秋クール注目作も！「推し」との距離感にムズキュンするマンガ原作ドラマ3選

■推しがいる職場は夢のようだけど？

「推し活」は、近年耳にする機会の増えた言葉です。深い愛着や強い憧れの対象である「推し」が、パワーの源になっている人も多いでしょう。「身近にいたら……」「街でバッタリ会えたら……」と想像してしまう「推し」との距離感が描かれたマンガも近年多くの読者の共感を呼び、ついにドラマ化が決定した作品もあります。この記事では、この秋に放送されるもの含め「ドラマ化」が決定した、「推し」との距離にドキドキするマンガ作品を紹介します。

●『ミワさんなりすます』

『ミワさんなりすます』（作：青木U平）は、原作が「ビッグコミックオリジナル」（小学館）にて連載中です。

　同作は、ある日バイトをクビになった久保田ミワが、推しである国民的俳優・八海崇の家政婦募集を発見するところから始まります。条件を満たしていないミワは応募を見送るも、気になって偵察することにしました。そして、マネージャーに本物の家政婦と間違われたことで、家政婦としてなりすまし、八海の家で働くことになってしまいます。ひとつ屋根の下での推しとの生活に注目の作品です。

　久保田ミワ役は映画、ドラマに引っ張りだこの松本穂香さん、八海崇は実際にもはや国民的俳優と言える立ち位置の堤真一さんが演じます。家政婦になりすましているうしろめたさなどの心理描写や、八海と過ごしていくことでのミワ自身の成長も見どころです。

　原作は「ふたりの関係性が気になってストーリーにグイグイ引き込まれる」「コミカルさとシリアスさが絶妙で面白い」と支持されており、そんな魅力がドラマでどのように再現されるのか注目です。

　ドラマ『ミワさんなりすます』は10月16日から、NHKの夜ドラとして22時45分より放送開始です。

●『推しが上司になりまして』

『推しが上司になりまして』（原作：東ゆき 漫画：森永いと）は、DPNブックス「カフネ」レーベルの人気作品です。

　同作は舞台観劇が生きがいのOL・中条瞳が、ある日「最推し」の舞台俳優である桐生斗真の突然の引退発表にショックを受けるところから始まります。悲しみに浸るなかで瞳の目の前に上司として現れたのは、まぎれもなく彼女が敬愛する桐生斗真でした。

　推しを目の前に内心パニック状態でそっけなくなる瞳でしたが、斗真はそんな態度でも陰で支えてくれる彼女が気になり始めます。推しと徐々に惹かれ合う展開は贅沢すぎる印象もありますが、SNS上では「斗真と自分の推しを置き換えると心臓が持たない」「推し相手なのに塩対応をしてしまう主人公が面白い」などと支持され、読者の心をつかんでいるようです。

　そんな推しとの関係性が気になるドラマは瞳役を鈴木愛理さん、斗真役を「GENERATIONS」の片寄涼太さんが務めます。「推し」がいる人なら思わず胸キュン・共感してしまう作品のドラマ化に注目が集まります。

　ドラマ『推しが上司になりまして』は、テレビ東京にて10月4日深夜24時30分から放送開始予定です。

●『私のことを憶えていますか』

『私のことを憶えていますか』（作：東村アキコ）は、2022年12月にドラマ化が発表され話題になった作品で、23年8月にはコミックス最終巻14巻が発売されました。

　同作は「初恋」がテーマの物語です。30歳の誕生日に推しの俳優・SORAの熱愛が発覚し、ショックを受けながら記事をまとめるゴシップライターの遥は、同僚の指摘から昔から好きになる男性芸能人の顔が、20年近く前に自分に告白してきた初恋の男の子「こうちゃん」に似ていることを思い出します。

　小学生の頃、気持ちに応えられなかった「こうちゃん」の現在が気になり、遥は幼馴染に彼のことを知っているか聞いて、なんとか思い出そうとします。そんななか、SORAの子供時代の写真が「こうちゃん」にそっくりで同一人物である疑惑が出たり、映画の取材でSORAと対面することになったりと、彼女を取り囲む環境が一気に変化していき……。

　同作は北米・フランス・タイ・ベトナム・台湾で翻訳版が配信されるほどの人気で、これから韓国ドラマとして放送される予定です。推しへの気持ちだけではなく、初恋に思いを馳せたくなるような展開に、ネット上では「遥とこうちゃんの距離感が急接近したり離れたりでドキドキが止まらない」と「胸キュン」要素が支持されています。

　放送時期は未定で、今後の続報が待たれます。

（LUIS FIELD）