初代『赤緑』で登場、今もバトルで常連のポケモンたち アップデート重ね、使用率トップクラスに？

■「初代ポケモン」は最新作でも人気？

『ポケットモンスター（以下、ポケモン）』の醍醐味といえば、やはり全18タイプの相性を駆使して戦うポケモンバトルでしょう。今やオンライン環境さえ整えば、全国各地のプレイヤーとのバトルが可能であり、定期的に開催される公式の「ランクマッチ」で上位を目指すプレイヤーも少なくありません。

　そこで今回は、今や1000種類以上となったポケモンのなかで、初代『ポケモン赤・緑』から登場し、最新作でも主力として活躍しているポケモンを3匹紹介します。

　最初に紹介するのは「ケンタロス」です。初代のケンタロスはサファリパークにしか生息しない珍しいポケモンであり、高い攻撃力と素早さが特徴的でした。しかしノーマルタイプである点と、進化しない点から、少し面白みに欠けたポケモンでもありました。

　しかしケンタロスが、『ポケモンSV』で大きく姿を変えます。パルデア地方が舞台となった同作に登場するケンタロスには、タイプが追加されました。タイトルごとに異なっており、スカーレットでは「かくとう・ほのお」、バイオレットでは「かくとう・みず」タイプの個体が出現します。

　さまざまなタイプに対して弱点をつくことが可能なため、使い勝手が良くなり、ケンタロスの使用率を大幅に引き上げました。

意外と使い勝手抜群のポケモン「パルシェン」

　続いて取り上げたいのが、みずタイプポケモンの「パルシェン」です。パルシェンは防御力の高いポケモンとして知られますが、シリーズを重ねるごとに、どんどんアップデートされています。強力な特性や技の追加が行われ、さらにバトルにおいて重要な一手となり得る「先制技」も習得可能になりました。不安要素であった攻撃面が強化され、今やランクマッチ常連のポケモンにまで成長しました。

■最新ランクマッチ使用率第1位、初代シリーズのポケモン

今なおバトルで重宝するプレイヤーが多い「カイリュー」

　最後は、ドラゴンポケモンの「カイリュー」です。『ポケモンSV』では、ランクマッチの使用率は3期にわたって1位をキープしています。最新作でカイリューがこれだけ活躍する背景には、『ポケモンSV』から追加された新要素「テラスタル」が大きく関係していると言えるでしょう。

　戦闘中、自身のタイプを一度だけ変化させられるテラスタルは、タイプ一致で技の威力を高めたり、逆に自身の弱点を補ったりと、あらゆる使い方が可能です。対戦相手は高い戦略性が必要とされ、いかにカイリューの行動を先読みできるかが勝敗を分ける大きなポイントになります。

　カイリューは覚える技のタイプが幅広く、そこにテラスタルを組み合わせることで、無数のパターンを選択できるようになりました。つまりカイリューは、対戦相手にとって非常に読みづらく、戦いにくいポケモンになったのです。もちろん基礎能力もトップクラスであることから、相手の小さなミスをきっかけに無双し始めるカイリューの姿は、ポケモンバトルでは定番の光景になっています。

　TVアニメでも、カイリューは主人公・サトシの冒険を感動的に締めくくった『ポケットモンスター』（2019年放送、通称・新無印）にも登場しています。サトシを支える手持ちパーティーとして活躍し、ポケモンワールドチャンピオンシップスの優勝に大きく貢献していました。

　アニメのカイリュー人気は衰えることなく、現在放送中のTVアニメ新シリーズ『ポケットモンスター　リコとロイの旅立ち』にも、「また登場してくれ」「活躍する姿が見たい」と、カイリュー登場を熱望する声があがっています。

（マグミクス編集部）