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「もし素顔を見られたら…」『聖闘士星矢』女性聖闘士を縛る「残酷な掟」と「数奇な運命」

マグミクス / 2023年11月19日 20時10分

「もし素顔を見られたら…」『聖闘士星矢』女性聖闘士を縛る「残酷な掟」と「数奇な運命」

■「愛する」か「殺す」かの二択を迫られる女性聖闘士

『聖闘士星矢』は、「週刊少年ジャンプ」(集英社)での連載開始から1年も経たずにアニメ化もされた大ヒット作品です。

 その人気は海を越え、世界中のファンから熱く支持されています。そして2023年4月にはハリウッド映画『聖闘士星矢 The Beginning』が公開されるなど、現在も根強い人気を誇っています。

 アテナを守護する「聖闘士(セイント)」と呼ばれる戦士は、男性キャラがほとんどですが、女性聖闘士もわずかながら登場します。しかし、女性聖闘士は女であることを捨て、仮面を着けなくてはならないという厳しい掟が存在しました。

 さらに女性聖闘士が素顔を見られた場合、相手の口を封じるために殺すか、その相手を愛するかを選ばなくてはいけません。

 物語の序盤には、主人公・星矢ともかかわりが深い、ふたりの女性聖闘士が登場しました。今回は読者から人気を集めた、ふたりの女性聖闘士の数奇な運命を振り返ります。

※この記事は車田正美氏によるマンガ『聖闘士星矢』で描かれたエピソードにもとづいて記述しています。

 鷲星座(イーグル)の魔鈴は、師匠として星矢を聖闘士へと導いた女性聖闘士です。男性聖闘士に劣らない小宇宙の持ち主で、星矢が聖闘士になった後も幾度となくピンチを救っています。

 星矢には生き別れになった姉の星華がおり、魔鈴がその星華ではないかと思わせる描写が随所にありました。魔鈴の危機を助けにきた星矢に対し、白銀聖闘士のモーゼスが「姉の魔鈴と一緒にあの世へ行け」と口走った場面もあります。

 しかし、魔鈴と星矢の姉・星華が同一人物だという確証はないまま物語は進み、コミックスの最終巻でようやく星華が登場したことで、魔鈴と姉は別人だったことが判明しました。

 もうひとりの女性聖闘士は、蛇遣い星座(オピュクス)のシャイナです。シャイナの弟子・カシオスは、天馬星座(ペガサス)の聖衣を巡って星矢と争うことになります。

 弟子のカシオスが敗れると、シャイナは星矢を憎み、天馬星座の聖衣を奪おうとしました。しかしその際、星矢の「ペガサス流星拳」により、シャイナは仮面を飛ばされてしまいます。

 このとき素顔を見られたため、シャイナは掟に従って星矢を殺そうとしましたが、少しずつ彼に惹かれていくことに……。

 そして、星矢の絶体絶命のピンチを身体を張って守ったシャイナが、「迷惑だよね…」「あたしなんかがおまえを愛したりしたら…」「好きになってしまって…ごめん…ね」と涙ながらに告白するシーンに、多くのファンが感動したことでしょう。

■数奇な運命を生きた女性聖闘士への反響

魔鈴が技を繰り出す様子を立体化したフィギュア 「聖闘士聖衣神話 イーグル魔鈴」(BANDAI SPIRITS)

 男性聖闘士の活躍が目立つ『聖闘士星矢』のなかで、魔鈴とシャイナは女性キャラながら多くのファンに支持されています。

 その魔鈴に対し、ネット上では「彼女のような強い女性に憧れていた」「魔鈴が姉の星華だと匂わせまくっていたのに、違ってびっくりした」などの声がありました。

 一方、シャイナについては「色気と抜群のスタイル、そして仮面の下には可愛さを持ちあわせている」「健気で素晴らしい」など、物語の展開を理解したうえで彼女に魅了されたファンの声が見られます。とくに殺そうとしていた星矢を愛してしまい、想いを告げたシーンに「良質のツンデレ」を感じた読者は少なくないようです。

『聖闘士星矢』を彩った女性聖闘士たちは、男顔負けの実力を持ち、懸命に星矢たちを守ろうとしました。仮面の下の素顔を見られたら、殺すか、愛すかという過酷な掟を背負いながら、彼女たちが見せた献身的な生き様は、何度読み返しても心を打たれます。

(LUIS FIELD)

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