人気曲が「ラッシュ」の可能性も？ 23年紅白で披露されそうなアニソンを予想

■2023年を彩った話題作のアニソンに期待？

　2023年12月31日に放送される『第74回NHK紅白歌合戦（以下、紅白）』の出場歌手が、11月13日に発表されました。出場者のなかには、アニメの主題歌やエンディング曲を担当したアーティストも多数います。

　特に今年も大活躍だったYOASOBIはアニメ『【推しの子】』の主題歌「アイドル」を歌い、YouTubeのMVで3億回再生に加え、ビルボード・グローバル・チャートの「Global Excl. U.S.」では日本語楽曲で初めて1位を獲得するなど、世界規模で大ヒットの楽曲を生み出しました。もちろん紅白の出場も決まっているため、「アイドル」の披露を期待する人も多いでしょう。

　今年は13組が初出場のなかでアニソンを担当したアーティストもおり、多くのアニソンが歌われる可能性もあります。そこで今回はアニソンを担当した出場アーティストが歌いそうな曲を予想してみます。まずは白組のアーティストたちをチェックしてみましょう。

　初出場予定のMAN WITH A MISSIONは、『鬼滅の刃　刀鍛冶の里編』の主題歌「絆ノ奇跡」とED「コイコガレ」を担当しました。「絆ノ奇跡」はBillboard JAPANにおける、ストリーミングの累計再生回数1億回を突破したヒット曲となりました。人気アニメの主題歌ということもあり、紅白でのパフォーマンスが期待できるでしょう。紅組で出場予定のmiletさんとのコラボ曲でもあり、もし歌うとなればどのように披露されるのか楽しみです。

　また、『呪術廻戦』懐玉・玉折の主題歌「青のすみか」や『BLEACH 千年血戦篇』の主題歌「スカー」を担当したキタニタツヤさんも初登場。「青のすみか」はBillboard JAPANで、彼の楽曲のなかで初めてのストリーミング累計再生数1億回を突破した楽曲です。記念すべき楽曲のパフォーマンスを紅白で見られるかもしれません。

　そのほか、10-FEETは、大ヒットした映画『THE FIRST SLAM DUNK』のエンディングを飾った主題歌「第ゼロ感」を担当しました。原作者で映画の監督・脚本を自ら手がけた井上雄彦さんとともに作りあげ、製作に2年もの期間を費やした楽曲です。話題になった映画だけに、紅白での披露が期待できるのではないでしょうか。

■紅組では『SPY×FAMILY』『チェンソーマン』の楽曲披露の可能性も！

『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』本ポスター　(C)吾峠呼世晴／集英社・アニプレックス・ufotable

　紅組にもアニソンを歌っているアーティストが初出場予定で、アニメ『SPY×FAMILY　Season 2』の主題歌「クラクラ」を担当したAdoさんもそのひとりです。昨年度の紅白では、『ONE PIECE FILM RED』のウタの歌唱パート担当として出場しており、本人として初登場のパフォーマンスに期待が高まります。

　Billboard JAPANのストリーミング・ソング・チャートでは「唱」が8週連続首位という大ヒットを記録しており、こちらを披露する可能性もありますが、『SPY×FAMILY』の放送が盛り上がりを見せているため「クラクラ」を歌うかもしれません。

　バラエティでも活躍するアーティストのanoさんも初登場です。アニメ『チェンソーマン』のED曲「ちゅ、多様性。」は大ヒットしました。2022年に放送されたアニメであるにもかかわらず、2023年上半期Billboard JAPAN「Heatseekers Songs」で1位を獲得した注目の楽曲です。紅白初出場ということもあり、ヒット曲としてのパフォーマンスが期待できるでしょう。

　ちなみに昨年の紅白に続き出場する緑黄色社会は、秋アニメ『薬屋のひとりごと』の主題歌「花になって」を担当中です。歌詞検索サービス「歌ネット」の注目度ランキングで1位を獲得しており、紅白で歌うことが予想される曲のひとつといえます。

　紅白への出場歴が長いPerfumeも、11月3日に公開された『映画 すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ』で主題歌「すみっこディスコ」を担当しています。もしこちらの曲が披露されることとなれば、『すみっコぐらし』のキャラにちなんだ可愛らしい演出になるかもしれません。

　普段の生活のなかで聴くアニソンでも、紅白でのパフォーマンスは特別なものです。1年の締めくくりに、胸が熱くなるアニソンを歌ってくれることを期待しましょう。

（LUIS FIELD）