「腕のタトゥーが…」 『ワンピ』火ノ傷の男の正体に「トンデモ考察」も浮上か

■候補者はかなり限定されてきた？

『ONE PIECE（ワンピース）』の読者の間でさまざまな考察が飛び交っているのが、「火ノ傷（ヒノキズ）の男」の正体についてです。ストーリーの根幹に関わりそうな謎のキャラクターは、一体どんな人物なのでしょうか。

　そもそも「火ノ傷の男」はキッドの「火ノ傷の男を捜せってのか？」というセリフによって初めて明かされた存在であり、ラフテルにたどりつくために必要な「ロード歴史の本文（ポーネグリフ）」のひとつを持っているとウワサされていました。

　現在、この男について出ている情報はほとんどなく分かっていることといえば、男であること、真っ黒い船に乗っていること、近づくと巨大な渦で敵船を飲み込んだことくらいです。そして、この情報からまず思い浮かびあがった候補が、革命軍の総司令官でありルフィの父でもあるモンキー・D・ドラゴンでした。

　ドラゴンは革命軍の真っ黒い船、ヴィント・グランマ号に乗っています。さらに初登場した「ローグタウン」では捕まりそうになっていたルフィを突風が襲い、スモーカーの手から逃れていたことについて「ドラゴンの能力によって助けられたのでは？」といった意見が挙がっていました。

　そして風系の能力を持っていると思われるドラゴンであれば、巨大な渦を作り出すことも可能でしょう。そして、顔には赤みがかった入れ墨が入っているため火のように赤い傷を持つ男として、「火の傷の男」と呼ばれても不思議ではありません。

　しかしドラゴンだけではなく、ほかにもさまざまな人物が「火ノ傷の男」の候補にあがっているようです。

　次の候補とされるのが、元海軍本部中将のサウロです。彼は「オハラ」がバスターコールで焼かれたときに死亡したと思われていましたが、「未来島編」で全身を包帯でおおったシルエットが描かれ、大きな話題となりました。バスターコールのときの火傷を「火ノ傷」と呼んでいる可能性は大いにありえる話でしょう。

　また、キッドらが「火ノ傷の男」について話しているとき、会話に入っていなかったはずのロビンが突如描かれていました。サウロとの関係性が高いロビンを描写することによって読者にサウロが「火ノ傷の男」であることを匂わせている可能性も考えられているようです。また、サウロはバスターコールから逃げ出す際、「オハラ」で「ポーネグリフ」の情報を持ち帰ったのではないか、との意見もあがっています。

　ほかにも最悪の世代でいまだ目立った活躍が描写されていないウルージを候補に挙げる声も挙がっていました。ただ、理由が「腕に傷のようなタトゥーが入っているから」という程度のため、ドラゴンやサウロに比べると信ぴょう性は薄そうです。

　また黒ひげ海賊団のシリュウは「火の傷の男」について「おれァ政府の人間だと踏んでるがな」と発言していました。「火ノ傷の男が誰なのか」論争に決着が着くのはいつになるのでしょうか。

（マグミクス編集部）