圧巻の発想力！『キン肉マン』で衝撃を受けたコンビ技4選「思わず真似したくなる？」

■タッグマッチならでは！「豪快かつ破壊力満点」のコンビ技

『キン肉マン』は「週刊少年ジャンプ」（集英社）にて1979年から連載がスタートし、現在は「週刊プレイボーイ」で好評連載中です。

　超人同士によるバトルは迫力満点で、試合中に飛び出した必殺技の数々は多くのファンに今も愛されています。そして「夢の超人タッグ編」ではタッグマッチによるトーナメントが開催され、目を見張るような豪快なコンビ技が多数描かれました。

　とくにキン肉マンとキン肉マングレートによるコンビ「マッスル・ブラザーズ」が披露した、「マッスルドッキング」はインパクトあふれるコンビ技でした。

　キン肉マンの必殺技「キン肉バスター」と「キン肉ドライバー」をふたり同時にしかけ、空中でドッキングして着地するという、超ド派手な技です。

　この「マッスルドッキング」の破壊力について、バッファローマンは個別に技を決めたときの10倍の破壊力を持っている、と解説していたほどでした。ちなみに柳田理科雄氏の「空想科学読本」では、本当に威力が10倍なのかを科学的に検証されています。

　続いて紹介するのは、バッファローマンとモンゴルマンによるコンビ「2000万パワーズ」が披露した「ロングホーントレイン」です。

　バッファローマンを背負ったモンゴルマンが突進し、バッファローマンのロングホーンで相手を貫くというツープラトン攻撃です。バッファローマンのハリケーンミキサーは、やや命中精度に欠ける欠点がありましたが、モンゴルマンが機動力を担うことで、その欠点を補っていました。

「殺人遊戯コンビ」との戦いで「ロングホーントレイン」を繰り出した際は、対戦相手のスクリューキッドとケンダマンの体をロングホーンで一気に貫くという、圧倒的な破壊力を見せつけています。

　アシュラマンとサンシャインによる「はぐれ悪魔超人コンビ」が繰り出した「地獄のコンビネーション」は、さまざまなバリエーションが存在することで驚かされたコンビ技です。

　とくに印象的だったのが、カナディアンマンとスペシャルマンの両名に繰り出した「地獄のコンビネーション パート1」です。

　まずサンシャインが、地上でカナディアンマンをロメロ・スペシャルで捕らえ、一方のアシュラマンは空中でスペシャルマンにロメロ・スペシャルを決めます。アシュラマンはその態勢のままダイブし、ふたつのロメロ・スペシャルを激突させるという、かなりえげつない大技でした。

■実際のプロレスで再現されたコンビ技も？

「夢の超人タッグ」では最強コンビの座を目指し、激闘が繰り広げられた　「キン肉マン一挙見Blu-ray 夢の超人タッグ編」（TOEI COMPANY,LTD.）

「夢の超人タッグ編」において、キン肉マンの最大のライバルだったのが、ネプチューンマンとビッグ・ザ・武道による「ヘル・ミッショネルズ」です。

　その「ヘル・ミッショネルズ」の特徴的なコンビ技が「クロス・ボンバー」で、ひとりの対戦相手に対して前後から挟み込むように同時にラリアットをぶつける、脅威のツープラトン攻撃でした。

　作中、クロス・ボンバーを食らったマスクマンは素顔を晒され、1回戦ではウォーズマンとロビンマスク、2回戦ではモンゴルマンとアシュラマン、そして決勝戦ではキン肉マングレートがクロス・ボンバーの餌食になりました。

　このクロス・ボンバーは、別名「サンドイッチ・ラリアット」と呼ばれ、実際のプロレスでも使用されています。天龍源一郎氏と阿修羅・原氏による名コンビ「龍原砲」は、このサンドイッチ・ラリアットの使い手として有名です。

　龍原砲が結成されたのが昭和62年で、ヘルミッショネルズによるクロス・ボンバーが初公開されたのは昭和50年代後半のことなので、「キン肉マンがプロレス界に影響を与えた」というファンもいるようです。

　多くの名タッグの活躍が描かれた「夢の超人タッグ編」は、『キン肉マン』好きの間でも「一番好き」「泣ける」と大好評だったシリーズです。そして多くのファンが「夢の超人タッグ編」の思い出として今も記憶に残っているのが、「マッスルドッキング」を始めとする衝撃的なコンビ技だったのではないでしょうか。

（LUIS FIELD）