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「遊び心ありすぎ」「愛ゆえに実現」 他アニメに「カメオ出演」してたキャラ

マグミクス / 2023年9月20日 20時10分

「遊び心ありすぎ」「愛ゆえに実現」 他アニメに「カメオ出演」してたキャラ

■人気キャラのカメオ出演、気づいてた?

 実写映画やドラマと同じように、アニメでも人気キャラクターが作品の枠を飛び越えて「カメオ出演」することがあります。知る人ぞ知る例としては、『トイ・ストーリー3』や『シン・エヴァンゲリオン劇場版』に、あのトトロが出演していることを挙げられるでしょう。ほかにもさまざまな作品で、有名なキャラクターがひっそりとゲスト出演を果たしていました。

 たとえば1985年よりOVAが制作された美少女SFロボット作品『戦え!! イクサー1』には、『機動戦士Zガンダム』のカミーユ・ビダンとファ・ユイリィがこっそり出演しています。巨大ロボ・ディロスθ(シータ)が地球に飛来した際、一瞬だけサングラスをかけたカミーユとファが映り込むのです。しかもカミーユに関しては、「あれは……何だ!?」とセリフまで用意されていました。

 なぜ『イクサー1』にカミーユたちが出演していたのか、はっきりとした理由は明らかになっていませんが、同作の原画には『機動戦士Zガンダム』の作画監督を務めていた北爪宏幸さんも参加しています。その繋がりからカミーユたちのカメオ出演が実現したのかもしれません。

 ちなみに当該シーンには『AKIRA』の鉄雄にそっくりな人物も描かれており、北爪さんがキャラクターデザインを務めたアニメ『機動戦士ガンダムZZ』第21話にも、『AKIRA』の金田と鉄雄らしき人物がカメオ出演していました。

 その他、1977年から1980年にかけて放送された『ルパン三世(テレビ第2シリーズ)』の73話には、バカボンのパパがこっそり出演しています。同話では国際泥棒選手権「ドロリンピック」という催しにルパン一味が参加しており、第3戦の逃走部門でカーレースを繰り広げる展開になりました。そのゴール直前、ある陰謀により地盤沈下が発生し、会場中がパニックに陥ってしまうのです。

 観客が「助けてくれ」と逃げ惑うなか、そこになぜかバカボンのパパがいつもの調子でウロウロしていました。カメオ出演なので物語には直接関与せず、一瞬の登場でしたが、あまりの存在感に当時の視聴者が目を丸くしたのは言うまでもありません。

 ではなぜ『ルパン三世』にバカボンのパパが登場したのかというと、実は同作の前番組が『元祖天才バカボン』でした。新番組の予告ではルパンが「パパしゃん、ご苦労様でしたナノダ」と挨拶していたので、その繋がりでちょっとしたサプライズが用意されたのかもしれません。

■最近のアニメにもスタッフの遊び心が満載!

アニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』ビジュアル (C)はまじあき/芳文社・アニプレックス

 最近の作品でも、話題になった「カメオ出演」はいくつもありました。

 たとえば2023年1月よりAmazon Prime Videoで配信開始された『ルパン三世VSキャッツ・アイ』では、『シティーハンター』から冴羽リョウ(けものへんに尞)がカメオ出演していました。ひと仕事を終えたキャッツアイ三姉妹の瞳(次女)と愛(三女)がビルから出てきた際、その脇に腕を組んだリョウが立っているのです。

 また、このカメオ出演がきっかけとなり、9月8日より公開中の『劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)』では、ルパン三世と次元大介の出演が実現しました。

 一方、2022年1月期のアニメ『スローループ』第10話には、『ぼっち・ざ・ろっく!』の作中バンド「結束バンド(後藤ひとり、伊地知虹夏、山田リョウ、喜多郁代)」がカメオ出演しています。セリフこそありませんが、文化祭の野外ステージで演奏する姿と、さらには結束バンドのファン1号と2号らしき人物の姿までばっちり描かれていました。

 そもそも『スローループ』作者のうちのまいこ先生と『ぼっち・ざ・ろっく!』の作者・はまじあき先生は仲が良く、互いの作品にそれぞれのキャラクターをよくゲスト出演させていることで有名です。結束バンドのカメオ出演も原作マンガで実際に描かれている場面で、『ぼっち・ざ・ろっく!』のコミックス版とアニメ版にも『スローループ』のメインキャラクターらしき人物が登場しています。

 お互いのキャラクターを友情出演させた作品もあれば、「好きだから」の一点突破で他作品のキャラクターを出演させたアニメもありました。。2019年に公開された映画『天気の子』の劇中には、メインキャラクターたちが「コミックマーケット」を訪れるシーンがあり、そこで初代『ふたりはプリキュア』の美墨なぎさと雪城ほのか、他にも初音ミクを始めとしたキャラクターのコスプレイヤーたちが次々と映し出されていました。

 さらに『プリキュア』は政策が「東映アニメーション」、一方の『天気の子』は「東宝」という大きな垣根があります。ある意味でタブーともいえるコラボレーションが実現したきっかけは、『天気の子』の新海誠監督の意向でした。2019年7月に放送されたラジオ番組『ミューコミプラス』で本人が語ったところによると、「プリキュアは好きだからどうしても出したくて」との理由からコラボレーションの実現に至ったそうです。

 もちろん「東映」にはしっかりと許可を取り、『プリキュア』のコスプレをしているという形なら……ということで承諾を得たのですが、そこまでする新海監督の熱量の高さに、MCを務めていた吉田尚記アナウンサーも「いい意味で同人の魂がすごい」と度肝を抜かれていました。

 今回ご紹介したキャラクターはほんの一例です。一度は観たことのあるアニメでも目を凝らしてよく見てみると、別作品の人気キャラクターがこっそり出演しているかもしれません。

(ハララ書房)

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