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爆発的ヒットで実写映画化の『生理ちゃん』 男性からも「わかる」の声続出

マグミクス / 2019年10月31日 7時40分

爆発的ヒットで実写映画化の『生理ちゃん』 男性からも「わかる」の声続出

■作り手は男性、リアルな経験や悩みを聞いて作品に反映

 Webメディア「オモコロ」に掲載されるや、女性に絶大な共感を得て爆発的ヒットとなったマンガ『生理ちゃん』。「生理ちゃん」という擬人化キャラクターとして生理を描き、女性ならではの悩みである、「生理の辛さ」「生理の時の女性に対する、男性の理解のなさ」などをポップに伝えています。

 同作は累計2,000万PVを超える人気コンテンツであり、「手塚治虫文化賞 短編賞」も受賞しています。その人気マンガを原作とした実写映画『生理ちゃん』が2019年11月8日(金)に公開予定で、さらなる注目を集めています。
 
「大変なのを、生理を理由にできないから、大変なんです」

 これは、『生理ちゃん』に出てくる名言です。女性にとって切実な悩みの種である生理ですが、男性にとってはタブーな話題とされがち。そんなトピックスに切り込んでいたのは、男性クリエイターでした。原作者の小山健さんも、実写映画の品田俊介監督も男性です。品田監督は、映画の完成披露上映会で次のように話しています。

「生理への理解度が浅いのはしようがないので、準備でいつも以上に女性の知人らにリアルな経験や悩みを聞き、それを作品に反映できるよう心がけました」

 映画の予告編では、主演の二階堂ふみさんの男性上司役に、生理ちゃんがパンチを食らわせて生理の辛さを味わわせるシーンが出てきます。男性の気持ちを代弁する「性欲くん」や「童貞くん」も登場し、男性の本音をクスッと笑えるキーワードで挟みつつ、「男性ならではの悩みだって、女性にわかって欲しい!」と思いたくなるシーンもあり、男性が観ても共感できるのではないでしょうか。

■『生理ちゃん』に触れた男性の、さまざまな意見

生理の擬人化キャラ「生理ちゃん」は、玄関から堂々と入ってくる。マンガ『生理ちゃん』(KADOKAWA)より

『生理ちゃん』に関して、Twitterでは「女性ってほんと強いんだなって思い知らされる」「性欲くんには苦しいほど共感して観てた」「漫画面白いので映画も観たい。けど男が観に行っていいのか?」「ただの啓蒙系かと思ってらかなり良き」など、男性と思われるアカウントからもさまざまな声があがっています。

 筆者の周でも時々、「生理の痛みなんてたいして辛くない人がほとんどなんじゃない? 生理のときに辛いなんて、女性からあまり聞かないからね」という男性の声が聞かれます。このような発言の背景には、女性が生理についてオープンには話しづらい、あるいはそもそも「生理がどういうものなのか」が広く知られていないという状況があるのかもしれません。

 そこで男性の友人、知人にマンガ『生理ちゃん』を読んでもらったところ、「シュールでポップな生理ちゃんのキャラが面白くて、気付いたら最後まで読んでいた」「いまいちイメージが湧かなかった生理の痛みや眠さがわかりやすく理解できた。生理の女性をいたわろうという気持ちになれた」(いずれも30代男性)といった意見を寄せてくれました。

『生理ちゃん』は何かと大変な女性たちの、笑っちゃうけど愛おしい物語ですが、女性にとっての生理を「知る」体験が男性の間にも広がっていくという点でも、注目したい存在といえるでしょう。

※映画『生理ちゃん』は2019年11月8日(金)より、東京・渋谷ヒューマントラストシネマ他にて、全国順次公開されます。

(川崎晴代)

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