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『ワンピース』モブキャラの歴史改変 「大航海時代の幕開け」を作った名もなきキャラとは

マグミクス / 2023年10月30日 11時40分

『ワンピース』モブキャラの歴史改変 「大航海時代の幕開け」を作った名もなきキャラとは

■名もなき「モブ」が世界を変えた?

 マンガやアニメのなかには、名前を持たないいわゆる「モブキャラ」が登場します。「その他大勢」として扱われてしまう存在ですが、物語の深みを出す重要な役割を担っていました。そして、「週刊少年ジャンプ」で連載中の『ONE PIECE(ワンピース)』にも、物語において重要な働きをしたモブキャラも見受けられます。『ONE PIECE』の歴史を作り出したきっかけともいえる、重要なモブキャラの活躍をみてみましょう。

 最終章突入後、最初のエピソード「エッグヘッド編」では、「世界最大の頭脳を持つ男」と称されるDr.ベガパンクの正体が明かされます。現在、ベガパンクが没頭している研究は「世界の謎」にまつわるものであり、その情報は地図上から削除された島「オハラ」の考古学者たちから受け継がれたものでした。

 オハラの考古学者たちのほとんどは、作品中で名前が紹介されないような「モブキャラ」的な扱いで登場しています。しかし、世界政府による無差別攻撃「バスターコール」が迫るなか、考古学者たちは命を懸けて多くの文献を湖へと投げ込むことでオハラが研究した情報を守りました。結果として、オハラは消滅しましたが、数多くの文献は無事に残りベガパンクの目に触れることになります。

 オハラの考古学者たちの懸命な行動によって、「空白の100年」や「歴史の本文(ポーネグリフ)」などの歴史文献を後世に残すことができました。現在は麦わらの一味とベガパンクが行動をともにしており、その「研究結果」が明かされるのは時間の問題かもしれません。

 続いて「ワノ国」の伝説の侍である光月おでんの真意を明るみに出すきっかけを作ったモブキャラです。カイドウとオロチによって支配される「ワノ国」を救うべく、城に乗り込んだおでんは、数時間後になぜか裸踊りで町を練り歩いていました。不可解な行動を取るおでんを見た町民は理由も知らないまま「バカ殿」と呼ぶようになってしまいます。

 実は、この裸踊りは民を守るためにおでんがオロチとカイドウと結んだ約束の代償でした。これは、会話を盗み聞きしていた忍者である、しのぶだけが知る真実であり、この事実は隠されたまま、数年が経ちます。

 しかし、カイドウたちに捕らえられ「釜茹での刑」に処されているおでんに対して、民が「バカ殿」呼びしていることに耐え切れず、しのぶは「おでんの裸踊りは民を救うためであった」と訴えました。これによって初めて、町民たちはおでんに守られていたことを知ったのです。

 処刑中に「バカ殿」と呼ぶ声がなければ、おでんは本当に「バカ殿」として歴史に名を残していたかもしれません。この民の行動は許されるものではありません。しかし、この言葉があったからこそ、真実を知って「伝説」と呼ばれるようになったのでしょう。

 そして『ONE PIECE』を語るうえで、絶対外せないモブキャラがいます。その人物こそ、海賊王ゴール・D・ロジャーの名セリフ「おれの財宝か? 欲しけりゃくれてやるぜ…」「探してみろ この世の全てをそこに置いてきた」を引き出した人物でしょう。

 原作にはこのセリフの前に、特にセリフは描かれていません。しかし、ネット上では「誰かが宝のありかを聞いたから出てきた言葉では?」との意見があがっていました。

 そして、2023年8月31日よりNetflixにて配信中の実写版『ONE PIECE』では、名もなきモブキャラが「海賊王! あんたの財宝はどこに隠した!」と投げかけたことで、ロジャーの名シーンが始まります。

 実写版『ONE PIECE』は原作者である尾田栄一郎先生が製作総指揮として参加しているため、内容は原作者のお墨付きです。そのため、原作には直接描かれていないものの、尾田先生の構想にはロジャーからセリフを引き出した人物がいた可能性も考えられるでしょう。もしかしたら、彼(彼女?)こそが、『ONE PIECE』史上最大の「歴史を変えたモブキャラ」なのかもしれません。

(マグミクス編集部)

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