虚淵玄の新作ゲームは「中年うさぎ」が主役の2.5Dアクション！【TGS2023】

■虚淵玄氏がアクションゲームを制作！　今度の主役は「中年うさぎ」

　国内最大級のゲーム展示イベント「東京ゲームショウ2023」（2023年9月21日～9月24日開催）のビジネスデイにて、NetEase Gamesがブース初出展。メディアを集めた記者発表会にて、同社のプロジェクトにまつわる新情報が公開されました。

　本稿では、NetEase Gamesとニトロプラスが共同開発中の新作アクションゲーム『Rusty Rabbit』の情報についてお届けします。

　記者発表会の挨拶に立ったのは、NetEaseのシニア・バイス・プレジデントを務めるイーサン・ワン氏。同社のゲーム事業に関する業績を述べつつ、東京ゲームショウのブース出展に至った経緯と今後の展望を表しました。

　イーサン氏に続く形で登壇したのは、ニトロプラス所属で、数々のゲーム作品や『魔法少女まどか☆マギカ』などのアニメ作品にも携わった虚淵玄氏。この日発表されたのは、虚淵氏が原案／脚本を担当する新作ソフト『Rusty Rabbit』。PlayStation 5とPC向けに開発中の2.5Dアクションゲームです。

新作2.5Dアクションゲーム『Rusty Rabbit』

　同作品の主人公は、機械いじりとガラクタ集めが趣味の中年うさぎ「スタンプ」。プレイヤーは彼を操り、行方知らずの娘の姿と崩壊した文明の謎を解き明かすべく、遺跡の深淵へと足を踏み入れることになります。

　虚淵氏は『Rusty Rabbit』の主人公にうさぎを選んだ理由に対し、「頑固で、いじっぱりで、ハードボイルドな男を描きたかったんです。でも、それだけじゃつまらない。だから今回は“中年うさぎ”を主役に選んでみました」とコメント。また、虚淵氏が『Rusty Rabbit』に込めたコンセプトが伝わってくるイメージ映像も上映されました。

　虚淵氏の登壇に合わせて、会場には『Rusty Rabbit』の主人公「スタンプ」も登場。フォトセッションに応えつつ、ステージからの去り際に人参（ぬいぐるみ）を放り投げる……というファンサービスも披露しました。

■ダンジョン探索がふんだんに楽しめる2.5Dアクション

新作2.5Dアクションゲーム『Rusty Rabbit』

　記者会見の後に行われたデモンストレーションにて、『Rusty Rabbit』の基本的なゲーム性も明らかになりました。虚淵氏によると、本作は「探索要素」に重きを置いたアクションゲームとのこと。スタンプは愛機「ポンコツ」に乗り込み、遺跡内にはびこる敵キャラを倒し、そして時にはライバルをも蹴散らしつつ、ダンジョン攻略に励むことになります。

　また、アクション要素がメインであるものの、スキルポイントを振り分けて特定の能力を伸ばす育成要素も健在。戦闘に特化するのか、それとも機動力を高めるのか。スタンプならびにポンコツのステータスは、プレイヤーが自由に育てることができそうです。

　気になるストーリー面について、「世界の謎に迫り、娘の行方を探す」という一本道が用意されつつも、随所にさまざまなサブクエストが存在しています。寄り道によって登場人物の掘り下げが行われ、より作中の世界を深く知ることができる……という仕組みです。

　虚淵氏といえば、過去に手掛けた作品のシリアスなシーンがファンの間で話題となっていますが、『Rusty Rabbit』においては「主役がうさぎだから、そこまで過激なシーンは考えていない」と前置きを入れつつ、プレイヤーを揺さぶるようなシリアス描写も含まれていると述べました。

　NetEase Gamesと虚淵氏が手を結び、鋭意開発中の『Rusty Rabbit』。本作は2024年内のリリースが予定されています。

(C)2023 NetEase, Inc./NITRO PLUS

（龍田優貴）