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やりこみと作品愛の賜物 『FF3』の「たまねぎ剣士」が最強と呼ばれるワケ

マグミクス / 2023年11月1日 21時10分

やりこみと作品愛の賜物 『FF3』の「たまねぎ剣士」が最強と呼ばれるワケ

■『FF』シリーズの基礎を完成させた伝説の作品

 1990年4月に発売された『ファイナルファンタジーIII』(以降、『FF3』)は、いわゆる職業を変更するジョブチェンジシステムの導入や、召喚獣を呼び出す魔法要素などが追加され、「FF」シリーズの基礎を完成させたRPGと言われています。

 最初にファミコン用ソフトとして発売され、のちにニンテンドーDSやPSPなどにも移植、最近ではNintendo SwitchやPS4などでピクセルリマスター版もリリースされました。(※本記事ではファミコン版を基に内容を記述しています)

 とくに多彩なジョブ(職業)の導入によってプレイヤーの自由度が広がり、状況に応じてジョブを変えるという攻略も、当時は『FF3』ならではの注目ポイントでした。

 初期ジョブの「たまねぎ剣士」から始まり、ゲームが進むにつれて次第に選べるジョブが増えていくワクワク感は、あの頃のプレイヤーにとってたまらなく魅力的な要素だったのです。

 そして最終局面になると、物理攻撃系は「忍者」、魔法系は「賢者」といったジョブに行き着きます。しかし、数あるジョブのなかで、実は最強だったのは初期ジョブの「たまねぎ剣士」でした。

「たまねぎ剣士」が最強といわれる理由のひとつが、最終的な「ステータス」の高さです。初期ジョブだけあって、ステータスの伸びは低いと思われていたのですが、レベル90近くから驚異的な伸びを見せます。そしてレベル99に達すると、全ステータスが上限の99になる唯一のジョブだったのです。

 ふたつ目の理由としては、『FF3』の最強装備であるオニオンシリーズの武器や防具が装備可能である点です。オニオンシリーズには「ソード」「シールド」「ヘルム」「アーマー」「レット(腕装備)」があり、ケタ外れの性能と便利な特殊効果があります。

 ただし、これらのオニオンシリーズ装備は非売品で、ラストダンジョンの「クリスタルタワー」に出現するドラゴンたちがまれにドロップする、とても貴重なアイテムです。

 そのため「たまねぎ剣士」の最強ステータスと最強装備を手に入れるには、かなりのやりこみプレイが欠かせません。「たまねぎ剣士」の可能性に気づいたプレイヤーでも、育成を途中で断念した人は少なくないでしょう。

■裏技によって、序盤からほぼ無敵のたまねぎ剣士に!

『ファイナルファンタジーIII』ゲーム開始直後の画面。4人の仲間はすでに揃った状態で、仲間どうしの会話が展開される

「たまねぎ剣士」がいつかは最強になるのは、「『FF3』をとことんやりこんだ人へのご褒美」のようなものです。

 しかし、どうしても「たまねぎ剣士」で無双してみたい人のために、便利な裏技が存在しました。ファミコン版で見つかったのは、所有しているアイテムを変化させ、最強のオニオンシリーズを入手するという裏技です。

 ポーションを99個入手し、アイテム欄の左上に置きます。その際、ポーションの右隣は空欄にして、ポーションの下に変化させたい武器や防具を置きます。この状態で戦闘に入り、敵がポーションをドロップすれば裏技は成功です。この裏技を繰り返すことで、最強のオニオンシリーズが手に入ります。

 入手したオニオンシリーズを装備させると、低レベルの「たまねぎ剣士」でも序盤のボスを一撃で倒してしまいます。筆者も実際に試してみましたが、あまりの高威力に驚きを隠せませんでした。

 とはいえ、ファミコン世代のプレイヤーからすると、やはり「最強のたまねぎ剣士」は、『FF3』をこよなく愛するプレイヤーのみがようやく到達できる領域であってほしいという思いもあります。少なくても初めて『FF3』に触れる方は、最初は普通にクリアを目指すことをオススメします。

(LUIS FIELD)

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