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開幕1分でトラックが? アニメ史上「最速(?)で死亡」した主人公たち

マグミクス / 2023年11月5日 17時50分

開幕1分でトラックが? アニメ史上「最速(?)で死亡」した主人公たち

■主人公があっという間に死亡する衝撃の第1話

 アニメにおいて、視聴者を飽きさせない「つかみ」は何よりも重要です。序盤に衝撃的な展開を持ってくる構成がよく見られますが、なかには主人公が物語開始からわずか数分で死亡する作品もありました。「アニメ史上最速」で死亡した主人公といえば、いったい誰なのでしょうか。

●『この素晴らしい世界に祝福を!』カズマ

「異世界転生」がテーマのアニメは、往々にして主人公が物語の冒頭で死亡してしまいます。2016年からアニメの放送が始まり、2024年には第3期の放送を控えている人気アニメ『この素晴らしい世界に祝福を!』もその代表例といえるでしょう。なにせ同作では、本編開始からわずか1分15秒ほどで死亡劇が描かれるのです。

 主人公のカズマは引きこもりのゲームオタクで、人生最期の日は人気ゲームの初回限定版(店舗限定)を手に入れるために外出を余儀なくされていました。その道中、トラックにはねられそうな女子高生を見つけ、勇敢にも彼女をかばって死亡してしまいます。

 ここからカズマは死後の世界で、天国へ行くか、魔王軍に蹂躙された異世界へ転生するかの二択を迫られ、後者を選んだことで異世界生活が幕を開けます。

 ただ一応補足すると、他人を守るために自らの命を散らすという、いかにも主人公らしいカッコいい散り際を見せていたカズマですが、真実はまったく異なります。というのも実は3日続けて徹夜していた彼は、その疲労と強い日差しによって、さまざまな勘違いをしていました。まずトラックに見えたのはトラクターであり、カズマが庇わずとも女子校生は助かっていたそうです。むしろカズマが突き飛ばしたせいで、彼女はケガを負ったという……。

 そして女子高生を庇ったカズマは、トラックに轢かれそうになった恐怖から失禁します。搬送された病院で医者や看護師に笑われながら心臓麻痺で亡くなり、彼の転生を案内した女神アクアには大笑いされてしまいました。早すぎるだけでなく、なんとも不憫な最期です。

●『ゾンビランドサガ』源さくら

 異世界転生はしなくても、冒頭で主人公が死亡するアニメは存在します。その代表格といえるのが、2018年に放送されたアニメ『ゾンビランドサガ』でしょう。

 同作は、ヒット作連発中のアニメスタジオ「MAPPA」と「エイベックス・ピクチャーズ」、そして『ウマ娘 プリティーダービー』で知られる「Cygames」の3社が手掛ける100%オリジナルのアニメです。2021年4月には続編となる『ゾンビランドサガ リベンジ』が放送され、2021年10月17日開催のライブイベントでは、『ゾンビランドサガ』の映画化が発表されました。

 そんな同作の始まりは、かなり衝撃的な幕開けです。主人公である源さくらは、アイドルを夢見るごく普通の女子高生でした。高校2年生になった春の日、新人アイドルオーディションの応募書類を片手に意気揚々と出かけるという、なんとも希望に満ちあふれた幕開けから始まるのですが、その数秒後、軽トラックにはねられて短い生涯を終えます。死亡までのタイムは約1分30秒です。

 当時公開されていた前情報といえば「新感覚ゾンビ系アニメ」ということくらいだったため、物語開始から軽トラにはねられて宙を舞う展開は、リアルタイムで見ていた視聴者に大きな衝撃を与えたことでしょう。そして、さくらは10年後に「ゾンビ」として蘇り、ゾンビ仲間たちとアイドルグループ「フランシュシュ」として活動することになります。

 実際にネット上でも「前情報なしで見た1話の衝撃は半端ない」「さわやかな朝から、いきなりデスメタルのOPで始まって思わず笑っちゃった」「あの衝撃からもう5年経つのか……」といった声が挙がっていました。

●『幽☆遊☆白書』浦飯幽助

 いずれも1分台でかなり有望な「最速」候補ですが、さらに早く死亡した主人公が他にいます。往年の人気作『幽☆遊☆白書』の主人公・浦飯幽助です。

 幽助が死亡したのは、OP映像が終わり、物語が始まってからわずか30秒ほどのことでした。本編が開始してからすぐにけたたましい車のブレーキ音が鳴り響き、幽助が事故死するという衝撃の展開を迎えます。

『ゾンビランドサガ』の源さくらのように前振りがあるわけでもなく、初登場がいきなり事故シーンであるため、その際に入ったナレーションでも「浦飯幽助、14歳。この物語の主人公のはずだが……どうやらいきなり死んでしまったらしい」と紹介されていました。ちなみに原作コミックスでは、1コマ目から幽助は死んでいます。

 ただ衝撃の第1話は涙腺崩壊の回でもあり、幽助の葬式シーンでは多くの人が涙を誘われたのではないでしょうか。幽助とケンカばかりしていた自称ライバルの桑原和真は、「汚ねぇぞ、勝ちっぱなしでくたばりやがって!」「俺はこれから誰とケンカすればいいんだ」と彼の死を悔やみ、その光景をバカにする学校の教師たちに向かって人格者である竹中先生は「彼らの行動と今のあんたらのセリフ、いったいどっちが非常識だというのかね」と憤慨するのです。

 BGMの効果や声優の演技力も相まって、ネット上では「第1話なのに最終回みたいな感動シーン」「原作以上に感動」と、今なお語り継がれています。

 暗い始まりではありますが、どのアニメも多くの人から愛されている作品ばかりです。こうした衝撃展開を冒頭にもってくることで、視聴者をぐっとひきこんだことが勝因だったのかもしれません。

(ハララ書房)

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