【漫画】「違和感を感じる」は間違い！ でも、なぜか許される重複表現を見つけ「納得いかない」【作者インタビュー】

■指摘を受けがちなややこしい日本語

　重複表現について感じるモヤモヤを描いたマンガ「意味の重複を許さない人々」が、Instagramで2700以上のいいねを集めて話題となっています。

「違和感を感じる」など、うっかり使うと間違いだと指摘される重複表現。しかし、なかには「なぜか許されている重複表現」もあるようで、作者はそのことが腑に落ちず……。読者からは、「分かります！」「全部いっていたかも……」などの声があがっています。

　このマンガを描いたのは、ブロガーのババレオさんです。Instagramやブログ「世にも奇妙ななんかの話」などでマンガを発表しています。ババレオさんに、作品についてのお話を聞きました。

ーーババレオさんは「重複表現」についてどのような考えをお持ちですか？

　書物に残す文章などは別として、日常会話やインターネットで行う会話であれば「別にいいのでは？」と思っています。意味や想いが伝われば問題なし、という考えです。

ーーハバレオさんが、つい使ってしまう重複表現はありますか？

　まさに「違和感を感じる」です。ただ、あとで調べてみたら、できるだけ避けた方が良いようですが、誤用表現ではないらしいです。なので日常会話程度であれば、僕は引き続き使おうと思います（笑）。

ーー作中に登場した表現以外にも、なんとなく許されていることが納得できない重複表現はありますか？

「孤独感を感じる」「劣等感を感じる」です。「違和感を感じる」と「なにがどう違うのか？」と聞きたいです。まったく腑に落ちません。

ーーその後「独りごちる」という表現を、日常生活で使用したことはありますか？

　さすがにありません。それこそ違和感を感じます（笑）。

ーー重複表現以外にも、「日本語のこういうところがややこしい」と感じることはありますか？

　少し質問の回答としてはズレてしまうかもしれませんが、芸能人の方がよく使用する「〇〇さんと結婚させていただいて」という表現は気になります。「そこまでへりくだらなくてもいいのでは？」と。

ーー作品について、どのような意見が寄せられていますか？

「分かります」「全部いっていたかもです」など、共感のコメントをたくさんいただきました。僕の周囲の人たちからは「いちいちそんなことが気になるの？」とよくツッコまれるので、共感してもらえてうれしかったです。

ーーマンガを描き始めたのは、いつ頃からでしょうか？

　最初に描いたのは小学2年生頃で、本格的に描き始めたのは25歳からです。

ーー今回のマンガを描いたきっかけを教えて下さい。

　ずっと気になっていたことでした。見過ごされている重複表現はいくつもあるのに、なぜ「違和感」に関してはやり玉にあげられるのだろうと腑に落ちなくて。この気持ちに共感してくれる人はいないだろうかとマンガにしてみました。

ーー創作活動で今後、取り組んでいきたいことを教えて下さい。

　日常生活で「これって僕だけなのかな？」と疑問に感じていることをこれからも発信していきたいです。その投稿をきっかけに、「そんなことはないよ、私もそう思う！」と共感していただける方々と、たくさんお話してみたいです。

（マグミクス編集部）