実写での扱いも話題に？ 『ワンピ』重要キャラ（？）ガイモンにはまた会えるのか？

■みんな大好きガイモンさん

『ONE PIECE』で奇妙な動物や珍獣がいる「珍獣島」で、宝箱にはまったまま20年も宝を守り続けていた、元海賊のガイモンを覚えているでしょうか？　長年宝箱にハマっているというユニークさや、その泣けるエピソードが読者にも愛されており、公式世界人気投票では60位と上位に入っています。

　短い登場ながら、初期の段階でわざわざ1話分を割いてエピソードが描かれているため、ネット上では「実は重要キャラなんじゃないか」「ガイモンって結局何者？」など、今でも話題になり、再登場も期待されているようです。

　ガイモンの登場は物語の序盤の22話（原作）で、まだ麦わらの一味がルフィ・ゾロ・ナミだけで航海をおこなっていた時（アニメではウソップ加入後）のことです。伝説の宝島と呼ばれる島に上陸したルフィたちは、20年間宝箱にハマったままのガイモンに出会いました。

　そこで紆余曲折を経てルフィはガイモンを仲間に誘いますが結局仲間にはならず、島に残ったというのが物語上のルフィとガイモンの出会いのお話です。

　これ以降ガイモンはマンガの扉絵には登場するものの、本編には出てきていません。しかし、別れ際の「『ワンピース』はお前（ルフィ）が見つけて世界を買っちまえ！！」という発言や、「ワンピース（ひとつなぎの大秘宝）」の存在を確認したが手に入れていない海賊王ロジャーと、崖の上にある宝箱の存在を見つけながら届かなかったガイモンが似ていることから、存在自体が伏線の重要キャラではないかと憶測する声も長年出ています。

　またガイモンが宝箱にハマった時期が20年前であること、ロジャーが活躍していた時期も20年前ということから、海賊王の船に乗っていたクルーではないかという憶測もありました。しかしこれに関してはロジャーの海賊船がオーロ・ジャクソン号、ガイモンの海賊船はマチナ・ハレルヤ号であることから可能性としては薄そうです。

　物語序盤にしか登場していないのに、いまださまざまな憶測を呼ぶのはガイモンが読者に愛されている証拠かもしれません。そんなガイモンは果たして再登場するのでしょうか。扉絵では今や四皇となったかつてのバギーと出会って意気投合していたり、同じく身体が樽にハマってしまった女性・サーファンクルと出会って一緒に暮らしていたりと、ルフィと会って以降彼の人生には前向きなことが起きており、再登場する余地もありそうと予想されてきました。

　ネット上では「ガイモンさん再登場になったら最高にアツいです」「いつまでもガイモンの再登場を期待して待ってる！！」「ガイモン周りの話が実は伏線だったとかになったら最高だな！」「バギーのクロスギルドに合流しないかな」「ロードポーネグリフ（歴史の本文）を読み解いて見つかるラフテルが、実は『珍獣島』だという展開を期待してます」など、1話にしか登場していないのにも関わらず話題は尽きない様子です。

　そんなガイモンは、2023年8月31日からNetflixで配信が始まった実写版ドラマ『ONE PIECE』では、存在ごとカットとなってしまいました。「イーストブルー編」の物語を8話にまとめるためには仕方のない改変と言えますが、原作者・尾田栄一郎先生が監修している実写版で「削って問題なし」と判断されたのであれば、ガイモンはネット上で予想されているほど重要キャラではないのかもしれません。

　しかし、人気が高いキャラなのは間違いないため、完結までにもう一度出てくれば盛り上がるのは間違いないでしょう。果たして彼は何か重要なカギを握っているのでしょうか。

（マグミクス編集部）