『進撃の巨人』実はいじられまくりなリヴァイに「フフッ」 絶妙な表情に「ジワる」「かわいいかも」

■怒らないけど気にしている様子が愛おしい

　2023年11月4日（24時から放送）に『「進撃の巨人」 The Final Season 完結編（後編）』が放送され、10年にも及んだTVアニメシリーズが完結しました。人気作の終了とあって、いまだ余韻に浸る視聴者も多いのではないでしょうか。「進撃の巨人」シリーズはさまざまなシーンが話題を呼んだなか、主人公・エレン・イェーガーの上司で調査兵団の兵士長でもあるリヴァイ・アッカーマンの変わらぬ活躍ぶりに対しては、ネット上で「最後の涙が美しすぎた」「最後までかっこよすぎる」という賞賛の声が多く集まっていました。

「人類最強の兵士」と呼ばれるほどに強く仲間想いなど多くの魅力を持つリヴァイは、公式のキャラクター人気投票、全4回のうち3回も主人公を抑えて1位を獲得するほど絶大な人気を誇ります。（第3回キャラクター人気投票では2位）

　そんな人気のリヴァイですが、作中ではごくたまにネタキャラのような扱いを受けていることをご存知でしょうか。普段は隙がない彼の、人間らしく愛おしさを感じるエピソードをまとめました。

　まずは、小柄なリヴァイをネタにしたエピソードからみてみましょう。アニメ第46話では、巨人化して暴走を続けるロッド・レイスを止めるべく、エレンが近くから「オイ止まれ！聞こえねぇのか馬鹿野郎！」と叫び続け、「ロッド・レイスお前だ！このチビオヤジ！」と叫んだ瞬間、エレンは何かに気付いたようにハッとした表情を浮かべます。その後ろにはエレンを見るリヴァイがおり、演出上でもしっかりとアップで写されていました。

　何も言わずエレンの後ろ姿を見つめるリヴァイにジワジワ笑いが込み上げて来るこのシーンについて、SNS上では「変なところで人間味を感じる」「兵長意外と気にしてたんだな」という声があがっています。

　続いてアニメ第87話で、調査兵団がマーレで潜入捜査をしているときのエピソードも話題を呼びました。マーレの街で人混みのなか、リヴァイは後ろから「そこのボク、甘ぁ～いキャンディーはいかがかな？」とピエロに話しかけ、リヴァイは「まさか…」というような表情で立ち尽くします。そしてダメ押しで「キミだよ」とピエロにいわれてしまい、思わず「やめてあげて！」と言いたくなるような場面でした。最終的に振り向いたリヴァイは「かっこいいね！ちびっこギャングかな？」と言われてしまいます。

　小柄なこともありますが、若々しく見えるということでしょう。SNS上でも「『そこのボク』と聞いた瞬間に、瞳孔が開いて反応する兵長がかわいい」「割とダメージ受けてそうなのに流す兵長が優しい」などと、イジられてもリヴァイの株は上がっていました。

　ちなみに『完結編（後編）』では、すべての戦いが終わった後の世界でリヴァイが子供たちにキャンディーを配るアニメオリジナルのシーンが描かれます。リヴァイがピエロ側になったことに「まさかの伏線回収で笑った」「キャンディーを見て一瞬止まったのは、あの複雑な記憶を思い出したのかな」など、リヴァイとキャンディーの組み合わせに反応するファンの声が見られました。

■因縁の敵に痛い部分を突かれる！

迫力に満ちたリヴァイとケニーのビジュアル『進撃の巨人』Season3　(C)諫山創・講談社／「進撃の巨人」製作委員会

　そして、アニメ第72話の巨大樹の森内でリヴァイがジークを監視しているときの会話にも、ファンが「笑ってしまった」シーンがあります。虐殺を正当化するジークをとがめるリヴァイは、腹を立てたジークに「お前モテねぇだろ。勝手に人の気持ちを分かった気になるなよ」と言われてしまいました。

　それまでキレのある言葉でジークの持論を否定していたリヴァイは「わかるさ。モテたことくらい…ある」と指摘されたことを気にした様子で返答します。急にキレがなくなったリヴァイに対して「間のとり方もあいまって破壊力がやばい」「ムキになっちゃうところがかわいい」とファンの心はしっかりつかんでいる様子でした。しかし一方で、「モテるけどみんな先に戦死してしまうからこう答えたのかな」と切ない意見を挙げる声も聞かれます。

　リヴァイは、人類最強の兵士で完全無欠と思いきや、人間味あふれる一面も見せてくれました。今回まとめたのはほんの一部ですが、『進撃の巨人』の魅力を語る上でリヴァイの存在は欠かせません。TVアニメは完結しましたが、これからもきっと多くのファンに愛され続けることでしょう。

（LUIS FIELD）