【漫画】人気者の女子高生のスカートの中に「秘密」が？ 予想外の結末に背筋が凍る【作者インタビュー】

■明るいクラスメイトのスカートから見えたものとは？

　好きな人に振られた腹いせに、一部の女子から嫌がらせを受けているクラスメイトのアマネ。主人公のユウは「先生に相談しよう」と持ち掛けます。しかしアマネは、状況が「悪化」したら嫌だから、とその提案を受け入れませんでした。ある日ユウは、階段を先に登っていたアマネのまくれたスカートから、太ももの傷を見てしまい……。

　Twitter（現：X）で東洋トタンさん（ @To_Yo_Tutan ）が公開した創作マンガ『「あの子のスカートの中」の秘密を知る話』をご紹介します。含みのあるストーリーに、コメント欄でさまざまな考察が飛び交い、読者から「予想外すぎた」「何度も読み返したくなる」「これぞ、リアルホラー」という声があがりました。2022年5月に投稿されたツイート（ポスト）には1万リツイート（リポスト）、7.7万いいねの大きな反響が集まっています。

　作者の東洋トタンさんは、2022年3月にKADOKAWA出版の『あーー別れてよかった！！！恋愛ショートアンソロジーコミック』にて商業デビュー。その後今回の作品を発表した際には、読者のコメントによって自らの作風が「ダウナー百合」であることに気付いた旨を語っており、今後もこの作風でやっていきたいと述べていました。その言葉通り、2023年に発売された『ラストサマー・バケーション』上下巻でも「ダウナー百合」の世界が感じられます。

　作者の東洋トタンさんに、お話を聞きました。

ーー『「あの子のスカートの中」の秘密を知る話』を投稿なさった当時～現在で、反響があったことで読者や周囲からはどんな声がありましたか？

　当作品がバズったことにより、さまざまな編集部の方からご連絡をいただき、新しいご縁がたくさん生まれました。また、このバズりの数か月後に人生初連載が決定しました。当時は一気にいろんなことが起きて混乱していましたが、今思い返すと「波に乗っている」とはまさにこのことなのかもな、と。

　リプライでさまざまな考察が飛び交っていたのも印象的です。私自身は本当に何も考えず描いてしまったので「台風の目」状態でしたが……。

ーー作者として、反響後の変化などはありましたか？

「内容の分かりやすさ」と「世間が求めるもの」をやっと意識できるようになった気がします。商業作家として生きていきたいのなら重視すべき2点だと思うので、この意識は失わないようにしていきたいです。

アマネを嫌うクラスメイト・渡辺マスミ（東洋トタンさん提供）

ーーSNSマンガを通して、何かご自身は変えたことなどはありますか？

　コメントをいただけるありがたみを知ったので、SNSに投稿したマンガに対するコメントはできる限り返信するようにしました。自分の弱点を知ることができるありがたさから、批判的なコメントに対しても時折返信します。お相手はビビってしまうみたいですが……。

ーー現在の創作活動や、今後のご予定などについて教えて下さい。

　現在は主に新連載の準備中です。2023年中には企画を通して、また新たな1ページを作り出したいです。

　連載以外でも、読み切りを掲載していただいたり、自費出版の同人誌を制作したりなど、短編作品をたびたび発表しているので、そちらもぜひご覧いただきたいです。

（マグミクス編集部）