「大豊作必至」の2023年秋クール！「ユニークな試み」をするアニメ3選

■春クール以上の豊作になるかも？

　そろそろ本格的に始まる2023年の秋アニメは、なんと80本以上の新作がスタートします。しかも数が多いだけではなく注目作も多数あり、『【推しの子】』や『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』『機動戦士ガンダム 水星の魔女 Season2』などが放送された、2023年春アニメ以来の豊作シーズンとなりそうです。

　そんな秋アニメにはユニークな試みをしている作品がいくつかあります。今回はそのなかから3作品をご紹介します。

●『SPY×FAMILY Season2』

　数多い秋アニメのなかでも最注目作と言っても過言ではないのが、『SPY×FAMILY』です。スパイの父と殺し屋の母、超能力者の娘が互いに秘密を抱えながら疑似家族として暮らすアクションコメディの待望の第2シーズンとなります。

　面白いのが、おそらくこのシーズンの真っ最中となる12月22日に『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』が公開されることです。TVシリーズの放送中に映画が公開されるのは『プリキュア』などでもありますが、夜帯のアニメでは珍しいケースでしょう。完全オリジナルストーリーの映画には原作者の遠藤達哉先生が監修・キャラクターデザイン原案として、TVシリーズの古橋一浩監督がアニメーションアドバイザーとして参加しており、これまでのアニメと同様に楽しめる内容になりそうです。

●『火の鳥 エデンの宙』

『火の鳥 エデンの宙』ビジュアル　(C)Beyond C.

　手塚治虫先生のマンガ『火の鳥』の望郷編を原作とする『火の鳥 エデンの宙』『火の鳥 エデンの花』が、この秋に配信・公開されます。『鉄コン筋クリート』や『漁港の肉子ちゃん』などで知られるSTUDIO4°Cが制作する同作は、辺境の惑星・エデン17に降り立った主人公ロミが、コールドスリープから1300年後の未来で目覚めるという物語です。

　同作はすでにディズニープラスの独占で9月13日から配信済みで、また11月3日に公開される劇場版『火の鳥 エデンの花』はエンディングが異なるという仕掛けがあります。秋は多くのアニメが始まるため、今から配信版をチェックして劇場版に備えるのもいいかもしれません。

『忍ばない！クリプトニンジャ咲耶』ビジュアル　(C)CryptoAnime Labs/「クリプトニンジャ咲耶」製作委員会

●『忍ばない！クリプトニンジャ咲耶』

　近年注目される「NFT」のコミュニティ「CryptoNinja」から生まれたアニメが、『忍ばない！クリプトニンジャ咲耶』です。著名ブロガーのイケハヤ（イケダハヤト）さんの原作がアニメ化されます。同作については小難しい説明がついて回ることが多いですが、内容はかわいらしいニンジャたちが忍者の街に伝わるクリプト絵巻を盗まれたことをきっかけに、バトルロワイヤルに参加するというキャッチ―なものです。この新たな試みが、どう受け入れられるか期待が高まります。

　もちろん、アニメは始まってみなければわからないものです。『けものフレンズ』や『PUI PUI モルカー』のように、意外なブレイク作や今回紹介したアニメ以上に面白い試みをする作品が出てくる可能性もあります。みなさんも新作をしっかりチェックし、「収穫の秋」に備えましょう！

（はるのおと）