夢のアイテム無限増殖でエライことに…「ドラクエ」シリーズ語り継がれるチート技3選

■ゲームバランス崩壊直結の禁断技！

　1986年に第1作が発売されたRPG「ドラゴンクエスト」シリーズには、語り継がれる数々の都市伝説やバグ技などが存在します。そうしたなかから、禁断のチートすぎる裏技を3つ、見ていきましょう。

　まずはファミコン版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』の「防御しながら攻撃」です。普通は両立しない防御と攻撃ですが、この裏技を使えば「防御しながら戦う」という状態に突入できます。

　これは戦闘中に「ぼうぎょ」を選択した後、Bボタンでキャンセルし、次にあらためて「たたかう」を選択すると、こちらからの攻撃が繰り出せるのはもちろん、敵の攻撃により受けるダメージが明らかに「ぼうぎょ」状態の数値になるというもので、まさに「防御しながら攻撃」になります。戦闘が非常に有利になり、「普通にプレイしたければやっては駄目なやつ」という声もありました。

　ただし、パーティ最後尾のメンバーについては、「ぼうぎょ」を選ぶとそのまま戦闘が始まってしまうので、つまりBボタンでのキャンセルができず、この技は使えません。さらに、先頭メンバーには「にげる」コマンドが表示されるため、「じゅもん」を使えると代わりに「ぼうぎょ」コマンドが表示されないという仕様になっており、こちらも同じく使えません。

　続いてファミコン版『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』より、「たった4ゴールドでコインが83万8861枚買える」という5章のカジノで使える裏技です。5章では、コインが1枚20ゴールドとなっています。したがってコインを83万8861枚買うならば、本来1600万ゴールド以上の大金が必要となります（所有できるゴールドの上限は9万9999ゴールド）。しかし購入枚数を「838861」と入力すると、たった4ゴールドで買えてしまうのです。

　これはゴールドの数値のオーバーフローが原因で、諸説ありますが、扱えるゴールドの上限が6けたの16進数「FFFFFF」を上限としているからといいます。16進数の「FFFFFF」は10進数で1677万7215、それが1677万7216になると「1000000」と7けたになり、切り捨てられて「000000」、すなわち0になってしまうのです。コイン83万8861枚＝1677万7220ゴールドなので、1677万7220ゴールドから引くことの1677万7216ゴールドで4ゴールド、というわけです。

　ちなみにコインは83万8861枚以上購入することも可能で、1枚ごとに20ゴールドずつ加算されていきます（83万8862枚は24ゴールド）。また、コインの単価が高い3章でも同様のオーバーフローが発生します。

　この技でコインを手に入れることができれば、カジノの高額景品も選び放題になり、たとえば強力なアイテムである「ほしふるうでわ」を全員分用意することも容易でしょう。もちろんゲームバランスはおかしいことになりますが、経験者の間では「素晴らしい体験だった……」と懐かしむ声もありました。

　最後はPS2版『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』の「無限にアイテムが増殖できる」という裏技です。「ふくろ」の一番うしろにあるアイテムを仲間の誰かに渡しても、「ふくろ」の中からアイテムが減らないというもので、イベントに関係するアイテムを増殖するとフリーズする恐れもあるので注意が必要です。

　方法は少し複雑で、まずは増やしたいアイテムを「ふくろ」の一番最後に置きます。回復アイテムでも、防具でも武器でもOKです。そして最後から2番目のページに戻り、1番下のアイテムの所で方向キーの右と丸ボタンを押します。この時、ほんの少しだけ○ボタンの方を方向キーより遅く押すようにしましょう。

　すると最後のページの一番下の、増やしたいアイテムのところにカーソルがくるので、そのアイテムを仲間の誰かに渡すだけ。「ふくろ」からは渡したはずのアイテムは減らず、仲間にはしっかり渡すことができています。

　なおこの技はPS2版のみ使用できるもので、オリジナルのスーパーファミコン版では「ふくろ」システムそのものがないので使用できません。また同様のアイテム無限増殖技はファミコン版『ドラクエ3』などにも見られますが、いずれもバグを利用したものであり、場合によりゲームが進行しなくなる可能性もあることには留意しましょう。

（マグミクス編集部）