「お尻」役に梶裕貴が？ 秋アニメで豪華声優が演じる「ちょい役」3選

■「ちょい役」おじさんだけど聞き覚えありすぎな声

　2023年秋アニメも中盤となり、早くも続編を希望する声が多数出ている作品もあります。評価のポイントとして、ストーリーや作画の良さだけでなく、声優の演技力が絶賛されている作品も多いです。

　そんななか、ほんの少ししか登場シーンがない「ちょい役」を意外な有名声優が演じているアニメも、ネット上で話題になり注目されています。今回は2023年秋アニメのなかから、有名声優が演じた「ちょい役」たちを振り返ります。

『ボーイズ・オン・ザ・ラン』『アイアムアヒーロー』の作者、花沢健吾先生が原作のバトルアクション作品『アンダーニンジャ』は、アニメでもそのシュールな世界観が再現され評判を呼んでいます。その登場人物で、主人公・雲隠九郎の住むアパートの隣人・大野を演じる大物声優が話題になっているようです。

　九郎の住む部屋と大野の住む部屋は押入れ同士が繋がっていることもあってか、大野は冷蔵庫に入れておいたビールを飲まれたり電池を勝手に使われたりと、散々な扱いを受けています。そんな大野を演じる声優は、『ONE PIECE』のガイコツの音楽家・ブルック役や、子ども向け番組『いないいないばあっ！』のワンワン役などで知られるチョー氏です。

　ベテラン声優の起用に、SNS上では「大野さんの声がドンピシャ過ぎて拍手した」「マンガ読んでる時から大野さんの声はずっとチョーさんの声で脳内再生してたからうれしい」など、原作ファンからも絶賛の声があがっています。ちなみに、九郎を演じる声優は『鬼滅の刃』の「ちょい役」で、さまざまなパロディの対象となった「サイコロステーキ先輩」役だった坂泰斗氏です。

　そのほか、個性豊かな仲間たちが繰り広げるハイテンションギャグが魅力の『でこぼこ魔女の親子事情』は、さまざまな役に意外な豪華声優が起用されています。特に話題になったのは、第6話「薔薇園のおしりあい事情」に登場する妖精・ヒップとケッツです。

　6話では、主人公の魔女・アリッサ（CV：古賀葵）とアリッサに拾われて育てられた義理の娘・ビオラ（CV：水樹奈々）が住む森に、ヒップが相談にくるところから始まります。ローズヒップの花の妖精であるヒップは、お尻に手足が付いたような容姿という衝撃的なビジュアルです。

　その後登場するヒップの兄である庭園の妖精・ケッツもヒップ同様の見た目で、ふたつのお尻（ヒップとケッツ）が終始飛び交うコミカルな演出が笑いを誘いました。このビジュアルよりも衝撃的なのが、ふたりを演じる声優で、ヒップは堀江由衣氏、ケッツは梶裕貴氏と、どちらも主役級の豪華キャストです。

　あまりに贅沢な配役に、SNS上では「ヒップとケッツに堀江由衣と梶裕貴使ってるの豪華過ぎ」「やけにええ声とおもったら、EDで吹いた」と、視聴者の驚きの声があがっていました。

　ミステリアスな雰囲気とギャップあるシュールギャグが魅力の『ミギとダリ』では、第1話「ミギとダリ」に登場する名もない子供のキャストがわだいになりました。同話では、児童養護施設「そらまめの家」で暮らす主人公の双子の少年・ミギ（CV：堀江瞬）とダリ（CV：村瀬歩）が、交代でひとりの少年「秘鳥（ひとり）」を演じ、園山夫妻に養子として迎えられる展開が描かれています。

　注目の「ちょい役」は、1話後半の「そらまめの家」でのシーンに登場する「そらまめの家の子供B」です。子供Bを演じている声優・菱川花菜氏は、2022年に放送された『デリシャスパーティー プリキュア』にて主人公・キュアプレシャス（和実ゆい）に抜擢された、まだ20歳の注目の若手声優です。ちなみに、ダリ役を演じる村瀬歩氏は2023年11月現在も放送中の『ひろがるスカイ！プリキュア』に登場するキュアウィング（夕凪ツバサ）を演じており、意外なプリキュア同士の共演となりました。

（LUIS FIELD）