もし、声優が「紅白歌合戦」の司会をやるなら？ 名MCに「センス抜群」の声

■実は俳優や音楽活動まで多彩！

　アニメやドラマ、映画において「声優」は欠かせない存在です。「声」を仕事にする声優にとって、司会は強みを活かせる仕事といえるでしょう。最近では、ドラマやバラエティの出演など声優の活躍する幅は広がり、年末の一大イベント「NHK紅白歌合戦」（以下：紅白）の司会としても活躍できそうな勢いです。本記事では、「紅白」の司会になったら盛り上がりそうな声優を見てみましょう。

●宮野真守さん

　まずは、『DEATH NOTE』の夜神月役や『文豪ストレイドッグス』の太宰治役など、クセが強いイケメンを演じるイメージのある宮野真守さんです。俳優やミュージシャンとしても活動しており、過去にドラマ『半沢直樹』や朝ドラ『らんまん』に出演するなど、活躍の場は多岐に渡ります。

　なかでも宮野さんのライブは、曲ひとつひとつで変わるパフォーマンスが素晴らしく、ネット上では「友達に誘われていっただけなのにライブに行ってファンになった」という声も見かけるほどエンターテイナー精神にあふれていることで有名でした。宮野さん自身も「相手を楽しませたい」気持ちを大切にしており、ひとつのライブのなかでさまざまな姿を見せられるよう、演出にこだわっているようです。

　また、宮野さんが司会を務めるラジオ番組『宮野真守のRADIO SMILE』でも「掛け合いが面白い」「話術が巧みで引き込まれる」など、リスナーから高い評価を得ており、まさに声優やミュージシャンを超えた「唯一無二の存在」といえるでしょう。自身のライブ経験やトークのセンスからも、「紅白」の司会者としてユニークな魅力を発揮してくれそうです。

●木村昴（きむら　すばる）さん

　続いては、『ドラえもん』のジャイアン役や『呪術廻戦』の東堂葵役を演じる木村昴さんです。声優活動以外にもTVドラマへの出演や、『おはスタ』（テレビ東京）や『天才てれびくん』でメインMCを務めるなど、多方面で活躍しています。

　さらに木村さんは、ヒップホップが好きという個性を活かし、音楽原作キャラクターラッププロジェクト『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』の登場キャラクターである山田一郎役も演じました。楽曲のなかには木村さんが作詞を手がけたものもあり、アニメとラップが結びつく新鮮なプロジェクトを牽引したひとりといえるでしょう。

　木村さんは「ジャイアン」のインパクトが大きいものの、自ら劇団を立ち上げたり、YouTuberとしてバラエティ豊かな動画を配信したりと、ユニークな活動をたくさん行っています。TV出演を観た視聴者から「聞き上手で盛り上げ上手」「親しみを持てる」などという声が挙がる彼ならば、新鮮な視点で「紅白」を盛り上げてくれるのではないでしょうか。

■TV番組の開催やお笑いへの挑戦も！

浪川大輔さんが石川五ェ門役を務めた映画『LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五ェ門』のサウンドトラック　原作：モンキー・パンチ　(C)TMS

●浪川大輔さん

　最後は、『ルパン三世』の石川五ェ門役や『ハイキュー?』の及川徹役を演じる浪川大輔さんです。さまざまなアニメのメインキャストとして活躍しながら、バラエティへの出演や音楽活動も行っており、2023年3月にはロックに特化したソロライブ「SPECIAL LIVE 激アツ超絶ロックナイト!!」を開催しました。

　また、トーク番組『浪川んちに集合な！』ではメインMCを務め、ゲストとして関智一さん、津田健次郎さんなどの声優を招待し、プライベートから仕事まで自由な会話が繰り広げられました。視聴者からは「ナチュラルな会話から相手の魅力を引き出すのがうまい」など、浪川さんのトーク力を評価するコメントが多く挙がっています。

　そして浪川さんは声優初の「お笑い単独ライブ」を開催するべく、漫才にチャレンジするドキュメンタリー「Uncle Bomb 単独お笑いライブへの道」に同じく声優である吉野裕行さんと出演しました。実際に会場へ足を運べなかったファンから「生で見たかった」などの声が挙がるほど高クオリティで、エンターテイナーとしても十分な魅力があることが分かります。

　声優でありながら自身の音楽活動、TV番組でのメインMCを務めるなどマルチに活躍する浪川さんなら、「紅白」の司会に抜擢されても出演者の魅力が伝わるようなトークが期待できるのではないでしょうか。

「紅白歌合戦」は幅広い世代が大みそかに視聴する番組です。声の仕事でありながらさまざまな経歴を持つ声優が司会にキャスティングされれば、「新しい風」となってこれまでと一味違った年末を楽しめそうです。

（LUIS FIELD）