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まさか「死ぬ」とは 思いがけない退場で読者をザワつかせた古参人気キャラたち

マグミクス / 2023年9月21日 18時10分

まさか「死ぬ」とは 思いがけない退場で読者をザワつかせた古参人気キャラたち

■人気キャラの死には意外なドラマが!

 マンガ作品において、物語の途中で退場する死亡キャラクターたちは、「えっ、ここで死んじゃうの!?」と読者をザワつかせてきました。特に読者が驚いた、初期から活躍していたのにまさかのタイミングで死んだ代表的なキャラクターを振り返ります。

●『NARUTO-ナルト-』日向ネジ

 日向ネジは日向一族の分家に生まれた忍者で、類まれな才能を誇ることから一族始まって以来の「天才」と称されていました。当初は主人公のうずまきナルトや宗家の生まれである日向ヒナタを疎ましく思っていましたが、わだかまりが解けた後は人間的に丸くなり、ナルトにとっても良き戦友となります。

 ところが物語終盤の「第四次忍界大戦」編にて、十尾の攻撃によりネジは命を落としてしまうのです。しかもかつて因縁のあったナルトとヒナタをかばっての結末であり、なおかつ死してようやく自身が背負わされてきた分家の呪印から解き放たれるという衝撃の展開でした。第一部の「中忍選抜試験」編から登場する古参キャラだったこともあって、当時多くの読者が衝撃を受けたようです。

 そんな壮絶な最期を迎えたネジについて、2014年12月に放送された『漫道コバヤシ』(フジテレビONE)では、作者の岸本斉史先生が驚きの背景を明らかにしています。実は先生の頭にはナルトとヒナタが結ばれる構想があったらしく、ふたりが近づくきっかけとしてネジの退場を決めたのだそうです。つまり彼は「恋のキューピッド」として役割を全うしたわけですが、その不条理な死に納得できていない人も多くいることでしょう。

●『刃牙道』烈海王

 烈海王(れつかいおう)は、『刃牙』シリーズ第1作目『グラップラー刃牙』から登場していた中国拳法の達人です。最初は中国拳法への誇りを持ちすぎて高慢な人物に見えていましたが、段々と何ごとにも真っすぐな性格で、自分に非があると思えば素直に謝罪する誠実さも持ちあわせた、作中屈指の好人物として描かれるようになり、人気を集めていました。おまけに料理も得意で、毒で痩せ細った範馬刃牙の身体を回復させるべく中華料理をふるまったこともあり、刃牙から「アンタさ、ほんっ……と優しいのな」と言われた際には思わず顔を真っ赤にしており、かわいい名場面として人気です。

 ファンのあいだでは「ヒロイン」との呼び声も高く、シリーズ屈指の愛されキャラとして親しまれてきたものの、烈は第4作目となる『刃牙道』で、現代に蘇った宮本武蔵のクローンとの戦いの果てに死亡してしまいます。とはいえ同作ではクローン技術により宮本武蔵が蘇ったため、烈のことも「あとで生き返る」と思っていた読者も多かったようです。しかし、現時点まで烈が生き返ることはなく、その右腕は5作目『バキ道』にて、盟友・愚地克巳に移植されました。

 ただ、その人気の高さゆえに、のちにスピンオフ作品『バキ外伝 烈海王は異世界転生しても一向にかまわんッッ』(作:陸井栄史)が「月刊少年チャンピオン」で連載開始され、命を落としてから主人公へ成り上がるという高待遇を受けています。

 史上最強の剣豪・宮本武蔵相手に最期まで拳法家として立ち向かった烈は、武蔵から「惚れてしまった」「(強さでは)関ヶ原(の合戦)級」と大賛辞を贈られており、読者からも「郭海皇が長年の修業で身に付けた消力(シャオリー)を短期間で習得して、武蔵相手にも有効打としてさく裂させるとは、最後まで天才だった」「斬られても『次』に活かせるって考えながら死んでいくのかっこよすぎ」などと、その強さと死に様を讃えられています。

■戦闘描写なくいきなり死亡の衝撃シーン

●『魔人探偵脳噛ネウロ』笹塚衛士

サシャが死亡した『進撃の巨人』26巻(講談社)

『魔人探偵脳噛ネウロ』で、初期から活躍を続けてきた刑事・笹塚衛士の死も、多くのファンを騒然とさせたのではないでしょうか。実際にネット上では当時を振り返り、「笹塚さんの死はあっけないからこそ衝撃的だった」「今まで見てきたなかで一番キツイ死に方」「本誌で笹塚さんの死亡を見たとき、どれだけ落胆したか……」といった声が広がっていました。

 笹塚は第1話から登場するテンションの低い刑事で、渋々ながらも主人公のネウロと弥子の捜査に協力するポジションのキャラクターです。そんな彼にはかつて怪盗X(サイ)によって家族を惨殺された過去があり、やがて真犯人が物語のラスボスである「シックス」だと明らかになると、彼は単身で敵討ちを決行します。

 彼は復讐のために警官の域を超えた高いスキルを身に付けており、幾重にも張られたトラップと重火器も駆使してシックスの部下を葬り、相手を追い詰めました。しかし部下の石垣に変身していたXに致命傷を負わされ、最期は現場に駆け付けた弥子の目の前で、その生涯を終えるのです。

 笹塚の死は周囲の人間の心に大きな影を落とすこととなりますが、それと同時にシックスを追い詰めるきっかけになります。多くのファンを悲しみに暮れさせたものの、物語を進めるうえで必要不可欠なエピソードだったと言えます。特にXの能力によって笹塚が「再登場」する終盤のシーンは、多くの読者の涙を誘ったようです。

●『HUNTER×HUNTER』カイト

『HUNTER×HUNTER』のカイトは、ゴン=フリークスの父親・ジン=フリークスに師事したプロハンターであり、ゴンがハンターを志すきっかけとなった人物でした。

 のちにグリードアイランドを制覇したゴンと再会を果たすも、程なくしてキメラアントの王直属護衛軍のひとり、ネフェルピトーの強襲を受けて命を散らしてしまいます。彼の死はゴンの心に強い悲しみと怒りを生み、後の命を賭した急激な大成長のトリガーとなりました。

 相当な実力者として語られていたカイトが呆気なく敗北したことはもちろんのこと、ピトーとの戦闘シーンが全く描かれなかったこともかなり衝撃的だったのではないでしょうか。ネット上には今もなお、「いきなりカイトが首だけになって死んでる絵に飛んだときの衝撃は今も覚えてる」「戦闘シーンが全然なかったから、いきなりカイトの生首はびっくりした」などの声が相次いでいます。

 ちなみにカイトはその後、前世の記憶を残したまま転生します。今後物語にどのように関わっていくのか、気になるところです。

●『進撃の巨人』サシャ・ブラウス

 基本的にはシリアスな展開が続くマンガ『進撃の巨人』において、場を和ませるムードメーカー的な立ち位置だったサシャ・ブラウスは、食欲旺盛で我慢がきかず、調理場から盗んだ芋を教官から説教されながらも食べ続けたことから「芋女」というあだ名が付けられるほどのコミカルなキャラでした。

 その後はエレンたちと調査兵団の一員として活躍していたものの、サシャは単行本26巻にてガビ・ブラウンの銃撃を受けて死亡してしまいます。まさかの出来事に普段は寡黙なミカサでさえ、人目もはばからず号泣するなど、仲間たちに大きな衝撃を与えました。

 ただ、彼女はもっと早いタイミングで最期を迎えるはずでした。「オトメディア」2013年10月号に掲載された担当編集者のインタビューによると、最初の構想段階でサシャは9巻で描かれた故郷のエピソードで物語から退く予定だったとのことです。しかし作者の諫山創先生は「もっとふさわしい場所があるんじゃないか」と練り直し、結果として26巻まで生存することになりました。

 主要キャラクターの退場は悲しみを生むと同時に、物語を大きく進めるきっかけにもなる重要なシーンになります。それを踏まえたうえで、改めて各作品を読み直すと、彼らの生前の物語も死後の物語も、より味わい深く感じるかもしれません。

(ハララ書房)

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