『キン肉マン』ファン歴40年、勝手に見てみたい「幻のタッグチーム」

■妄想し始めたら止まらない『キン肉マン』ファンあるある？

　名作マンガ『キン肉マン』といえば、超人同士が命をかけて繰り広げるアツいバトルが魅力です。1対1のシングルマッチだけでなく、チームを組んで2対2で戦うタッグマッチもあり、とくに「夢の超人タッグ編」で見られたツープラトン攻撃は迫力満点でした。

　作中で結成されたタッグチームだけでなく、読者投票などによって夢のタッグチームが発表されるなど、超人同士のタッグは常にファンの関心を集めています。そこで本記事では、『キン肉マン』ファン歴40年の筆者が見てみたいと思うタッグチームを、独断と偏見で選んでみました。

　まず最初のチームは、ラーメンマンとカレクックによる「国民食コンビ」です。「ラーメン」と「カレー」という、｢日本人がこよなく愛する食べ物｣を共通点に持つふたりを選びました。

　ただし、それだけで選んだわけではありません。このふたりには、もともと残虐超人だったという共通点があるのもポイントです。したがって、このふたりが秘めている残虐ファイトに目覚めたら、相手選手の血の雨を降らせるような凄惨な試合になることは間違いありません。

　そして、もしこのふたりが合体技を繰り出すなら、カレクックが自分の頭部に乗せているカレーを相手選手の顔面に擦り込み、その隙にラーメンマンが得意の功夫（クンフー）で相手をボコボコにするといった攻撃が考えられるでしょう。

　多くの人から愛される「国民食コンビ」の名で油断を誘っておいて悪どい攻撃をしかける、｢これぞ元・残虐超人タッグ｣といったヒールコンビとして活躍が見たいところです。

　次のチームは、テリーマンとアシュラマンによるコンビ「ビープライド」です。このチーム名は「テキサス魂」を心に秘めたテリーマンと、「魔界の王子」であるアシュラマンに共通して感じる、気高さや誇りといった部分から勝手に名付けてみました。

　このふたりに共通するのはそれだけでなく、作中で直接対決を何度か行い、名勝負を繰り広げたライバル同士という点もあります。「黄金のマスク編」ではシングルマッチ、「夢の超人タッグ編」ではタッグマッチで激突しました。

　そのシングルマッチでは引き分け、タッグマッチはアシュラマンのいるチームが勝利をおさめましたが、これらの激闘を通じて生まれたであろう「絆」も見てみたいところです。

　例えば、アシュラマンの技「竜巻地獄」によって吹き飛ばした相手を、テリーマンの「テキサスコンドルキック」で撃墜するといった、アクロバティックな連携も期待できるでしょう。

　かつては敵として戦ったふたりが同じコーナーに並ぶ姿を想像するだけで、興奮にも似た感情が湧いてくるのは筆者だけではないはずです。

■一見すると「色物」のようなチームも

タッグ戦の華といえば、やはり豪快な合体技。「マッスルドッキング」は多くのファンを魅了した！　学研の図鑑「キン肉マン『技』初回限定ケース版」（学研プラス）

　3組目は少し「色物」のように見えるかもしれませんが、アトランティスとスニゲーターによる「チームグリーンモンスター」です。

　半魚人のようなアトランティスと、ワニとスニーカーの合体超人であるスニゲーターのコンビなので、水辺での戦いで無類の強さを発揮するはず。その共通点に加えて、「7人の悪魔超人」のひとりであるアトランティスと、「悪魔六騎士」のスニゲーターはどちらも悪魔超人なので、きっと息のあったコンビプレイが期待できることでしょう。

　しかもアトランティスは、「7人の悪魔超人編」で実力派のロビンマスクから勝利をおさめ、スニゲーターは「黄金のマスク編」でキン肉マンに惜しくも敗れたものの、道連れにして命を奪っています。

　シングル戦に実績のある実力者のふたりなら、きっと想像もしないような合体技を披露してくれるに違いありません。

　2024年から放送されるTVアニメ新シリーズで描かれるのが「完璧超人始祖編」と分かり、ホットな話題の『キン肉マン』ですが、SNS上では「新しいタッグの募集をしてほしい」「オリジナルのタッグ技を想像している」といったファンの声もよく見かけます。それぞれの超人ごとにファンのいる愛された作品だけに、今後のマンガの展開で新たなタッグチームが生まれることを期待したいですね。

（LUIS FIELD）