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秋アニメで待望の続編!ハードでリアルな「ダークファンタジー」の注目作品

マグミクス / 2023年10月11日 18時10分

秋アニメで待望の続編!ハードでリアルな「ダークファンタジー」の注目作品

■俺は世界を救わない。ゴブリンを殺すだけだ

 80作以上が放送され、「大豊作」と言われる2023年の秋アニメのなかには、ファン待望の「続編」作品も多々あります。今回はそのなかで、ダークな世界観で視聴者を魅了したふたつのファンタジー作品の第2期に注目します。

 ファンタジー世界ではしばしば「取るに足らない雑魚」として扱われるゴブリンを人類の天敵種として描き、大きな衝撃を与えた『ゴブリンスレイヤー』(原作:蝸牛くも)が2018年の第1期、2020年の劇場版に引き続いてのTVアニメ化を果たしました。

 主人公は、姉を眼前でゴブリンになぶり殺しにされた青年「ゴブリンスレイヤー」です。「小鬼(ゴブリン)を殺す者」と呼ばれており、最弱級の魔物とされているゴブリンのみを狩り続け、冒険者として序列3位の銀等級に上り詰めました。

 ゴブリン殺しに異様なまでの執着心を持ち、報酬にも無頓着。義務としてひとりゴブリンを狩り続けていたゴブリンスレイヤーでしたが、ある日ゴブリンに襲われていた新米冒険者「女神官」を助け出したことをきっかけに、多くの人と関わりを持つようになっていきます。

 1期では女神官を始めとする多くの仲間たちと出会い、ゴブリンスレイヤーは冒険とゴブリン退治を重ねてきました。関係者のコメントからは、10月6日から始まった第2期では迫力あるバトルシーンだけではなく、登場人物ひとり一人の掘り下げが行われることがほのめかされています。

 近年はステータスやスキルがオープンになっているファンタジー作品が多数見受けられますが、『ゴブリンスレイヤー』はキャラクターの行動や技術、機転を軸に作品が展開するオールドスクールなファンタジーとして、大きな存在感を持っていることも特筆すべきでしょう。

・人間の世界を脅かす、ゴブリンを退治する物語。

・冒険や日常の中で、仲間と心通わす物語。

・心を壊されたひとりの青年が、少しずつ心を取り戻していく物語。

・人の心は、ゴブリンに負けないことを証明する物語。

 おそらくは上記のすべて、そしてさらなる何かがアニメの2期で描かれるのではないでしょうか。「ゴブリンスレイヤー」と仲間たちの物語から、目が離せません。

■地道に、真剣に、生きる

アニメ『最果てのパラディン 鉄錆の山の王』キービジュアル (C)柳野かなた・オーバーラップ/最果てのパラディン製作委員会 (C)Kanata Yanagino, OVERLAP/The Faraway Paladin Production Committee

 続いて紹介するTVアニメ『最果てのパラディン 鉄錆の山の王』は、2021年秋に放送された『最果てのパラディン』の2期に当たります。

 主人公のウィリアム(以後、ウィル)はかつて何事もなさず、後悔のまま生を終えた人物の転生体として生を受けました。他に人の住まない廃墟の街でスケルトンの剣士・ブラッドから武術を、ミイラの神官・マリーから一般常識と信仰を、ゴーストの魔法使い・ガスから学問と魔法を学び、すくすくと育ちます。

 そして15歳の成人の日を迎える前日、自分自身と育ての親3人の来歴を聞かされたウィルは、紆余曲折の果てに輪廻へと還るブラッドとマリーを見送り、ガスに見送られながら生まれ育った街を後にしました。

 灯火の神「グレイスフィール」の啓示を受けながら旅を続けたウィルは、やがて魔獣や悪魔が跳梁跋扈し、困窮した村々が点在する「獣の森(ビーストウッズ)」へとたどり着きます。

 長年の鍛錬と前世の知識、そして母・マリーが与えてくれた聖餐により類まれな能力を備えていたウィルは、魔獣を退治できる冒険者たちを招き入れ都市との流通や交易を活性化させるため、友人となったハーフエルフのメネルドールとともに、北の都市に向かいました。

 しかし、運命はウィルの人生を思わぬ方向へと導きます。突如として、街中に凶悪なワイバーンが現れます。次々と傷ついていく人びとを見かね、戦いを挑んだウィルは、あろうことか巨大なワイバーンの首を素手で絞め殺したのです。

 人が素手で巨大な魔獣を倒す。そんな本来ならありえない出来事は、ウィルに騎士の称号をもたらします。その後、統治者への道を歩み始めたウィルは、ほどなく「最果ての聖騎士」として名を知られるようになり、2年の月日が流れたのでした。

 10月7日から始まった2期では「鉄錆山脈」にあったドワーフの街を滅ぼした邪悪な竜・ヴァラキアカの脅威が描かれます。

「正統派ハイ・ファンタジー」として高い評価を受ける『最果てのパラディン』は、登場人物の生きざまを通して、人は地に足を付け日々を真剣に生きる存在であることを教えてくれる良質な物語です。もし興味をお持ちであれば、ぜひご覧になることをお勧めします。

(早川清一朗)

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