早くも続編決定か 「その後」の展開に注目集まる2023年夏アニメ

■夏アニメロス、大丈夫そう？

　10月に入り、続々と秋の新アニメの放送が始まっています。しかし、すでに放送が終了した2023年の夏アニメに、いまだ関心を持ち続けている人も少なくないようです。アニメファンが注目を集めている続編に「期待大」な夏アニメを振り返ってみましょう。

　たとえば今年3月に上映されたことでも話題になった『わたしの幸せな結婚』でしょう。本作は、最終回放送終了直後に続編となる2期の放送が発表されました。

　すでに700万部を突破している人気小説が原作の今作は、「和風シンデレラストーリー」と呼び声の高い、胸キュンラブストーリーです。「異能」と呼ばれる能力を持つ家計に生まれながらその力を持たない斎森美世（CV：上田麗奈）は、家族からひどい扱いを受けて育ちました。そんな彼女の環境は、冷酷な軍人の久堂清霞（CV：石川界人）のもとに嫁入りすることで変化が訪れます。清霞は、はじめは美世につらくあたっていたものの、さまざまなトラブルを乗り越え、ふたりの距離は徐々に縮まっていきます。

　迎えた最終回では、悪夢で昏睡状態となってしまった清霞を目覚めさせるため、美世が夢のなかへ向かい、「夢見の力」を使って清霞を無事救出しました。

　ハッピーエンドで終えた最終回に、SNS上では「やっぱり神アニメだなー。続編楽しみ！」「すごい良かった……2期あるのうれしい」といった声が挙がっています。

　また続編は決定していないものの、見た目のギャップと日常描写の癒やしっぷりで注目が集まった『デキる猫は今日も憂鬱』も惜しまれつつ最終回を迎えた作品です。

　ほのぼのとした日常系コメディ4コママンガを原作とした今作は、1話完結の全13話でTVアニメ放送されました。

　デキる会社員の福澤幸来（CV：石川由依）は、職場では隙を見せず完璧に仕事をこなしますが、ひとたび帰宅すると家事はまったくできない女性でした。そんな幸来と、元捨て猫で完璧に家事をこなすデキる猫、諭吉（CV：安元洋貴）との生活を描いたクスッと笑えるほのぼの作品です。

　迎えた最終回では、諭吉は「あれ」や「それ」で何でも汲み取ってくれるために、連休が明けてから幸来は物の名前がでてこなくなってしまい、記憶力を取り戻すために諭吉と訓練する様子が描かれました。また、諭吉がまだ二足歩行になる前の子猫時代にごみ捨てに悪戦苦闘する話も放送されています。

　こちらも多くのファンから好評で「デキる猫も見終わった……シーズン2早く!!」と2期を期待するコメントや「デキる猫終わっちゃったよ……もうロスだああああ」と嘆く声が挙がっていました。いまのところ（2023年10月6日現在）、第2期の発表はありませんが、今後の発表に期待したいところです。

　そして『わたしの幸せな結婚』と同じく実写化で話題になった『ゾン100～ゾンビになるまでにしたい100のこと～』のTVアニメ版も人気を博していました。

　ブラック企業に勤める主人公の天道輝（CV：梅田修一朗）は自身がゾンビのような生活を送っていました。そんな彼がある日、世界が突然ゾンビだらけになってしまいます。すると輝は、恐怖を感じるどころか「出社できなくなってラッキー」とばかりに元気を取り戻し、いずれゾンビになってしまうのならと、「ゾンビになるまでにしたい100のこと」を書き出し、実行に移します。

　今作は世界陸上での休止に加えて制作上の都合で放送延期を挟んだため、最新話の9話で放送が止まっている状態です。9話は輝が実家へ帰って親孝行しようと頑張るものの、故郷の村に魔の手が迫る……という内容でした。今のところ10話以降は、放送日が未定となっています。

　そのため視聴者からは、「ここでおあずけはツラい!!」「遅れがあった3話分はまた別の機会に放送か……」といった放送再開を期待する声が挙がっていました。

（LUIS FIELD）