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「変な質問すんな」 余計な一言で元凶(?)になったジャンプのモブキャラたち

マグミクス / 2023年10月24日 17時20分

「変な質問すんな」 余計な一言で元凶(?)になったジャンプのモブキャラたち

■本人もびっくり? ひと言で大惨事を呼んでしまったキャラ

 マンガでは名前もバックグラウンドも分からない「モブキャラ」が、実は物語の流れを変えるキーマン的な存在となることもあります。なかには、ひと言で大惨事を引き起こしてしまった(ように見える)モブも存在しました。この記事では、「週刊少年ジャンプ」の作品から、ネットで「実はこいつが悪いんじゃないか」と言われる、余計な発言で世の状況や人の運命を変えてしまったモブたちを紹介します。

●ディオに人間をやめさせたモブ

『ジョジョの奇妙な冒険』に登場するディオ・ブランドーは第1部・3部のラスボスで、極悪な野心家です。1部序盤では養子として生活していたジョースター家の財産を手に入れるため、当主のジョージ・ジョースターに有害な薬を飲ませて殺害しようとしていました。しかし、主人公のジョナサンにその計画がバレてしまいます。

 そしてディオはジョナサンが研究する謎多き古代の道具・石仮面を利用し、事故を装って彼の殺害を企てるのでした。石仮面は血を浴びると鋭くて長い「骨針」が飛び出すため、ディオはジョナサンに仮面を被せた状態で血を浴びせれば、頭部に骨針が刺さって死亡すると考えていたのです。

 しかし、ジョナサンはディオが父親に与えていた薬が毒である証拠を探しに食屍鬼街(オウガーストリート)へ行ってしまい、計画が上手くいかないディオは、ジョースター邸の近くの港町で気を紛らわすために酒を飲んで荒れていました。そして、路上でぶつかったゴロツキ2名に「どこ見て歩いてんだ」「このトンチキがァ」と絡まれたディオは、彼らで石仮面の殺傷能力を試そうと思いつくのです。

 ディオはゴロツキの片方に石仮面を被せ、もう片方をナイフで刺し殺してその血を仮面に浴びせました。しかし、石仮面の骨針で頭部を貫かれたゴロツキは、死ぬどころか脳を刺激されて凄まじい身体能力を持つ吸血鬼となり、危うくディオも殺されかけます。この仕掛けを知ったディオは、自身に石仮面をつけて吸血鬼と化し、ジョースター家を壊滅させて、その後も世界を自分のものにしようと殺戮を繰り返すこととなるのです。

 ネット上では、このゴロツキたちは「こいつらのせいでディオが石仮面の真価に気付いてしまった」「作中では(アステカ文明の)族長を除いて最初に石仮面をかぶった記念すべき男」と、余計なことをしたネタキャラ扱いされています。彼らがいなければジョナサンが石仮面を被らされていた可能性もありますが、強い正義の心を持った彼が吸血鬼化した場合どうなっていたのか、気になるところです。

●トキの運命を変えてしまったモブご婦人

 40周年を迎えたマンガ『北斗の拳』では、重要人物の運命を変えてしまったモブが登場します。

 核戦争が勃発した際、主人公・ケンシロウと恋人のユリア、そしてケンシロウの兄弟子・トキは、猶予がないなかで核シェルターへ避難を試みました。しかし、シェルター内は大勢の子供と数名の大人で、ほとんど満員の状況でした。そして、そのなかにいたひとりの女性が「どうつめてもふたりまでです!」と言い放ったことで、トキはケンシロウとユリアをシェルター内に押し込んで扉を締め、彼は外で放射能の死の灰を浴びてしまいます。

 その結果、 次期北斗神拳伝承者として期待されていた天才・トキは不治の病にかかり、伝承者になることを断念しました。この場面は長年、「子供を抱けば入れたんじゃ」「よく見たら、ひとり分以上のスペースあるよね」など、読者の間ではキリがないほど突っ込まれています。

 トキの伝承者の道が断たれた元凶ともいえる女性は、一部で「シェルターの御夫人」の愛称で親しまれているようです。このエピソードは『北斗の拳 イチゴ味』でパロディ化されたり、旧アニメ版でフォローが入って「誰かが外で扉を締め続けなければいけなかった」という設定に変更されていたりと、いろいろと有名な場面になりました。

 さらに、「もしも『北斗の拳』が80年代に放送されていたドラマだったら」というコンセプトの異色のスピンオフ『北斗の拳 世紀末ドラマ撮影伝』では、この子供でギュウギュウのシェルターの場面がどのような経緯で「撮影」されたのか、シェルターのご婦人を演じたのが誰なのかが明かされ、読者の笑いを誘っています。

■問いかけに対するロジャーの答えで大混乱が?

●波乱の時代を作ってしまったモブ

実はモブキャラの余計な質問に答えていたゴール・D・ロジャーがパッケージの『ONE PIECE Log Collection “ROCKET MAN”』DVD(エイベックス・ピクチャーズ)

 世界的人気マンガ『ONE PIECE』の舞台となる「大海賊時代」が、海賊王ゴール・D・ロジャーの死に際に放った一言で始まったことは、読者にとって周知の事実です。第1話の冒頭で放たれた「俺の財宝か? 欲しけりゃくれてやるぜ…… 探してみろ この世の全てをそこに置いてきた」の言葉は、時代を築き上げた一言としてあまりに重いといえます。

 上記のロジャーの言葉は、実はモブの質問に対する答えであったことが、アニメ48話のオリジナルシーンで明らかになりました。ロジャーの処刑地・ローグタウンでバーを経営する老人の回想シーンで、ロジャーの処刑が執行されようとする直前の場面でのことです。集まっていた群衆のなかのひとりのモブが、「集めた宝はどこに隠したんだ!?」などと大声で問いかけました。

 これに対しロジャーは高笑いし、『ONE PIECE』の物語冒頭でおなじみのセリフにつながるのです。このモブが放った質問で、多くの者が海賊たちの犠牲になる「大海賊時代」が訪れたとも言えるでしょう。

 この人物はネット上で「とんでもないモブ。周りから恨まれてそう」「全ての元凶」「この質問だけでインペルダウン行きだろ」などさんざんな言われようですが、「まさかこうなると思ってなかっただろ…死ぬまで後悔してそう」「こいつの質問が渡りに船過ぎただけで、どうせロジャーは勝手に『ワンピース(ひとつなぎの大秘宝)』の話してただろ」などとモブを案じたり、彼が原因ではないとフォローしたりする声も挙がっています。

(LUIS FIELD)

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