾向が顕著?

■S&Aランクの制作会社は「アニメ映画」に注力?

「週刊東洋経済」 2023年5月27日号の「アニメ 熱狂のカラクリ」という特集内に、「スタジオの『ランク』格付け」という表がありました。これは外資系配信会社によるアニメスタジオの格を示したもので、Sランク(1話5000万円の高額予算がつく)にA-1 Pictures、CloverWorks、MAPPAなど、Aランク(集英社・講談社・小学館原作のアニメ制作を任される)に神風動画、バンダイナムコフィルムワークス(サンライズ)、シャフトなどの名前が並んでいました。

今回は2023年のこれから放送・上映される作品から、こうしたトップクラスのアニメスタジオが手がける注目作を5つご紹介します。まとめてみると、意外な傾向も見えてきました。

●『アリスとテレスのまぼろし工場』(MAPPA)

『呪術廻戦』や『チェンソーマン』など話題作を多く手がけるMAPPAにとって、初となるオリジナル映画『アリスとテレスのまぼろし工場』が9月15日に公開されます。しかも、監督・脚本は『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』や『心が叫びたがってるんだ。』などで知られる岡田麿里さんで、同作は『さよならの朝に約束の花をかざろう』以来の監督作です。

 すでに公開されているPVを観る限り、映像はさすがのMAPPAクオリティと言えます。さらに各地で開催されている試写会での評判は上々で、今年最後の話題作になる可能性もあるでしょう。

●『キボウノチカラ~オトナプリキュア’23~』(東映アニメーション)

『キボウノチカラ~オトナプリキュア'23~』ビジュアル (C)2023 キボウノチカラ オトナプリキュア製作委員会

 人気シリーズを多数抱える東映アニメーションは、20周年を迎えた『プリキュア』で大きなチャレンジをします。新作となる『キボウノチカラ~オトナプリキュア’23~』は、過去作に登場したキャラクターの成長した姿を描く初の大人向け作品で、10月からNHK Eテレで放送される予定です。

 他にも『魔法つかいプリキュア!』の続編や男子高校生たちが変身する舞台『Dancing☆Starプリキュア』なども予定されており、「女児向けアニメの王者」に留まろうとしない挑戦心を感じさせます。なお同社は他にも、『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』や『デジモンアドベンチャー02 THE BEGINNING』といった映画作品も控えています。

『駒田蒸留所へようこそ』ビジュアル (C)2023 KOMA復活を願う会/DMM.com

●『駒田蒸留所へようこそ』(ピーエーワークス)

 最近は『パリピ孔明』『スキップとローファー』といったマンガ原作のアニメが印象的なピーエーワークスですが、11月10日にはオリジナル映画『駒田蒸留所へようこそ』が公開されます。『花咲くいろは』『SHIROBAKO』など、同社が働くことをテーマに作り続けてきた「お仕事シリーズ」の最新作となる同作の舞台は、ウィスキーの蒸留所です。経営難の崖っぷち蒸留所を、若い女性社長が立て直すという物語となります。

●『葬送のフリーレン』(マッドハウス)

『葬送のフリーレン』ビジュアル (C)山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会

『葬送のフリーレン』はかつて勇者とともに魔王を倒したエルフの魔法使いが、勇者の死をきっかけに「人を知るための旅路」に出るというストーリーです。「週刊少年サンデー」で連載中の原作マンガは落ち着いた筆致で、制作会社がマッドハウスと発表された際に「合いそう!」と感じたファンも多いのではないでしょうか。同作は9月29日に「金曜ロードショー」でスタートし、以降は日本テレビ系で新設されるアニメ枠「FRIDAY ANIME NIGHT」で放送されるということで、期待度の高さが伺えます。

●『北極百貨店のコンシェルジュさん』(Production I.G)

『北極百貨店のコンシェルジュさん』ビジュアル (C)2023西村ツチカ/小学館/「北極百貨店のコンシェルジュさん」製作委員会

『ハイキュー!!』や『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』などのProduction I.Gは、近年TVシリーズより映画や配信作品を中心に制作しています。そんな同社の最新作が、10月20日に公開される映画『北極百貨店のコンシェルジュさん』です。

 同名のマンガを原作とする同作は、動物ばかりがやってくる不思議な百貨店で新人コンシェルジュ・秋乃さんが奮闘するという内容です。7月からカナダで開催された第27回ファンタジア国際映画祭において、長編アニメ部門の観客賞銀賞を受賞しています。

 今回は新作を中心に選びましたが、トップクラスのアニメスタジオによる2023年の残りの作品には映画が多めです。もちろんTVアニメも存在しますが『ゴブリンスレイヤー』(ライデンフィルム)や『Dr.STONE』(トムス・エンタテインメント)、『東京卍リベンジャーズ』(ライデンフィルム)など続編が多く、新作は『アンデッドアンラック』(david production)くらいでしょうか。WIT STUDIOとCloverWorksによる『SPY×FAMILY』も、TVシリーズに加えて12月22日に劇場版の公開が控えています。

 さらにこの秋の映画には『大雪海のカイナ ほしのけんじゃ』(ポリゴン・ピクチュアズ)、『青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない』(CloverWorks)などもあり、2024年に公開が延期されましたがサイエンスSARUによる『きみの色』という注目作もあります。一時的な傾向かもしれませんが、近年のアニメ映画のヒット連発を考えると今後もこうした動きは続くかもしれません。23年の残りは、ぜひ劇場に足を運んでいろんなハイクオリティのアニメ映画をご覧になってはいかがでしょうか。

(はるのおと)

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