24年に「デビュー10周年」の声優5選 『鬼滅』『ぼざろ』超人気アニメで大活躍

■意外と懐かしい10年前にデビューした声優は？

　来年・2024年には、まだ記憶に新しい人も多いであろう2014年の出来事が10周年となります。2014年と言えばまだ5％だった消費税が8％に引き上げられ、誰もが知る30年以上続いたお昼のバラエティ番組『森田一義アワー 笑っていいとも！』が終了した年でした。

　アニメ界では『アナと雪の女王』や『妖怪ウォッチ』が流行し、『プリキュア』はシリーズ10周年記念作品となる『ハピネスチャージプリキュア！』が始まっています。今回は、そんな2014年に「声優デビュー」した5人の歩みを振り返ります。

●青山吉能さん

　7人組の声優ユニットであるWake Up, Girls!は2013年に活動を開始しました。そして2014年公開の劇場版『Wake Up, Girls! 七人のアイドル』でアニメ声優としてデビューし、その後は同シリーズを中心に活動していましたが、2019年に開催された感動のラストライブで解散します。

　しかしその後も7人のメンバーはそれぞれに活動中です。なかでも近年目覚ましい仕事ぶりを見せているのが、青山吉能さんでしょう。『ぼっち・ざ・ろっく！』の後藤ひとりや『ポケットモンスター』のぐるみんなどを好演しており、2022年にはアーティストデビューもしました。

　ほかのメンバーも併せ、元WUG!ファンもその活躍を見守るのを楽しんでいるのではないでしょうか。

●天崎滉平さん

『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』や『あんさんぶるスターズ!!』『アイドルマスター SideM』など、多くの「歌もの」コンテンツで活躍する天崎滉平さんも2014年にデビューしました。

　2018年の『DOUBLE DECKER! ダグ＆キリル』や『ハイスコアガール』を皮切りに、その後もコンスタントに主人公を演じています。天崎さんははすでに2024年作品で『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』『義妹生活』と、2本ものメイン級の作品が発表されており、さらなる飛躍が期待されます。

●石井マークさん

　石井マークさんは2014年、劇場アニメの『思い出のマーニー』で声優デビューしました。そして同年のうちに『カードファイト!! ヴァンガードG』や『Gのレコンギスタ』といった人気シリーズの最新作で主人公を演じ、一躍名を馳せます。

　そして2019年から2020年にかけての休業を挟み、現在も活躍中です。最近ではチャレンジ系の動画を配信するYouTubeチャンネルを開設し、新境地も開拓しています。

●鬼頭明里さん

『鬼滅の刃』の竈門禰豆子役として、一般層にも知名度の高い声優が鬼頭明里さんです。彼女は2016年の『タイムボカン24』や『僕だけがいない街』『タブー・タトゥー』などからレギュラーキャラクターを演じることが増え始め、以降は『ラブライブ！虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』『ウマ娘 プリティーダービー』など多くのアニメやゲームのメインキャラを多数演じており、その名前を見ないクールはないほどです。

　そんな鬼頭さんは2019年にアーティストデビューを果たし、コンスタントにアニメタイアップを獲得しています。また元々イラストレーターを目指していただけあって声優界屈指の画力も備えており、マルチな才能でファンを魅了しています。

●長縄まりあさん

　長縄まりあさんは、2014年に名古屋を発信するプロジェクト「project758」や、TVアニメ『六畳間の侵略者!?』で活動をスタートさせました。ちなみにその『六畳間の侵略者!?』のユニット・ハート▽インベーダーで、長縄まりあさんとともに主題歌を歌った大森日雅さんも、2014年デビュー組です。

『小林さんちのメイドラゴン』のカンナ、『はたらく細胞』の血小板を始め、小柄でかわいらしいキャラクターを多数演じてきた長縄さんは、23年の秋アニメでも『君のことが大大大好きな100人の彼女』の好本静などでその声を聞かせてくれています。今後も一度聞いたら忘れられない、唯一無二の「ロリボイス」で独自の地位を築いてくれそうです。

（はるのおと）