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「話も演出もガチホラー」「後からじんわり怖い」 『まんが日本昔ばなし』のトラウマ回

マグミクス / 2023年11月5日 19時50分

「話も演出もガチホラー」「後からじんわり怖い」 『まんが日本昔ばなし』のトラウマ回

■後からもジワジワ怖くなる

 1975年から94年まで子供たちを楽しませ、今も人気のあるアニメ番組『まんが日本昔ばなし』には、トラウマになりそうな怖い話がちらほら存在します。今回は、大人になった今でも振り返ると、ぞっとしてしまう怖いストーリーを3つ紹介しましょう。

 まず、「とにかく怖い回」として知られる話の代表格が、1991年8月31日放送の『三本枝のかみそり狐』です。ある村の近くの三本枝という竹林におり、長年恐れられている人を化かす狐を懲らしめようと、ある時村の若者の彦兵衛が竹林に向かいました。彼はそこでもう日が暮れているのに赤ん坊を背負って歩いている娘を見かけ、「この女は狐に違いない」と思って後をつけます。

 娘が向かった先は一軒のあばら家で、おばあさんが娘と孫をもてなしていました。そこに飛び込んだ彦兵衛は、娘が狐で赤ん坊は偽物だと証明するためにおばあさんから孫を奪い取り、囲炉裏の火に投げ落としてしまいます。

 しかし、赤ん坊はそのまま囲炉裏のなかで焼け死んでしまいました。そして、彦兵衛は孫を殺されて復讐に燃えるおばあさんに追いかけられ、山寺の和尚に助けてもらうものの、恐怖の一夜を過ごすことになります。赤ん坊の泣き叫ぶ声や怒り狂うおばあさんの顔、逃げながら後悔に苛まれる主人公の葛藤、人を殺めたせいで和尚に頭を剃られる場面など、いろんな要素がトラウマ級です。

 最終的にすべてが彦兵衛を騙そうとした狐の仕業だったというオチになりますが、ネット上では「最後に髪を剃った和尚だけが狐の化けた姿で、本当に他人の赤ん坊殺している可能性もある」などと、さらに怖い解釈も語られています。

 1983年12月3日『十六人谷』というストーリーも、子供に見せるのをためらうレベルの恐怖回です。物語を語る主人公の木こり・弥助は若かりし頃、ある夜に家に現れた女性から「谷にある柳の木を切らないでほしい」と言われていたものの、仲間たちを止められず柳の木は切られてしまいました。

 その日の晩、弥助と仲間たちは急に深い眠気に襲われます。目を覚ました弥助が見たのは、あの女が仲間の口を吸っている光景でした。次の瞬間、顔を上げた女の口からは真っ赤な血が垂れています。周りを見渡すと、白目をむいて顔をゆがませたまま絶命する仲間の死体が積み上がっていました。仲間たちは、女に舌を引き抜かれてひとり残らず殺されていたのです。

 積み上がる死体と、怪しげな白い肌に血を垂らした女の顔は直視できないくらいの恐ろしさで、「舌を引き抜くときの音もトラウマ」「女も怖いけど舌抜かれた死体の顔も怖い」と語り継がれています。年老いた弥助が恐ろしい過去を語っていた相手の女の正体が明らかになり、同じように舌を抜かれて死ぬというオチも含め、ハイレベルな恐怖回でした。

 死人こそでないものの、じんわりと恐怖を感じるのが1991年6月1日放送の『おいてけ堀』という回です。魚を釣ると「おいてけ~」という恐ろしい声が聞こえるという「おいてけ堀」へ、幼馴染みと賭けをした男が釣りに行きます。最初は信じていなかった男ですが、「おいてけー」という声を聞き、思わず逃げ出しました。

その帰り道、男は狐の面を被った女に出会い、彼女からも魚を置いていくように頼まれました。男がこれを拒否すると、女は面を外してのっぺらぼうの素顔を晒します。その後逃げた先の屋台の店主や、妻ものっぺらぼうだったため、男はついに気絶してしまいました。

 しかし、こののっぺらぼうたちは、博打ばかりで働かない男を改心させるための、幼馴染みが考えた仕込みだったことが明かされます。ひと安心したのも束の間、最初に出会った狐面の娘は仕掛け人も知らない「本物」だったことが判明しました。

 1976年7月3日にも同タイトルの『おいてけ堀』が放送されていますが、1991年放送版は登場人物やオチが変わっており、「91年版の方が後からジワジワ怖くなる演出が上手い」「狐面の女が道の向こうからゆったり歩いてくる場面怖すぎ」と支持されています。

 他にも、『まんが日本昔ばなし』恐怖回としては『吉作落とし』『牛鬼淵』『佐吉舟』『飯降山』など、有名タイトルが多々あり、雑誌で特集が組まれるほどです。ぜひ一度調べて、視聴してみてはいかがでしょうか。

(マグミクス編集部)

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