【漫画】好きな子と観覧車デート でも男子は高所恐怖症で？ 気をまぎわらせるための行動に「予想外すぎ」「むしろ良き」【作者インタビュー】

■「心臓に悪い」予想外だった男子の行動

　中岡くんは好きな女の子とのデートで、観覧車に乗ることになります。心躍るはずのイベントになるはずが、彼にとっては世界一長い時間に感じる理由があって……。

　がぶとさん（@GavucChi）による創作マンガ『世界一長い7分間のはなし』がTwitter（現：X）上で公開されました。いいね数は3.1万を超えており、読者からは「キュンとした」「続きが気になる」「青春ですね」などの声があがっています。

　作者のがぶとさんにお話を聞きました。

ーーがぶとさんがマンガを描き始めたきっかけを教えて下さい。

　幼少期から絵を描き続けてきたので、絵に関する職業を目指すことに何の疑いも持ちませんでした。ハッキリとマンガに興味を持ち、ペンを取ったのは高校3年生の今後の進路に迷っている時期でした。

　あまり勉学に熱心な方ではなかったので、受験の必要がない専門学校にしようと決めた際、当時の友人に｢俺が漫画家とかになるのって、どう思う？｣となにげなく聞いてみた所、少し考えたのちひと言｢あり。｣とだけ応えてくれたことが、些細なことなのですが今も自分自身の背中を押してくれているきっかけになっています。

ーー今作『世界一長い7分間のはなし』が生まれたきっかけや、理由を教えてください。

　今回のマンガの舞台は観覧車で主人公は高所恐怖症という設定にしていますが実は私自身、高所恐怖症という訳ではなく、ほかの点に着目して、このマンガの制作に取り掛かりました。それは｢まだ付き合う前の男女の絶妙な距離感｣です。

　互いに好意を持っていて、それによる若さゆえのぎこちない一つひとつの行動が互いを一喜一憂させてしまう、これは付き合うまでは行かなくとも、大多数の人が学生時代に味わったことのある日常のひとコマで、私のマンガのコンセプトでもある｢どこか経験したことのあるような記憶や感情｣につながります。

男子の予想外の行動に赤面しちゃう女（がぶとさん提供）

ーー今作を描くうえでこだわったポイントや、お気に入りのシーンなどはありますか？

　私のマンガのコンセプトが別にあると言っても、初めて私のマンガを読む人に興味を持たせる、いわゆる｢つかみ｣は必要だと考えたので、「高所恐怖症の方からの共感を得るため、ひと目で高い場所だとわかる背景」と「画像を開く前からサムネの中心部分にかわいい女の子の顔を配置」の、このふたつのポイントをこだわりました。

　お気に入りのシーンは、佐藤さん(ヒロイン)が観覧車で予期せずタイミングで男の子に顔に手を添えられたとき、｢どうしたの？｣と照れながらも聞くその前に、少しの間が空いているシーンです。ふたりのぎこちなさを表現するために間をたっぷり入れているのでそういった部分も楽しんでいただけたらと思います。

ーーたくさんの感想が寄せられていますが、特にうれしかった感想の声、印象に残った読者の声について、教えて下さい。

　私のマンガを開き、最後まで読み、感想を送る。そういった時間を私の作品のために使ってくれている事実が本当に心からうれしいので、どのようなご意見でもお待ちしております。

　ただ、強いて言うなら｢こう感じてくれたらいいな｣｢こう考察してくれる人もいるかもしれない｣と私がマンガに乗せている「狙い」が読者に届き、想定していたものと近い感想を送ってくださったときに1番うれしく感じております。

ーー今後、Twitter（現：X）で発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか？

　私はマンガ雑誌やマンガを配信しているアプリ（ウェブマンガ)などでこれからも自身の作品を展開させて行きたいと考えており、そのためにもまずは私の作風を好いてくれる一定数のファンが必要不可欠だと思っていますので。

　これからも読者による多くの共感を求められるようさまざまな技術向上のため、Twitter（現：X）ユーザーに刺さるような、作品をお届けし続けたいと思っています。つまり今の流行りであり、私自身も好みのジャンルである、ラブコメですね！

（マグミクス編集部）