最終章で要注目？ 生きてる？ 『ワンピ』再登場が期待・考察されるキャラ

■「いかにも再登場しそう」「『Dの意志』の意味を知っているのでは？」

　最終章に突入し、ますます盛り上がりを見せる『ONE PIECE』には、今もなお根強い人気を誇るキャラクターがたちがいます。なかには序盤に登場したキャラが時間を置いてふたたび出てくることもあり、その再登場はファンにとって喜ばしい展開のひとつでしょう。そのなかでも、ファンのあいだで「今後再登場するのでは？」とささやかれているキャラクターを紹介します。

●ギン

　ギンはクリーク海賊団の戦闘総隊長で、どんなに相手が命乞いをしようとも躊躇なく殺す冷酷さから「鬼人のギン」として知られていました。

　ギンが初めて登場したのは原作44話、舞台は海上レストラン・バラティエです。海軍に捕らえられていたギンは、空腹に耐えかねて脱走し、バラティエで働いていたサンジに出会います。その時、ギンは無一文でしたが、サンジは空腹のギンに無料で食事をふるまってやりました。

　しかし、その後「店を襲わない」という約束でギンが連れて来たクリークが、バラティエを襲撃します。その襲撃に仕方なく参加したギンでしたが、生まれてはじめて人に優しくされた彼は、泣きながらクリークに「この船を…見逃すわけにはいかねェだろうか…！！」と懇願し、彼の逆鱗にふれてしまいます。

　怒り狂ったクリークは猛毒ガス弾である「M・H・5」を放ち、ギンは瀕死の状態に陥りました。それでも、ルフィに敗れて半狂乱状態のクリークを気絶させると、サンジと「偉大なる航路（グランド・ライン）」での再会を誓い、店から去っていたのでした。

　その後、本編ではギンの生死は明らかにされていませんが、サンジとの感動的なエピソードや、ルフィたちと再会を誓ったことなどから、ギンの再登場に期待するファンは多いようです。

　SNS上では「いかにも再登場しそうなキャラなのに、未だに出てこないのが気になる」「覆面キャラが出てくるとギンだと思っちゃう」など、ギンの再登場に期待するファンの声が多々ありました。

●Dr.くれは

　Dr.くれはは、ルフィたちがドラム王国（現在はサクラ王国に改名）を訪れた際に登場した「魔女」と呼ばれる医者です。麦わらの一味の船医トニートニー・チョッパーに医術を叩きこみ、チョッパーからは「ドクトリーヌ」と呼ばれ慕われています。後にサクラ王国の国王となったドルトンとともに、「世界会議」に出席していました。

　Dr.くれはは初登場時、なんと139歳と超高齢でしたが、本人は「あたしゃまだツヤツヤの130代だよ！！」と言い放つほどのエネルギッシュな人物です。

　そんなDr.くれはは、原作154話において、作中で初めて海賊王の本名を口にした人物です。それまでは海賊王「ゴールド・ロジャー」として知られていたロジャーでしたが、Dr.くれはの口から「本名はゴール・D・ロジャー」であることが明かされたのです。

　さらにDr.くれはは、ルフィの手配書を見て「生きていたのか、『D』の意志は……」と意味深な発言をしています。これは作中で初めて「D」に対して触れられたセリフでもあったため、ネット上ではファンからの「Dr.くれはは『Dの意志』について知っているのだから、また出てくるんじゃないか」「かなりの重要人物とみてる」「ロジャーの過去編で若き日の姿とか見てみたい」と、推測や期待の声が多く上がっていました。

●ウルージ

　ルフィと同じ「最悪の世代」のひとり、「怪僧ウルージ」は、破戒僧海賊団を率い、巨大な金棒を振り回して戦います。顔にはいつも余裕のある微笑みをたたえており、血気盛んなほかの「最悪の世代」のキャラたちとは少し違った毛色のキャラでした。

　そんなウルージが最後に本編に登場したのは、原作795話です。空島にある廃墟・バロンターミナルにて、自殺を図ろうとするカイドウに向かい「何をしてなさる」と語りかけ、その後地上に落ちていったカイドウを見たウルージは「…本気なら止めまい…南無」と手を合わせました。

　まだまだ謎の多いウルージは、現在どこで何をしているのかは明らかになっていません。しかし、彼は「ホールケーキアイランド編」にて、シャーロット・ブリュレの口からかつてビッグ・マム海賊団と戦い、最高幹部「スイート4将星」のひとりであるシャーロット・スナックを撃破していたことが明かされています。

　まだ情報はかなり少ないものの、確かな実績もあるウルージに関して、ファンからは「最悪の世代屈指のとんでもない実力者の可能性がある」「ここまで出ないということは、再登場はめちゃくちゃ盛り上がるはず」と、ウルージの再登場に期待を込めた声が多々ありました。僧侶でありながら海賊をしている理由や、悪魔の実の能力者であるかどうかもまだ分からない分、長年さまざまな予測がされているキャラです。

（LUIS FIELD）