『ドラゴンボール』新作アニメ 悟空たちの子供化とタイトルの「DAIMA」で考察白熱

■ニューヨーク・コミコンでの衝撃発表

　マンガやアニメ、ゲームなど世界中で大人気の「ドラゴンボール」（以下DB）シリーズは、2024年にはマンガの連載開始から40周年を迎えます。そして、DBファンの期待に応えるように、2023年10月12日から15日までアメリカで開催されているポップカルチャーイベント「ニューヨーク・コミコン」にて、新作アニメ『ドラゴンボール DAIMA（ダイマ）』が2024年秋、世界に向けて展開されると発表されました。

　さっそくファンはこのシリーズがどんな物語になるか、予想を始めています。今回は『ドラゴンボール DAIMA』について、どんな作品になるのか予想します。

　まず注目したいのが、新アニメシリーズのタイトルである『ドラゴンボール DAIMA』の「DAIMA」の意味についてです。

　DBのアニメでは、タイトルに『ドラゴンボールZ』の「Z」や『ドラゴンボールGT』の「GT」など、アルファベットが使われることが
あります。

　上記のようなタイトルについて、原作者の鳥山明氏は書籍「テレビアニメ完全ガイド　Dragonball Z　孫悟空伝説」（集英社）内の対談で、「Z」は「DBはこれでおしまい」という意味でアルファベットの最後を使ったと答えています。タイトルに冠されたアルファベットには、それぞれ意味があるようです。

「GT」の意味についても、確定はしていませんが、今でもネット上で「ごめんなさい！鳥山先生！の省略だろう」「悟空とトランクスの頭文字を合わせているんだ」などと、さまざまな噂が飛び交っています。しかし、書籍「ドラゴンボールGT パーフェクトファイル」（集英社）によると、「GT」は「グレート・ツーリングやギャラクシー・ツーリング」を意味しているそうです。

　では今回の『ドラゴンボール DAIMA』の「DAIMA」は一体どんな意味なのでしょうか。今回発表された鳥山氏のコメントによると、日本語で言うと「大魔」、英語で言うと「Evil」をイメージした造語とのことでした。「大魔」という言葉からまずイメージされるDBキャラクターといえば、「魔人ブウ」や「ピッコロ大魔王」が考えられるでしょう。

　鳥山氏のコメントとともに2023年10月12日に発表されたティザー映像では、魔人ブウやバビディの他、神様のような年老いたナメック星人の瞳も映されており、「DAIMA」との関係性が示唆されているように見えます。

　SNS上では「『大魔神』ブウが出てくるのはあり得る」「ティザーでピッコロ大魔王みたいなのもいるし、大魔神と大魔王をかけてダイマなのか？」などと、ファンの予想合戦が繰り広げられています。近年のDBの劇場版では、フリーザ、ブロリー、セルなど、かつての敵がアレンジされた姿で登場したため、かつて悟空たちを苦しめた敵の復活を予想する人も多いようです。

　また、ティザー映像内で、悟空やベジータだけでなく、ヤムチャやブルマに牛魔王、さらにはクリリンのような容姿になった亀仙人？　まで、各キャラが「子供の姿」になっていることにも注目したいところです。これは『ドラゴンボールGT』にて、ピラフ一味が神龍の力で悟空を小さくしてしまった展開を連想させます。

　ここからは予想のひとつですが、『ドラゴンボール DAIMA』でも悟空たちが小さくなることを神龍に願った人物が現れ、悟空だけでなく悟空に関連のある全ての人が対象となったのではないでしょうか。そして元に戻るために、ドラゴンボールを探す冒険に出る展開も予想されます。

　注目すべきポイントは、ティザー映像の1分26秒くらいから映し出される、背が低くて唇の分厚い新たなキャラの影です。隣には、界王神にも似たモヒカンの髪型をしている人物もおり、「新たな界王神」や、魔人ブウとの関連性が予想されます。また、ティザーの短い時間のなかで、何度も「魔人ブウ編」で死んだバビディの姿が映されているため、「バビディの子孫が悟空たちへの復讐のために策略を仕掛ける物語では」とも予想されていました。

　まだ解禁されている情報は少ないですが、『ドラゴンボール DAIMA』は、数少ない描写をもとに考察してもワクワクが止まりません。新情報の解禁、そして本放送開始を待ちたいところです。

（LUIS FIELD）